あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第145話感想

2015-12-04 12:00:00 | 食戟のソーマ

 今週のジャンプに掲載されていた通巻購入特典の描き下ろしイラストを見ては呆けている毎日です。

 いやホントこれ素敵すぎますよ・・・。(///)

 前回の描き下ろしだったガールズサイドイラストが『地獄の合宿中の露天風呂』という原作に沿ったテーマだったことから、佐伯先生は今回はアニメのOPテーマを意識した内容にしてくださったのではないでしょうか。

 ってゆーか、ツイッターの「お気に入り」&「リツイート」数がちょっとすごいことになってるんですけども(汗)。
 ちなみに前回の特典だった遠月ガールズの露天風呂イラストはというと、それぞれ400前後。(過去の記事を読み戻してみた)
 でもって今回の[イケメンカルテット]のロックバンドイラストはというと・・・。
 いずれも800オーバー☆☆☆

 ・・・すげー・・・(汗)。

 でも考えてみれば、前回のイラストは男性読者は惹かれたでしょうが女性読者はドン引き戸惑った内容だったのに対し、今回のイラストは女性読者は勿論ながら男性読者も惹かれるであろう内容ですものね!!(^^)

 創真の表情も、まさに「特典イラスト」ならではのもの!!
 原作ではこんな風に“叫ぶ”姿はまず見られないでしょうからね~・・・。
 そしてタクミも良い感じ♪
 やっぱりタクミは創真のライバルであり友人・・・というより、もう親友といった感じですよね。(^^)
 ケンカでもコント(笑)でも構いません。これからの彼ら4人揃ってのやり取りが楽しみ過ぎます♪♪♪

 とにもかくにも、佐伯先生にエベレスト級の感謝を。
 


 さてさて、では充分に目の保養を得たところで今週もいってみましょう!





 週刊少年ジャンプ2015年53号掲載
 掲載順第4位
 第145話 【真の美食】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 特典ポスターも格好良いけど扉絵も格好良いなあオイ!!!(><)

 一切の迷いなく前を向く創真の姿が凛々しいったらもう・・・(恍惚)。
 鉢巻き装着な創真は随分とご無沙汰だったこともあって、この扉絵だけでも30分は見てて飽きませんね!





 さて、では気になる本編へ。

 いよいよ餃子を焼くという仕上げの工程に入った創真。
 創真の作っていた餃子は、通常の皮ではなく手羽肉で具を包み込んだ「手羽先餃子」でした!!
 中身の具は、一般的な餃子に用いられる食材に加え、創真は「豚トロ」と「椎茸」も使用。
 お~ここでも秋の選抜編(本戦第一回戦&決勝戦)で用いた「旨味の相乗効果」を用いてきましたか!
 
過去の料理経験もきちんと活かされている点が、この作品の感心できるポイントだな~とつくづく。

 そんな創真の手羽先餃子の完成を待ちわびる竜胆先輩。
 ですが、審査員達は「B級グルメ」だの「愚行」だのと、食べるまでもないと酷くバッシング。
 少しは「食べてから考える」という竜胆先輩の姿勢を見習ったら?(怒)


 それに乗じて叡山も創真の料理に見切りを付け、あろうことか調理の火を勝手に消すという行動に。
 なにすんねん叡山。
 自分の調理を横から中断されるって、料理人として非常にプライドに障る最低行為なんだぞ。
 これまでずっと続いていた小者感丸出しな罵倒よりも、この行動が一番腹立ちました。



 というわけで、創真のこの眼。
 あ・・・やっちゃった☆(知ーらないっと)



 そうして創真の調理を中断させた叡山は、代わって自分の料理を審査員に出してきます。
 叡山の料理は「海南鶏飯(ハイナンジーファン)」。
 
そんな叡山の料理には打って変わって大興奮する審査員達。
 をいちょっと待てや。
 「海南鶏飯」って現地では屋台で手軽に食べられる、それこそB級グルメの代表とも言える品なんですけど?

 ついさっきまで同じB級グルメである創真の「手羽先餃子」を散々侮蔑していたくせに、この矛盾っぷり。
 アンタら鳥頭か?(鳥料理対決だけに、と言いたくなる悲しき栗うさぎ)

 そして叡山は、自分との格差を思い知らせるために創真にも料理を。
 居場所を奪われそうになり、仲間達を窮地に立たせ、散々罵倒され、料理人として最低行為を受けても尚「いただきます」と言う創真の礼儀正しさにはもはや泣けてくる。

 そして食す、創真と審査員達。

 

 

結果、両者おはだけ。

 

 

 はあ・・・。
 やはり何度見ても創真が「おはだけ」させられるのは悔しいなあ~!!(>"<)
 それだけ叡山が凄いという事なんですけども。
 それでもやっぱり、こういった下衆野郎悪役に「おはだけ」させられるのは悔しいです・・・!!

 ちなみに竜胆先輩は反応はしたけども派手なリアクションは無し。(その代わりどアップ)
 これで創真の料理でリアクションしてくれたら、諸手を上げて喜ぶよ?



