週刊少年ジャンプ2016年12号掲載
掲載順第2位
第155話 【最大出力】
こうして始まった、黒木場と楠の食戟。
ちなみに茜ケ久保ももはかなり人見知りが激しい子の模様。
だけどね。
創真さんのコミュ力を舐めてはいけない。
創真さんなら、目を合わせての会話ぐらいならその日のうちに成し遂げられそう。
それと、そんなコミュ障ならば地獄の合宿よりもスタジエール研修の方が苦労すると思うよ。
そんな創真達を尻目に、進行していく食戟。
今回のテーマ食材は「鮭」。
圧倒的格差を思い知らせるために相手の得意ジャンルに合わせていた、楠達セントラル側。
それは黒木場に対しても同様のようです。
逆に言えば、楠達は自分達の本当の実力を全然出していないという事でした。
観客も驚くほどの迅速な動きで鮭を捌く黒木場。
そんな黒木場と同等の速さの捌きを見せる楠。
そしてドヤ顔。
いちいちウザい。
言っとくけど、創真だって黒木場と同等の魚捌きが出来ますよ。
ここで回想が挟まり、何故アリスではなく黒木場がセントラルと食戟することのなったのかが判明。
うん、楠はお呼びじゃなかったと(苦笑)。
でもって黒木場さん、いちいちバンダナ装着しないと怒鳴れないんですかい?
捨て台詞にさえも全力で噛みつくのはいかにも黒木場らしいけど。
そういうこともあって、自分の調理の傍ら楠を挑発する黒木場。
[売り言葉に買い言葉]
これほどこのことわざが標準仕様の漫画も珍しいと思う。
というわけでまたもや挑発に乗せられた楠。(小者感がもうノンストップ)
自分の本当の実力を出そうとします。
そんな楠に梁井は溜息。
でも、「出たがりなんだから・・・」という言葉には違和感が。
だって楠はもうステージに出ているのに。
ここは「出しゃばり」とか、「目立ちたがり」と表現した方が適切かと思います。
そうして、ある物が会場に運び込まれます。
それは創真が秋の選抜本戦第一回戦、アリスとの戦いで目にしたものでした。
・・・附田先生&担当編集さん、重ね重ね細かいツッコミ入れてゴメンナサイ・・・でもアリスとの戦いは『食戟』ではありませんよ~・・・。
楠が運び込ませたものは「スチームコンベクションオーブン」と「凍結粉砕機」!
なんと楠は、アリスと同様に最新鋭調理機器の使い手でした!!
さてどうなる次号!?
という引きの傍らで、コミュ力抜群の創真&アリスに挟まれてる茜ケ久保ももは蚊帳の外(苦笑)。
さて、黒木場の得意ジャンルに合わせて「鮭」がテーマとなった今回の食戟。
確かに「魚介」は黒木場の得意ジャンルですが・・・。
彼の得意分野はもう一つあります。
それは「フランス料理」。
作中では今のところ「魚介」を前面に押し出してますけどね。
そういうわけで今回黒木場は何を作ろうとしているのか、【フランス料理 鮭 米】で検索してみたところ・・・。
ヒットせず★
考えること1分。(←短)
・・・そういえば、黒木場は秋の選抜本戦第二回戦(VS葉山戦)でもパン生地(ブリオッシュ)を使ってたっけなあ~。
ということで、改めて【フランス料理 鮭 米 ブリオッシュ】で検索したところ・・・。
ヒット☆
多分黒木場が作ろうとしている料理は『クリビヤック』かと。
※クリビヤック・・・鮭や茹で卵やホウレン草、そしてお米やカーシャ(蕎麦粉のようなもの)を層のように積み重ね、ブリオッシュ生地で包み焼き上げるフランス料理。
何気に黒木場の料理は正当派な品が多いですし、この予想にはちょい自信ありです☆
そしてなんとも意外だったのが、楠の得意分野。
その外見でインテリ系だったなんて・・・。
その外見でインテリ・・・。
その外見で・・・。
似合わね~~~!!
さすがに失礼ですかそうですか。
これはアリスにとっても見過ごせない勝負になりました。
研究会自体に思い入れは無かったものの、薊への反発から食戟を承知したアリスでしたが、まさか敵が自分と同ジャンルの使い手だったとは・・・!
元々アリスはえりなに負けないようにと、自分だけの武器を手に入れるべく幼い身でありながら寒い北欧へと渡った身。
自分がそれほどの覚悟と決意と努力をして手に入れた武器を、こんないかにも小者な人物が使いこなしたとなれば、自分の矜持の侵害となってしまうことでしょう。
アリスとしては、黒木場に勝って欲しい理由がまた一つ増えたわけです。
でも、多分黒木場は・・・。
恐らくこの食戟を機に、黒木場とアリスの関係にも波が立ってしまう気がします。