あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第115話感想

2015-05-01 23:40:00 | 食戟のソーマ

 早くも五月。
 早っ!!!
 本当に早っ!!!

 世間ではゴールデンウィークとやらに突入だそうですが、私の職場はそんなものとは無縁なのサッ★(※やさぐれ顔で言ってます)
 でも、偶然今日明日はお休みなので、この期間になんとか感想記事を追いつかせたいところです。

 それにしても今週の『暗殺教室』はじんわり心に沁みました・・・。(><。)
 松井先生って日常に潜む狂気もさることながら、こういう本当に純粋な恋愛描写にも非常に長けておられるんですよね・・・。





 週刊少年ジャンプ2015年21号掲載。
 掲載順第4位
 第115話 【ぶち破る】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 創真が出してきた料理は、うずらの丸焼きのように見える「親子丼」!!

 良い意味で飾り気の無い創真の料理。
 見た目も重視されるフレンチで、それが認められるかどうか心配だったのですがそこはあっさりクリアしている模様。
 あと審査されるのは味と工夫。
 そしてスタジエール制度の“真の意図”に到達出来ているかどうか。

 ナイフを構える四宮が、「いざ挑まん」というかのよう。
 こういう所がこの作品が「料理バトル漫画」と評される一因かと。
 料理人と食べる者との一騎打ちといった感じが。



 いざ口へ。


 (もぐっ)

 

 

 

 

 

 

ズバアァ

 

 

 

 

 

きたーーーーーーーーーー!!!!!


 

 





 四宮をはだけさせたぜ!!!よっしゃあ!!!(d(><)b)


 しっかりメガネもはだけた(笑)。



 堪らずヒナコさんも便乗。
 続けてはだけることに☆

 この時、「シャキッ」という食感を感じ取る乾。



 そして創真は料理の解説をしてくれるわけですが・・・

 

 

 

ここの創真、凄くスタイリッシュ!!

 

 

 

 コックコートという出で立ちのせいもあるのかもしれませんが、タクミや葉山のようなスマートさが・・・!!
 説明もこれまでと趣が変わって、かなり長いものでした。
 これほど専門用語が入った長い説明は、第75話で葉山が新戸にしていた解説を思い出します。
 だけど創真の説明の方が遥かに美味しそうなんだよなあ~~~。(ああ食べたい)
 その理由はやっぱりイメージのしやすさだと思います。
 創真の料理は馴染み深い品をベースにしているため、ある程度味のイメージが掴めるんですよね。
 それが凄く良い効果として食欲を湧かせてくれるという。

 あ、ちなみにマデラソースとは、一般的にジビエやフォアグラによく合うとされているソースで、マデラ酒とフォン・ド・ウ゛ォーを使って作るそうです。
 もひとつおまけに、マデラ酒は世界三大酒精強化ワイン(簡単に言えばアルコール度数を高めたワイン)の一つで、とても上品な甘みがある高級酒とのこと。

 そして今回もリゾットが用いられましたか☆
 なんていうか、創真(っていうか森崎先生)ってよくリゾットを用いてきますよね。
 まあ、定食屋の料理を土台にしている創真にとって、主食[メイン]にお米を用いるのは至って自然な流れなんですけども。
 そのうちパンや麺類も作ったりするようにもなるのかな~。


 そういうわけで、皆さん食欲そそられまくり☆


 つまるところ、
 この料理は親子丼の概念をフレンチの技で再構築したものでした。


 しかもここから更に工夫が。
 詰め物の際にはリゾットのような流動物は適さないものの、それをクリアしていた創真の料理。
 その秘密はキャベツでの梱包。
 それは合宿の食戟で四宮が作った「シュー・ファルシ」の手法そのもの!
 なるほど~~~!!
 “詰め物[ファルシ]”としてだけでなく、そこも繋げてきましたか!
 四宮の「シュー・ファルシ」も鶏ムースという流動物をキャベツと鶏肉で包んでいましたものね!
 そして乾が感じ取っていた「シャキッ」という歯応えも、四宮が作った「ゴボウのキッシュ」に通じるものがありますし。
 こういう風に料理への工夫が二つも三つも重ねられているだけでなく、それらが過去の出来事や調理者の思惑と繋がっているというのがつくづく面白いですよね。
 考察し甲斐のある料理漫画ですよ、本当に。

