すみません!!
随分とご無沙汰してしまいました!!(><;;;)
最悪な事に、パソコンに深刻なトラブルが発生してしまったものでして。
で、それをなんとか元に戻したら、今度はネット回線に繋がらなくなったというね。(orz)
なんなんだ今年は。厄年か。
ですが、その間も『ソーマ』の感想はしっかり下書きしていたあたりが私の根性。
なんとかパソコンも元通りになったことですし、溜まっていた分を今日から連日でUPさせていきたいと思います。
あ、ちなみに附田&佐伯先生の回だった『ジャンプ流! vol.10』はしっかり購入しましたよ~。
内容としては「あ、やっぱり☆」といった感じでしたね。
感想書きとしてやはり一番怖いのは、作者の意図を誤解したまま突っ走ってしまう事だと思うんです。
ですが単行本第1巻感想で述べていたことと割と合致している部分があって、なんだか附田&佐伯先生から肯定してもらえたようでなんとも嬉しいものがありました。(^^)
中でも私が注目させられたのは、附田先生の創作メモ。
創真の決め台詞である「おあがりよ」の元ネタと思われる言葉や、えりなの「●●●娘」という設定をアリスにも用いたであろうことが推測されることなど、興味深い内容ばかりが記されていて面白かったです。
そして。
どうやら附田先生は構想時から○○を意識していたようですね。
・・・うん、考察通り。(ニヤリ)
でもね。
まさかここでも佐伯先生の惚気が炸裂するとは思いませんでしたよ。
佐伯先生と奥様の仲睦まじさに「ごちそうさま」と思いつつ、『ソーマ』の感想へといってみましょ~。
週刊少年ジャンプ2016年24号掲載
掲載順第1位
第166話 【圧倒】
なんなんだ。
なんなんだ。
な・ん・な・ん・だ。 (三回言った)
この掲載順の極端さはなんなのですかーーー!!??
この上下変動の激しさは間違いなく連載作品の中でもダントツですよ。
最近本当に掲載順が安定してないなあ~。
一位を獲得した回は、第一席司瑛士と勝負するという驚愕の展開になった第162話。
うん納得。
その勝負もいよいよもって今回で終結。
果たしてその結果は―――?
えりなが選んだ皿、それは。
司の皿でした。
皿を出す前にえりなの口元が僅かに締まったのは良い表現でした。
こういう僅かながらも感情が窺える描写にこそ、表現の丁寧さが感じられるものです。
勿論判決を口にした際のえりなの苦悩の表情も嬉しかったですね。
創真の身が関わる件で、こういう感情も抱くことが出来るようになったんだな~としみじみ。
そして新戸も辛そうにしてくれていたのも有難かったですね。
こういう判定の仕方が私としては最も納得がいきます。
状況に左右されることなく、判定は公正に。
でも、心の内では情との葛藤で苦悩してくれるというのが。
敗北してしまった以上、創真は司の言うとおりセントラルに入ることに・・・
と思われたものの。
司はそれを撤回します。
理由としては、創真を懐刀としては制御できそうにないことを、彼の料理から感じ取ったから。
賢明な判断ですね。
もしこのまま創真が司の懐刀にさせられてしまっていたら、私は司に一言アドバイスしてやるつもりでした。
逆に懐を刺されないように気を付けてネ、と。
↑
(それってアドバイスじゃなくて脅し)
そんな一方で、
「ど~~~ん」な創真くんめっちゃプニ化してるかわいい
と思う私。(←)
そうして、今回の勝負は無しということになり、新戸は安堵するものの・・・
創真は自分の負け、と断言。
凄い顔だね創真。「苦虫を噛み潰したような顔」ってこういうのを言うんだろうな~(苦笑)。
自ら負けを認めた創真に慌てる新戸。
創真としては、自身の負けは認めるものの、セントラル入りはやはり嫌という考えの模様。
新戸はそんな創真の矛盾的な考えを叱っていますが・・・
創真はそういう子なんですよ。
相手の妥協に決して甘んじない。
かといって、無理に契約に従おうとするような頑な人物でもない。
誰よりも自分に厳しい半面、自分に正直でもあるという。
そんな創真と新戸のやり取りを尻目に立ち去る司。
ですが、去り際に司は感じ取っていました。
創真達の“何か”を。
それから数日後。
残党狩りの第二回目が行われていました。
やはり次々と強豪の団体がセントラルに敗北していく中・・・勝利を手にする団体が!
それは郷土料理研究会の恵!!
そして丼研究会の郁魅!!
郁魅久し振りーーー!!(>▽<)
月饗祭編以来全く登場していなかったから心配してたんだぞコノヤロー!
扉絵もそうだったけど格好良いぞー!凛々しいぞー!素敵だぞー!