 審査員を始め、竜胆先輩の舌をも唸らせた叡山の料理。
 ですが、それでも創真の心は全く折れませんでした。

 創真は自分の料理がまだ全然未完成だと主張。
 最後のひと手間で創真の手羽先餃子はようやく完成するのだと。
 ほう、焼き上がったら完成というわけではなかったのですか☆

 そんな創真の主張に対し、聞く耳持たずとさっさと食戟を終わらせようとする叡山と審査員達。
 でも創真は至ってマイペースに言い放ちます。

 

 

 

最強武器の一つである、“挑発”を。

 

 

 

 真っ直ぐな真剣勝負をこの食戟に望んでいた私。
 しかしながら“挑発”までもこれほどストレートなものを創真が投下してくるとは思わなんだ☆

 そんな創真からの超ど真ん中ストレートな挑発に、叡山、四コマ消費。
 そしてページを捲ると案の定・・・




おめでとう叡山!!堂々の顔芸大賞受賞です!!!
(大苦笑)







 いや~~~まさか美作を超える顔芸キャラが現れるとはな~~~。
 しかもそれが叡山になろうとは・・・。
 ここまでのレベルになると、もはや佐伯先生が楽しんで描いちゃってるのが分かっちゃいますよ(笑)。

 創真の素晴らしい煽り耐性の高さとは真逆に、この煽り耐性の低さ。
 格の差はもう歴然ですね。  

 そして怒髪天を突いている叡山を都合良く解釈する創真のマイペース振りったら(苦笑)。



 こうして食戟の続行に成功させた創真は、中断されていた調理を再開します。
 勝負の火は、再び着火することに―――!!

 

 

 


 

 

 

 

 今回を読み終わった時、思いました。



 これはリベンジですね。



 何のリベンジかというと、秋の選抜編決勝戦にあたる第101話【鍛えた名刀】の。

 
あの回が本誌で掲載された当時、ネットでかなり見受けられたんですよね。
 最初から料理の全貌を明かそうとしなかった創真の姿勢に対する不満が。
 製作者側からしてみれば、まずは大きなハンデだったサンマの差を埋める「糠サンマ」という工夫を出した後に、創真自身の工夫である「豆乳スープによるおじや化」を披露させようという狙いだったのでしょうが、その構成が不味かった。
 やはり「大会」という公の場において、勿体ぶった態度で後出ししてくるのって読者にとってはかなり印象が良くないんですよね・・・。
 焦らす経緯そのものが全く不必要に思えるというか。
 多分附田先生としては創真のキャラクター性における大きな持ち味である「誘うような挑発性」も見せたかったのでしょうが、如何せんこれも大きく空回りしてしまうことに。
 これで審査員が人間的に見下げたような悪者キャラだったなら創真の挑発性は上手く働いたのでしょうが、仙左衛門達は至って厳格ながらも公正な人格者でしたから。
 結局創真の挑発も必要性が全く無いものになってしまったという。
 そういった「場の状況」と「製作者側が見せたかったもの」の折り合いが合わなかったため、結果的にかなりの不満意見が出てしまったものと思われます。(私は創真至上主義者なこともあってそれほど強い不満は抱きませんでしたが)

 だからこそ、その失敗のリベンジとして前回から今回にかけて、こういった構成にしたのでしょう。

 途中まで料理を公開してからの中断。
 最後のひと手間でようやく完成する料理。
 そして創真の挑発性。
 第101話で処理しきれなかったこれらのファクターを、今回は敵である叡山や審査員達を徹底的に悪役にさせることで違和感なく処理できていました。
 それと同時に無理なく創真を後攻へと回していたのも見事。
 今回の構成は、第101話のリベンジとしては立派な成功と言えましょう。

 失敗をそのままにしておく気はない。  
 やっぱり附田先生は創真の生みの親ですよ。(^m^)





 はてさて、構成では見事リベンジを果たしましたが、料理の方はどうなるのでしょう?
 今のところ「これぞ創真の料理だ!!」といったオリジナリティのある工夫は見られないだけに、次回一気にお披露目となるのは間違いありません。
 一応今回、審査員は豚肉を使うことで地鶏の上質な後味を殺していると酷く非難していますが・・・。
 何言ってんの?と私は言いたい。
 違う食材の組み合わせがより互いの美味しさを高めるなんて、よくあることじゃありませんか。
 審査員のこの指摘に真っ先に思い浮かんだのが秋の選抜編で美作が作ったビーフシチュー。
 あの時の美作の品は豚肉の特製ベーコンによって牛肉のインパクトが更に高められていましたからね。
 美作が叡山の部下だったことを思うと、これは中々面白い指摘です。

 創真の手羽先餃子の完成に用いられるのは、粉チーズと何やらもうひとつ。
 それらで一体どんな工夫を魅せてくれるのか楽しみです♪



 叡山は一足先に今回料理を披露しましたが、完全に外国の料理でしたね。
 うん、やっぱり叡山は世界へのグローバル進出を見据えているのでしょう。
 ってゆーか。
 こんなにもストレートな料理作れるんじゃないですか!!
 地鶏の持ち味を活かすこれほど真っ直ぐな良い料理を作れるというのに、なんで姑息な手段をとってくるのかなーもー!!(><)

 創真も多分、叡山の料理を味わったことで彼の本質を見抜いたんじゃないでしょうか。
 叡山は本当はえりなやタクミのような真っ直ぐな性格なのではと。
 だからこそあれほどの率直な挑発をしたのだと思います。
 創真は天然で煽りまくる子ですが、その反面意図的に挑発する時は結構な策士としての面を覗かせるので。
 案の定、効果は抜群だったし。(^^;;;A)

 なんかもう、完全に叡山、創真の掌で転がされてますよね~~~♪
 掌で転がされるのは状況的に創真の方の筈なのに、やっぱ創真は凄いよ。




 今回は叡山や審査員を通して、“創真が倒すべきもの”が一番しっかり見えた回でした。
 それは「偏見」「見下し」「先入観」といった偏った固定観念。
 なまじ叡山の料理も創真の料理と同じ大衆料理だったからこそ、尚更その矛盾性が明確となっていました。

 さて、いよいよ次回発揮されるであろう、創真の超重要ファクターである「偏見への挑戦」。
 果たして叡山や審査員達をどんな風に翻弄してくれるのか大変楽しみです!!(><)

 


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