 そのキャベツの調理も四宮が絶妙と唸るほど。
 人一倍野菜の扱いに煩いであろう四宮をそう思わせるとは、大したものです。


 これは初期から示されていた事ですが、改めて言わせてもらうと―――
 創真の料理の味って、「やさしさ」「まろやかさ」「温かさ」という言葉でよく表現されてますよね。
 これが“創真の料理”ならではの味わいであり、彼の人となりそのもの。(^^)



 スタジエール研修で学園が生徒に求めることは二つありました。
 一つ目は「現場に何を与えられるか」ということ。
 これは“外”から来た者としての視点の他に、生徒自身の実力そのものを試させる意味もあります。
 そして二つ目。
 それは現場[プロ]から何を奪えるか。
 これは私から言わせてもらえば、当たり前すぎる事でしたけども。
 現場から学んでこそ、吸収してこその「研修」ですもの。

 現場のプロと、学生というアマチュアとのギブアンドテイク。
 でもそれは学生自身の気概が無ければ成立しないものです。
 学生側から見れば“外の現場”の経験を得る機会でしたが、学園側からすれば生徒の「料理人としての気概」を試す意図があったのでしょうね。
 思い返せば、仙左衛門も始業式の時そう言ってましたし。


 自分の料理の手法を盗まれちゃた四宮さん。
 「やりやがったな」と言いつつもな~んか嬉しそうに見えるのは私だけ?(^^)



 そして判定の結果は―――
 採用に至らず。

 ですが、それはあくまで今のクオリティのままならば、と続ける四宮。
 ここのコマ地味に好き。
 創真と四宮がちゃんと向かい合ってるのがなんか良いんだよね。
 そして創真くんって何気に疑問符の多い子だよね。
 そういう所が場を和ませたり、自身の愛嬌も醸し出してるんだよね。

 この品は創真が将来持つ店で出すには充分だろうが、四宮の店で出すには少々お粗末とのこと。(この「少々」という言い方に四宮なりの気遣いがみえます(^^))

 つまりどういうことかというと

 良かったらアドバイスしようか?

 ということです。
 ホントにツンデレ♪





 というわけで。

 夢が正夢になった☆☆☆ (証拠はコチラ

 感無量です、ハイ。





 そんな四宮のツンデレ振りにツッコむ乾&リュシ。
 すかさず入る四宮のハングアップという照れ隠し☆(笑)
 
つくづく良いキャラになったよね~四宮って。
 合宿編の頃のヒールっぷりが今では遠い昔に思えます。(作中ではたった半年前なんだけどね☆)

 なんと、スタジエール研修は別の現場でまだ続く模様。
 随分と長く続くんですね~。総じて一体どれくらいの期間なのでしょう?

 そんな創真に、自分の店で修業した以上、他の現場で不合格になるのは許さないと告げる四宮。
 これもつまりは
 たった一週間だけだったとはいえ、創真を店のスタッフとして認めてくれたということ。
 自分の店の名の一端を預けてくれたということ。
 そして研修に最後まで合格して生き残れということです。
 まったく素直じゃない言い様ですね~。
 ホントにツンデレツンデレ♪
 でも、店の名の重さをよく理解している創真にとって、これは下手な褒め言葉よりも嬉しく思えたでしょうね。(^^)










 そんなわけで











天 ・ 然 ・ 爆 ・ 裂。

 

 









 これには四宮も取り乱された♪♪♪
 
 あ~~~本当に天然って最強ですよね。
 誰も創真には敵いません。





 そして四宮の店での研修も無事に終えることが出来た創真。
 シャペル先生&卒業生陣&スタッフ一同で創真を見送ってくれます。
 何気に豪華ですね。嬉しいですね。(^^)