郁魅の海鮮丼食べたいなー。(好物)
十八番の「肉」が使われておらず、そしてスタジエールで習得したであろう「火入れ」も用いられていない料理でありながらもセントラルに圧勝出来たことから、かなりの成長が窺われます。
これは今後の本領発揮が楽しみですね。
恵は熊井繋道と、郁魅は梁井メアと闘って勝利したわけですが・・・。
熊井はともかく、梁井には言ってやりたい。
叡山への発言が見事にブーメランになっちゃったね♪(←鬼畜)
セントラルの兵隊四人組のうち三人が敗北し、残るは小古類のみ。
果たして彼女はどんな役割を宛がわれることになるのでしょうか。
恵も郁魅も、闘いながら心に思い浮かべていたのは創真のこと。
これだけでもう満足。
恵は真剣な真顔、一方の郁魅は柔らかい笑みという、それぞれの表情の対比もまた良いですね~。
彼女らの魅力は「守られてばかり」「貰ってばかり」ではないところですよね。
恵も郁魅も居場所を創真から守ってもらった、もしくは貰った立場なわけですが・・・。
今度は自分達がそれらを守るために強く闘っていくという。
本当にヒロインとして素敵な子達です。(^^)
頑張った彼女達に、創真は恵とはハイタッチ☆
郁魅には称賛を。
そんな創真に対する郁魅の態度がもうね。
かわいーかわいーかーわーいーいーーー!!(o(><o) (o><)oo(><o) (o><)o)
こんな可愛い事言われたら、盛り上がるに間違いなし!!
と思いきや。
残念。盛り下がりました。(苦笑)
いつだって創真くんは空気ブレイカー。
そんなやり取りを特別室から観戦していた人物達がいました。
それは薊と司。
確信する司。
今年の一年生は例年の学生と“何か”が違うことに。
そして、その中心が創真であることに。
楠からも同じことを言われていた薊は、創真達を留意し始めた模様。
ですが、既に手は打っていると言います。
創真達反薊派を個々に潰すべく用意された次のフィールド。
それは、進級試験。
今回の司との勝負は、四宮との食戟の焼き直しと言えたかも。
信念的にも条件的にも負けられない闘い⇒敗北⇒相手が料理に感銘を受けて条件を帳消しにしてくれる
といったような。
そして心配していた郁魅でしたが、全くの杞憂で終わりましたね。
恵と共に研究会の存続に成功。
彼女自身も存分に活躍していました。
創真の知人が所属している研究会で、残るは丸井の宮里ゼミ、久我の中華料理研究会、そして葉山の汐見ゼミとなるわけですが・・・。
こりゃあ、宮里ゼミあたりがセントラルに入った葉山に敗北したりする流れになるかな・・・と思いきや。
薊の口から予想外の言葉が。
進級試験?
いえ、学校ですし、あって当然ですが・・・。
ちょっと早すぎません?
普通は三学期になってからだと思うんですけど。
これは裏を読めば、三学期になったらまたもや大きな行事が待ち受けているということでしょうかね?
司や竜胆先輩といった現三年生の卒業も目前になるわけですし。
その進級試験とやらは、遠月学園の外で行われる模様。
煽り文から見て北海道でしょうか?(附田先生も以前取材に行かれてましたし)
司の発言から察するに、その試験の監督は十傑が担ってくるに違いありません。
あの薊が反逆分子を排除する狙いで設けたことから見て、そ~と~に困難な試験になりそうな予感バリバリです。
まあ、理不尽なだけではなく、一応真っ当な理由もある試験内容になるとは思ってますけども。
ここでも十傑と関わらせることによって、何故薊を支持したかという理由、もしくは十傑それぞれの料理人としての信念がまた少し明かされることになるかもしれませんね。
そして今回を通して第一席司瑛士も勘付きました。
楠も感じ取っていた、[玉の世代]の“何か”を。
次第にこの点がクローズアップされてきていますね♪
その“何か”とは、一口で言うならば“絆”。
己の料理を磨くことしか考えていない十傑とも、己の劣等感を誤魔化し合う楠達とも違い、お互いに認め合いながら共に切磋琢磨している彼ら。
「競争」が教育理念だったが故に、本気で“上”を目指す者ほど「周囲は敵のみ」という風潮が根強かった遠月学園において、競争心と仲間意識が絶妙に融合している[玉の世代]は一種の奇跡とさえ言えます。
そんな彼らの“絆”を全て繋げているのが創真。
好戦的でありながらも他者を無暗に否定せず、長所を素直に認めてくれて。
友好的でありながらも自分の信念を確固として持っている。
そんな創真は、本人が意図せずとも他者に少なからぬ影響を与えているんですよね。
その影響が今、[玉の世代]の中心として取り上げられるほどにまで大きくなっているということです。
