私の涙腺を破壊させるつもりですか。
破壊どころか粉砕ですよ。
『僕のヒーローアカデミア』といい。
『火ノ丸相撲』といい。
『トマトイプーのリコピン』といい。
泣きすぎて終いにゃ頭痛くなってしまったという(爆)。
そうです。栗うさぎは「お別れ」に滅法弱い人間です。
ふう・・・・・・・・・・、やっと落ち着いてきたので今週の『ソーマ』について少しだけ。
「?」
これが今回の話を読み終えた時の第一感想でした。
いえ
うおーーー!!!斉藤綜明の海鮮丼おいしそーーー!!!
とか
食べたい食べたいめっちゃたべたいーーー!!!
とか
よっしゃ!!今度作ろう!!(あ、でもスルメイカの旬って夏だっけ・・・)
など、他の感想も色々ありましたけどね。(←海鮮丼の事しか言っとらんがな)
疑問に思ったのは他でもなく
あれほどの立派な考えを持っていた斉藤綜明だというのに、なんで薊政権の傘下に付いてしまったのかということ。
斉藤綜明が受けてきた所業は、ほぼそのまんま薊メソッドのようなものなのに。
薊メソッドも化けの皮を剥がしたその本性は、凝り固まった固定概念と偏見と差別の塊だというのに。
斉藤綜明の言う「武士の誉れ」は、それこそ今の創真達の方ですよね。
ふうむ・・・。
斉藤綜明は、何のために戦ってきたかというよりも
どんなものと戦ってきたかというのを忘れてしまっているのでしょう。
これで斉藤綜明が薊政権に付いた理由が、年齢や性別関係無く料理人達が平等に腕を磨ける環境を作るためとかいう理由だったならば、大いに賛同できました。できましたよ。
だけど・・・。
残念ながら“今の”斉藤綜明は「大名様に召し上げて頂くこと」を重視してしまっているのでしょうね。
逆境の中に立ちながらも、家を守るため、大切なものを守るために闘う武士の姿に共感し、憧れた斉藤綜明。
なのに。
一人で戦い続ける日々を送るうちに、いつしか。
武士の表面的イメージに囚われてしまい、本来自分が目指していた本質的気概を見失ってしまっているという。
・・・ああ、“ここ”ですか。
えりなと斉藤綜明の共通点は。
第229話感想内でも述べましたが、この遠月革命編で創真が闘う相手はいずれもえりなのマイナス面的ファクターを持つキャラになっていると分析していました。
一見共通点が見えなかったえりなと斉藤綜明でしたが、今回斉藤綜明のバックボーンが判明した事でようやく分かりましたよ。
この二人が共通するマイナス面は
「理想像」を追いかける余り、その表面的イメージのみに執着し元来共感していた本質性を見失ってしまうという点。
かつてのえりなも城一郎という「理想像」を一途に追いかけてはいたものの、表面的なイメージしか見ていませんでしたからね。
元来抱いていた「自由性への憧れ」を忘れて。
そしてこの点は遠月革命編での大きな鍵である“見る”ということにも繋がっているわけです。
だからこそ。
斉藤綜明に“気付かせる”相手は創真しかいないわけです。
今回は全く話さなかったものの、最後に一言だけ喋っていた創真。
でしょうね。
出来上がった品は創真とタクミと恵の力が結集されたものでしょうから。
そんな三位一体となった品なんて、「やばい」に違いないですもの。
どれだけ「やばい」料理が出来上がったのか、めっちゃ楽しみです!!
取り敢えず、今度から斉藤綜明のことは「斉藤先輩」と呼ばせてもらいますね。(^^)