あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第195話ちょこっと予想

2016-12-21 23:55:00 | 食戟のソーマ

 「夢の国」の旅行記事の前に、ちょっとだけ。




 前回(第194話)で「連帯食戟」の対決方式が説明されてからというもの、創真陣営のメンバー選定の予想がパックリ二分化してしまい本気で迷っています。
 相手陣営が全滅するまで闘う形式となってくると、美作・北条・貞塚ら[玉の世代]メンバーでは明らかに力量不足ですよね~、やっぱり・・・。
 となると、前十傑の女木島冬輔・一色先輩・久我が参戦という形が一番妥当ですよね、やっぱり。
 前十傑の活躍も勿論見たい所ですが・・・、[玉の世代]の活躍ももっと見たいんですよね~~~。特に美作の。
 直接的な戦力にはならないかもしれませんが、別の方面で創真達の助っ人になってくれることをここは期待することにしましょう。
 例えば・・・在校生への説得とか。
 仮に連帯食戟に勝って政権を取り戻したとしても、在校生全体の考え方がセントラル派だったら何の意味もありません。
 権力に依存するのではなく、己自身で考え、判断すること。己への誇りを確固として持つこと。
 是非とも、それを生徒全体、学園全体で認識してほしいです。

 まあ、そうなってくると十傑のアレはどうなるのというわけですが・・・。
 そこは創真の事ですからああなってこうなってそうなるかもしれないと考えています。(けっこう早計な予想なので、ここでは伏せておきます)



 そして現在、城一郎の過去話が披露されているわけですが・・・。
 今回(第195話)にて幸平親子名物(???)の「ゲテモノ料理」が登場しましたね。
 連載開始当初は主人公の、そして料理漫画という作品ジャンルに対しての強烈なインパクトと邪道性を象徴する物だったわけですが、それがこうも意味深く取り扱ってくれる時が訪れようとは・・・・・・・・・・嬉しい。(^^)
 「ゲテモノ料理」は邪道性と同時に主人公の信念にも大きく関わっている物だけに、今回の城一郎のエピソードはとても興味深いです。

 た・だ・し。

 創真は「ゲテモノ料理」を非常にポジティブな考えのもとに創っていますが、過去の城一郎はどうやら違っていた模様・・・。

 城一郎の料理を称賛していた食の重鎮達。
 ここで私が引っ掛かったのは、「想像を超えるような最上の味を、城一郎は容易く創る事が出来る」という考え。
 それは良く言えば期待であり信頼。
 言い換えれば「出来て当然」という盲目の思い込み。
 「息を吐くように創り出す」なんてとんでもない!!
 城一郎は美味しくなるかどうかなんて分からないまま、沢山の試行錯誤を繰り返しながら料理を創っているんです。
 それは第170話でのえりなの回想の中の城一郎もそう語っていましたよ?
 
 一つの作品を生み出すのに、どれほどの熟考が込められているか、どれだけの時間が費やされているか・・・。
 どれだけの、苦労があるか。
 それは筆舌に尽くし難いものです。
 ですが・・・。
 創り出すのには膨大な時間と手間暇が掛かるものの、食べる(堪能する)のはほんの一瞬。
 重鎮達は「天才」という言葉に乗じて城一郎の努力を分かっていないんですよね。

 だから、私が推測するに。

 城一郎が「ゲテモノ料理」を創るようになったのは、そんな偏見への“反発”なのではないでしょうか。
 周囲が安易に用いる「天才」という言葉。盲目の偏見。
 それらに囲まれている城一郎の姿は、あの子とよく似ていました。
 そう、えりなと。
 えりなはその真面目な性格と責任感の強さから、己を偽ってまで周囲の期待という偏見に応え続けてきましたが、城一郎はその自由な性格がそれを拒んだのでしょう。
 ・・・ひょっとしたら・・・。
 それがかつて城一郎が零していた(第43話)、己の“尖り様”に繋がっていくのかもしれません・・・。



 今回の冒頭で、創真と城一郎を「似た者親子」と苦笑いしていた恵とタクミ。
 そんな彼らに対し、堂島先輩は思うところがある素振りを見せていましたが・・・。


その通りだと思います。



 堂島先輩は気付いてくれているに違いありません。
 創真と城一郎は似ていますが、似ていない事に。

 四宮戦、秋の選抜、そして葉山戦と、創真の闘いの要所要所を見届けてくださっている堂島先輩。
 恵が知らない創真の姿を、タクミが知らない創真の姿を、堂島先輩は知ってくれているんですよ。

 だからこそ。

 堂島先輩は創真と城一郎の違いを誰よりも分かってくれている存在です。



 多分、次回も語られるであろう城一郎の過去。

 それはきっと。

 創真は絶対に進まない道でありましょう。