そして。
この事実こそが、仙左衛門が創真の決意を聞いて思ったことを示しているわけですね。(第137話)
[玉の世代]の“絆”こそがえりなを、そして遠月学園を救うことになるのでしょう。
・・・はい。
いつもの感想はここで終了です。
これ以降からは超辛辣な感想になります。
あまりの酷評のため書いていいかどうか悩みましたが、冷静に考え直してみてもやはり考えが変わらなかったので、敢えて記させて頂きます。
今回の内容を素直に楽しめた方は、決してここから先は読まないでください。
それでは。
今回の司との決着ですが・・・。
正直言って肩すかしでした。
あれほど盛り上げときながら結局無難に着地するんかい、といったような。
悪い意味での予定調和感が凄い。
読み終わった後、あまりの消化不良にずっと悶々とさせられてしまいました。
多分、私がこれほど強く不満を抱いた原因は
敗北後の創真の「悔しさ」が完全にギャグ調で描かれていたから。
これに尽きると思います。
今回の勝負が創真の敗北になってしまうであろうことは予想済みでした。
そして、司が妥協してくれた理由も至って納得できたんです。
ですが勝敗がどうこうよりも私が遥かに気掛かりだったのが、敗北後の創真のメンタルだったんですよね。
何故なら、此度の勝負は「創真が大切にしているもの」に関わる勝負だったため。
創真の“琴線”にも触れたこの勝負は四宮戦と通じるものがありました。
だから尚更、敗北後創真はかなり酷く自分を責めてしまうのでは・・・と危惧していたんです。
それがコレですよ★
今回の不満感は「あの時」と似ています。
創真と城一郎の親子関係をえりなが遂に知ってしまった時と。
あの時も約二年半という溜めに溜めた伏線が唐突に明かされたという大展開だったにも関わらず、読者を騒がせるだけ騒がせておきながら実際の描写は至ってギャグ調で片付けられてしまっていました。
そして今回もときたもんだ。
・・・なんか最近の附田&佐伯先生は、か~~~な~~~り~~~意図的にシリアス展開を避けてますよね。
今回の勝負も。えりなが創真と城一郎の関係を知った時も。いずれも深刻なシリアス展開にさせようとすればいくらでも出来たはず。
それをしなかった。
きっと、敢えて。
ということは、これらも「この先」のための布石なのでしょう。
今回の件で敢えてセーブしたものを、両先生方は後半戦のクライマックスに一気に炸裂させるつもりなのかもしれません。
メインヒロインとの因縁や第一席との勝負という重大事項さえも「次」への「踏み台」にしてしまうあたり、さすがは創真の生みの親といったところですね☆
・・・とはいえ。
ここ最近の話作りは読者の解釈に委ねすぎていると思います。
もっと一読目で納得させられるような説得力が欲しい。
何度も繰り返し読んで考えさせるのも大事ですが、それが続きすぎている。
読者を引き込む展開作りは申し分ないのですが、その落としどころがいまひとつになってしまっていると思います。
言うなれば
「頭」で読ませられてしまっているんです。
そうではなく
「心」で理解できる結末をお願いしたいんですよね。
読者の予測に甘んじてしまっている部分は他にもあります。
それが今回後半で活躍していたヒロインらの背景。
主将がいるというのに、何故恵が郷土料理研究会の代表として闘ったのか?
試作に集中していたとは言っていたものの、どうして郁魅だけでなく小西先輩までもが創真からの電話に出なかったのか?(一言でもいいから創真に詫びて欲しかった)
など、食戟に至るまでの経緯が大きく省かれているせいで、正直なところ粗に思えて仕方ありません。
特に郁魅の件は創真と同様に心配を募らせていた分、その空振りが不満に転化してしまいました。
読者の予想を煽るような展開や言葉を挿入しておきながら未消化のまま流されてしまうのは、少なくとも私のような深読み好きにとっては大きなストレスになります。
確かにこの漫画はかーなーりー“焦らす”作品であるというのは認めています。
ですが、散々焦らされた結果が期待と違っていたら、それは大きな「肩すかし」という不満になってしまうことを、もう少し注意してもらいたいんですよね。
予測不能な派手な展開も勿論面白いですが、大きな展開を持ってくるならそれに見合った説得力のある、丁寧な結末を用意してくれることを切に願う次第です。
・・・さて、そんなこんなで一通り不満を吐き出させて頂きましたが、次回は一体どんな展開になることやら。
引き続き残党狩りの三回目が行われるのか。
それとも、それは一旦脇に置かれて進級試験編に入るのか。
・・・多分進級試験編に入るだろうな、こりゃ。