あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第137話感想

2015-10-11 23:50:00 | 食戟のソーマ

 前々回のジャンプの話で恐縮ですが、ちばてつや先生の対談に釘付け☆
 生きるレジェンドのお言葉ですよ・・・!!!
 思わず拝みそうになりました。(←)
 ちばてつや先生の「漫画作りにおいてコマ割りに一番苦労している」というお話にはいたく納得。
 「コマ割り」、すなわち構成&演出。
 確かに幾らストーリーや作画が良かろうが、演出&構成によって作品の面白みは大きく左右されますものね・・・!!
 私自身が演出に煩い人間なだけに、凄く頷かせられました。

 というわけで。
 映画『バクマン』観たい。
 『図書館戦争 THE LAST MISSION』も観たい。

 あああ時間が欲しい・・・!!!



 週刊少年ジャンプ2015年45号掲載。
 掲載順第5位
 第137話 【希望の灯火】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブボハァア!!!!!

 






 吹きました。

 いろんなものを。

 終盤の創真を目にした瞬間に。

 

 

 

 

 もう今回の感想はこれだけでいいんじゃね?
 と主張する栗うさぎの本能。

 ですが、いいわけねーだろと栗うさぎの理性が断固反対したので(笑)、いつも通りの感想をば。

 

 

 

 

 普段通りに定例会議を行う十傑。
 ですが、久我は欠席していました。
 久我のボイコットはしょっちゅうのようですが、紀ノ国寧々は何か思う所がある模様。
 今回の久我の欠席は新総帥:薊への反発によるもので、そしてそれに一色先輩が一枚噛んでいるのではと勘繰っているように見えますが・・・?
 にしても、やっぱ紀ノ国寧々は美人だな☆

 久我に対してもそうでしたが、叡山やえりなに対しても至ってフレンドリーな竜胆先輩。
 やっぱり良い人なんだよねー。
 きっと竜胆先輩はムードメーカーというか、マイペースでありながら十傑メンバーのギスギス感を和らげてくれている存在なんだろうな~。 


 あ、そうそう。
 十傑の姿を見て思い出しました。
 以前から述べようと思っていた十傑絡みの考察を何点か、ここで纏めて述べさせて頂きますね。

  •  前回の仙左衛門の話から思い至ったのですが、叡山が薊側についたのは薊が海外を活動拠点にしているからだと思います。
     かつて創真に「見ているステージが違う」と言っていた叡山。
     彼は薊の「改革」に乗じて、「世界」に向けて自分の事業拡大を狙っているのでは?

  • 公明正大そうなイメージから、薊側についたのが意外だった斉藤綜明。
    ひょっとしたら彼は食の「礼儀作法」において薊の方針と考えが合ったのではないでしょうか?
    元々第一印象から「武者侍」のような硬派な雰囲気を感じてはいましたが、彼の料理ジャンルも「和」のようですし、礼儀作法を重んじる料理人のように思えます。

  • そして最近料理ジャンルが「スイーツ」らしきことが判明した茜ヶ久保もも。
    「スイーツ」といえば、これまでその分野に関わってきたのはタクミと美作ですが・・・。
    小説版で明かされたバックボーンも踏まえると、郁魅と関わる可能性も大いにありそう。
    それに・・・。
    茜ヶ久保ももはいつもヌイグルミを持っていますが・・・。
    郁魅もヌイグルミにまつわる切ない思い出がありますからね・・・。
    そこらと絡めて二人の交流があるのでは、と予想。



 竜胆先輩に食事に誘われるえりなでしたが、ハンターに捕獲されたため同席できず。
 ・・・え?
 ハンターじゃなくって薊の部下ですか?失礼しました。
 薊の部下に連れられて移動するえりなでしたが・・・。
 これどう見たって護衛じゃなくて監視だろ。


 そして薊さん・・・。
 それ真剣では・・・(汗)。
 おまわりさーん銃刀法違反者がいますよ~。

 新戸に代わって、えりなのスケジュールを伝える薊。
 ここまではまだよしとしても、またもや薊は勝手な事を。
 えりなに何の断りもなく、独断でえりながこれまで新戸と一緒に受けてきた授業をキャンセルさせてしまったのでした。


 話は横に逸れますが、茜ヶ久保ももの得意分野といい、今回の件で「お菓子」も学園の調理授業に組み込まれていることが判明した事といい、着実に「お菓子作り」もこれからの展開で織り成されるであろうことが推察できます。
 創真も作るのかな~♪
 どんなお菓子を作ってくれるのかな~♪
 ん~、でもホットケーキぐらいしか想像できないや~♪(←)



 話を戻しましょう。
 こうして真綿で絞められるように、外界との接触をえりなは奪われていきます。
 十年前も薊は同じようにして、えりなとアリスの文通を絶たせていたのでした。

 随分とみていなかった過去の「悪夢」を再びみてしまい、暗い自室で打ち沈むえりな。
 とそこへ、彼女に掛かる声が。

 その声の主はアリス!