 そして最後に「獲れよ 第一席」という、彼にとって最高クラスの応援の言葉を贈ってくれる四宮。(⌒⌒) 
 その言葉を受け、創真は次のスタジエール先へと向かうのでした。




 ―――やがて、四宮の店はグランドオープンを迎えます。

 研修中はずっと創真に厳しく接し、最後まで笑顔も見せなかったアベル。
 ですが、そんなアベルは笑顔で客に「あるメニュー」を勧めるのでした。

 そのメニューの名は―――

『カイユ ファルシ オ リ オー ウフ ・ ファソン “ギャルソン エフロンテ”』
[うずらの詰め物 リゾットと卵 ~生意気小僧風~]


 


 


 

 

 

[レギュムの魔術師]こと四宮小次郎、齢29にして
若干16歳の弟子を持つ!!!

 



 いや~~~遠スポ一面の見出し記事になるに違いない出来事でした(笑)。

 凄いな四宮!!!創真の師匠になれるなんてすんごい名誉なことだぞ!!!(「なんか逆なんじゃね?」というツッコミは受け付けませーん)

 夢が正夢となった、四宮による創真への指導シーン。
 ここからの流れは最高でしたマジで。
 四宮が登場してからというもの、毎回のごとく「ツンデレツンデレ♪」と謳った甲斐があったぜ☆



 そんな最後までツンデレだった四宮、そしてアベル。
 創真にだけでなく彼のメニューにまでとはね(笑)。

 そんな最高の“足跡”となった、創真の料理『うずらの詰め物 リゾットと卵 ~生意気小僧風~』。
 やはり「―――・ファルシ」という名称になってくれましたね♪
 そしてこの料理は、創真が初めて作った新しい「ゆきひら」の料理でもありました。
 研修の初日に四宮が保証した通り、確実に「スペシャリテ」へ近づけた創真。
 今まではあくまで「ゆきひら」の料理を土台に新しい技法や工夫を乗せてきましたが、掴んだのはそれを「ぶち破る」こと。
 これからの創真は、広い世界の料理に馴染み深い日本料理の概念を加えていくという、更に柔軟で大きな視野の料理を創っていくのでしょうね。
 初めての“己の新しい料理”が、初めて「ゆきひら」以外の店のメニューに採用されたこと。
 今回の料理はその意味でも思い出深い一品となりました。

 「キャベツの梱包」という、四宮がかつて用いた手法を取り入れてきた創真。
 “吸収力”は「秋の選抜編」の頃から発揮し始めていた創真でしたが、四宮から学んだことを今回そのまま本人に返したというのが、これまた彼らしいったらありゃしません。
 相手の凄い所は素直に認めるし尊敬するけど、過去の敗北をそのままにしておくつもりはないというね。
 これで合宿編の敗北から一矢報いたかな♪



 やはりそのままメニューに採用とはいきませんでしたが、そこに四宮がアドバイスして採用できるレベルにまでしてくれたという流れは非常に巧くも気持ち良かったです!!
 この度の研修で「一流の世界」「初めてのコース形式」「本格フレンチの技術」等、色々と大きな経験を積んだ創真ですが、やはり四宮自らの指導も欲しいところでしたからね。
 大満足です。(^^)


 こうして超正当派な展開で幕を閉じた「スタジエール SHINO’sTOKYO編」。
 世界を相手にしているプロとしての姿勢や、料理人としての自分のルーツ。
 創真の料理への反応。
 そして創真への指導や応援等、創真と四宮との交流において余すところが無いほど描き切ってくれたと思います。
 これほど充実したやり取りを描いてくれたという事は・・・これからしばらくは四宮の出番は無いとみた方がよさそう。
 でも、創真の“師匠”となってくれた以上、創真の成長におけるターニングポイントで登場してくれることでしょうね。
 次に活躍してくれるのは、創真がいよいよ“世界”への一歩を踏み出す時かな?(^^)


 さて、研修はまだ継続中であるものの、次回からは新展開とのこと。
 果たして?
 

 


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