 黒木場と新戸を引き連れ、アリスはえりなを屋敷から脱走させます。
 走れ!走れ!!走れ!!!(メロス!)
 でないとハンターが追ってくるぞ!!!
 ・・・・・え?
 だから『逃●中』じゃないって?こりゃまた失礼しました。



 それぞれ親から、えりなが薊から受けた所業を聞いていたアリスと新戸。
 沢山手紙を送ったのに一通も返事をくれなかった!とアリスはえりなに言います。
 でもこれはえりなを責めているわけではなくて、えりなも寂しかったであろうが自分だって寂しかった、という意思表示。
 小説版第3弾で書かれていますが、気心の知れた同年代の相手に恵まれなかったのはアリスも同じでしたからね。

 つまりは、あの時と同じように気持ちまで離れ離れになってしまうのはもうたくさん、ということ。

 普段は困った子ですけども、根が良い子ですよねアリスって。(^^)
 ここの表情もとても良いな~。


 過去と同じ事態には二度とさせるわけにはいかない!!
 ということでアリスが発案したのは「家出」。

 「家出」という言葉に一瞬高揚の表情を見せるものの、すぐに不安げな表情になるえりな。
 薙切家を出るという初めての体験への好奇心と、父親に逆らうことの恐怖心や罪悪感といった葛藤が窺えます。
 ラプ●ツェルと同じような心境なわけね。(←)



 そこに入る、黒木場の至って冷静な質問。



 うん。



 やっぱノープランでしたかアリスちゃん(苦笑)。



 押し問答を繰り広げるアリスと新戸。
 あまりにもツッコミ所が多いので箇条書きで(笑)。

  • をーーーい!!!
    大丈夫か著作権!?(小●館からクレームきたらどうすんの!?)
    確かに「家出」といえばこの方の右に出る者なんていやしませんけど!(←)

  • 思いっきりギャグのノリながら、実はここの新戸の発言には引っかかりを。
    えりなを憧憬しているが故の言葉だというのは分かっていますが、こういう見方こそがえりなと他者との“隔たり”になっているんですよね・・・。
    新戸が創真の発言を実践できるのはまだもう少し先かな。

  • これだから箱入りのお嬢様は。

  • えりなの世間知らずさは私も太鼓判を押そう。(←←←)
    考えてみればホテル暮らしも、洗濯とか色々一般常識が必要だものね。



 そういうわけでいきなり手詰まりになってしまったところに、更に雨まで。
 その前途多難さもあり、新戸達の立場も危惧したえりなは折角逃げ出した屋敷に戻ろうとしますが・・・。
 そこに現れたのは恵。
 いつの間にか極星寮の裏まで逃げていた新戸達の会話を聞きつけ、様子を見に来たのでした。
 そして恵に促され、えりな達は極星寮に雨宿りすることに。





 一方その頃、創真も一向に止まない雨足に極星寮に帰ろうとしていました。
 去り際に、創真は仙左衛門の頼みに対する返答をします。
 雨に濡れながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

濡 れ な が ら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 附田&佐伯先生ありがとうございます。

 

 

 

 本当にありがとうございます。

 

 

 

 

Thank you!!! 

(↑↑↑)

 

 

 

 

 いつかはやってくださるだろうと信じてました。濡れ創真。
 信じて良かった。ああ幸せ。

 これほど健やかな色気に溢れた主人公って、長いジャンプの歴史上でもいないと思う。

 マジで惹かれる惚れる魅入られる。
 水も滴るいい男ってこういうのを言うのね。



 そんな創真に思いっきり吹かされましたが、もしやと思って電子版のフルカラーの方も見てみたところ・・・。

 

 

 

 

 

グボハァア!!!!!

 

 

 

 

 

 やっぱ色がつくと破壊力激増です・・・。

 極星寮だけでなく、創真自身にも希望の光が灯っていますよ・・・。

 

 

 


 

 

 

 えりなを救えるとすれば
 それはきっと
 彼と
 彼らの世代なのだろう


 仙左衛門のこの言葉がまさに全ての総括と言える内容でした。
 えりなを救えるのは創真だけではなく、彼女の周囲に沢山居る。
 今のえりなは決して独りではない。
 その事が今回を通して描かれていました。





 前回にてえりなの薊に対する恐怖の理由が明かされましたが、今回は冒頭にて、えりなの視点も入った薊の「教育」が描かれていましたね。
 あらゆる点に合点がいきました。
 えりなが根底で他者を信用していなかったのも薊の「洗脳」が関与していたんですね。

 そしてこれは以前から思っていた事ですが、えりながあれほど城一郎を慕うのは、自分の求める「父親像」を城一郎に重ねているのだと思います。

 えりなは愛情に飢えた子ですから・・・。

 超裕福な家に生まれ育ち高価な物品に囲まれていても。毎日あらゆる贅沢な食事を献上されていても。
 どんなに沢山与えられても、決して満たされない“飢え”を抱えている。
 えりなはそういう子なんですよね。
 それが最も顕著に示されている画が、単行本第2巻の表紙イラストだと思っています。





 そして期待していた創真の返答はというと、極めて真っ直ぐな原点回帰。

 すっごく納得。

 そして嬉しい。

 この初志貫徹の姿勢は非常に創真らしかったです。(^^) 

 ・・・凄いですよね。
 ここの創真の発言は表面だけ受け取れば薄情で自分本位なものです。
 だけどその表情は発言とは正反対。
 言葉と表情の不一致さが読者に働きかける、キャラの意思の深読み。
 こういった手法は、表情の描写に非常に力を注いでおられる佐伯先生だからこそ出来る技。
 そして附田先生も佐伯先生の実力に全幅の信頼を置いているからこそ、ここぞというこの場面でこの手法が取れたのでしょう。

 「高級」「完璧」「勝利」。そういったえりなの絶対的価値観を打ち砕くこと。
 ひいてはえりなと真逆の信念を持つ自分の料理を認めさせること。

 そんなことはとっくの前から決めていた。
 自分の誇りの為に。
 だから、下手な同情なんてしない。
 自分で勝手にすることなのだから、仙左衛門も何も気に病むことは無い。
  

 きっと創真はこういう思いで、仙左衛門に言ったのでしょうね。
 本当に、創真ってなんて良い子なの・・・!(><。)


 と、いっても。
 創真は凄まじく良い子ですが、決して聖人君子なんかではありません。
 そういうわけで。
 次のページではアクマな笑みを浮かべているのも、これまた創真様らしい・・・(大苦笑)。キバキバ・・・


 フレンドリーでさっぱりした態度から忘れがちになってしまいますが、創真は受けた屈辱は絶対に忘れない子ですものね。(^^;A)

 結局、仙左衛門の真摯な頼みも、創真にとっては今までの目標を更に確たるものにさせただけだったわけです。(^‐^)





 それと、前回述べ忘れてしまったのですが、創真はえりなの「囚われているもの(絶対的価値観)」を打ち砕く非常に大きなファクターをもう一つ持っています。

 それは。

 創真は、えりなにとって唯一の「不正」ということ。

 何度も言うようですが、こと料理に関しては正論をかざし、かつ自身も常に正しくあろうとしているえりな。
 「正しさ」。
 これもまた彼女にとって絶対的信念の一つです。
 でもそんな彼女は、たった一つだけ明らかな「間違い」をかつて犯しました。

 料理人としてはその偏った価値観から。人間としてはその幼稚で意地っ張りな性分から。
 編入試験時に、充分合格基準を満たす実力を持っていた創真を「不合格」としてしまった。

 だからこそえりなは自分の「正しさ」を取り繕おうと、これまで散々創真を否定し、彼が学園を去るのを望んできたわけです。
 犯してしまった唯一の過ち。
 それがえりなと創真の大きな確執の一つであり、これからへと続く因縁に。
 そしてこれが創真が今回仙左衛門に告げた決意にも繋がっているわけです。
 これだけは他のキャラが請け負うことが出来ない、創真とえりなだけの関係。
 この関係は全ての始まりとも言える超重要なポイントと見ているだけに、附田先生はかなり丁寧に扱ってくれると思っています。





 ・・・さて。

 薊政権の対抗勢力として極星寮が拠点になるであろうことは分かっていましたが、まさかえりな本人がそこにやってくることになろうとは。

 アリスの行動は気になってはいましたが、まさかこれほど大胆な行動を起こしてくれるとは思いもよりませんでした。
 ナイスだぜアリス☆(d(‐ ‐))
 アリスのこういう無鉄砲な行動力って、ホント重宝すると思う。
 少々無茶苦茶な展開でも、アリスが関わるだけで納得できちゃうんだもんな~。
 つくづく附田先生はキャラを育てるのが大変お上手だと思います!!



 こうして偶然にも極星寮にお邪魔することになったえりな。
 こうなってくると極星寮に身を寄せることになるのは間違いないでしょう。

 ・・・ただ、心配事がひとつばかり。

 そこには裸エプロンという、えりなサマにとって気絶レベルの存在がいるんだけどネ・・・。(核爆ドッカーン) 

 

 


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