遅ればせながら『ゆらぎ荘の幽奈さん』連載100話目達成おめでとうございます!!
そして今週は『鬼滅の刃』が100話目達成ということで、これまたおめでとうございます!!
どちらもとても好きな作品なので、これからも頑張って続いていってもらいたいものです。(^^)
ちなみに『ソーマ』の第100話目は、秋の選抜決勝戦で葉山の品出しの回でしたっけね。思えばこれが選抜の最終結果の伏線になっていたわけだったのですが。
その一方で、ジャンプ誌でも安定したギャグ作品だった『斉木楠雄のΨ難』と『青春兵器ナンバーワン』が続けて終了。
どちらも毎回楽しませてくれていた作品だっただけに残念です。(><。)
麻生先生、長谷川先生、どうもお疲れ様でした。そしてありがとうございました!!
『ソーマ』の感想記事ですが、大分遅れてしまってますね・・・すみません。
ジャンプ本誌の方でもいよいよFINAL BOUT開始となりましたし、なんとか追いつきたいとは思っているのですが・・・。
そういえば。
今回も楽しく読みました『ジャンプ+』の『ヒット作のツメアカください!』。
「やっぱりネズミさんな附田先生可愛いなあ・・・v」と和みながら(笑)。
ファンとして嬉しかったのは、天望先生が附田先生ならではの苦労、そして凄さをしっかり理解してくれていたことです。(^^)
『食戟のソーマ』という作品は、附田先生(ネーム)・佐伯先生(作画)・森崎先生(料理知識)・担当さん、という多人数で話作りを行なっているという、ジャンプの作品勢の中でも少々異端な作品なんですよね。
だからこその面白さ。
だからこその大変さ。
それらをちゃんと汲み取り、取り上げてくださっていた天望先生に感謝です。
そして。
このお話で、また附田先生が好きになれました。(^^)
う~~~ん・・・単行本にしてほしい・・・絶対買うのに・・・。
それにしても直し8回て。
頑張り抜いた附田先生に敬礼。
週刊少年ジャンプ2018年10号掲載
掲載順第7位
第249話 【君の横顔】
や~・・・前回(第248話)は失礼致しました(苦笑)。
でもね。
うあああああうさぎさんかわいいうさぎさんかわいいおっきいよまんまるだよもふもふだよちょっとアンそこかわれいやかわってくださいおねがいしますあああなでなでしたいかおうずめたいほおずりしたいあああかわいいかわいいあ~~~~~~~~~~~~~~かわいい
といったような事を延々と述べている感想なんて誰も読みたくないでしょ?(そりゃそうだ)
そんなわけで、あの一言を叫んだだけに留めたわけです。
うさぎさんの可愛さで吹っ飛んでしまった分を、今回の感想と合わせて述べさせて頂きましょう。
・・・さて。
ようやく五周年突破を祝ってくれましたか。(←地味にキレてた人)
少年ジャンプも50周年を迎え、一緒にゴーゴー(55)☆
なるほどね。
そんなゴーゴー感(←どんなや)に合わせてか、カラー扉はレーサー風。
・・・附田&佐伯先生・・・。
レーシングスーツはえりなより創真の方が圧倒的に似合うと思うんですけど。(もしくは郁魅)
ようやく明かされた一色先輩のバックボーン。
そのあまりの冷たい乾燥した境遇に絶句。
出来て当然。出来たとしても一切褒められない。
重視されるのは一色先輩本人ではなく、家柄の格式や名誉。
「傍から見ればこれ以上ないほどの後継者」「料理が何の為にあるのか分からなかった」という点など、えりなとよく似た過去を持っていたのですね。
なるほど・・・。
こんな世界での出身だったならば、極星寮を「家」と呼んで愛するのも当然ですよ。
初期(第7話)に一色先輩が語っていた「青春や学生生活に憧れて極星寮に入った」という言葉が漠然とした憧憬ではなく、しっかりとした背景に裏付いていたものだったということがここで説明されたわけです。
基本ギャグ調に扱われ気味ですが、実際はほとんど真面目な理由で行動してるんですよね一色先輩って。
そういう意味においても一色先輩は既存のキャラの中でもトップクラスで味わい深い人物です。
前回は「汁」の審査が描かれていた一色先輩の椀物でしたが、今回は「椀種」へ。
これはとても面白い工夫ですね!!
正直なところ、創真ら反乱軍がこれまで出してきた料理の中では、一色先輩の料理が一番食べてみたいと思わされます。(セントラル陣側で一番食べてみたいのは斉藤先輩の料理)
『野ウサギ』というテーマ食材は馴染みが無いだけにどうしても味のイメージが想像しにくいのですが、その点を一色先輩の品は料理分野や副食材で上手くカバーしているなあ~と。
そして料理に仕込まれた工夫に伴うメッセージ性も、これまた見事。
「澄まし汁」が「味噌汁」へ。
この発想はエンタメ性としても勿論面白いですが、それ以上に澄んだ(純粋な)ものが濁った(不純物な)ものへという変化は、遠月革命編の序盤:黒木場VS楠戦で示された不均一の肯定とも相通じていますよね。
そんな清濁併せ持つという思想をこれほど的確に料理で体現させた一色先輩(&森崎先生)は本当に凄いと、改めて尊敬し直しました。
しかもそれだけではなく。
一色先輩は椀種に「お餅」を用いていましたが・・・。
「お餅」を用いたことで、この品は「お雑煮」としても見ることが出来ますよね?
作中で言われていますが、「椀物(汁物)」という和食の中でも最も繊細かつ高度な技術が求められる洗練された品を、一色先輩は「お雑煮」という名前と共に上記で述べた“不純物”へと変えてもいるわけです。
「お餅」を用いた面白みは他にもまだまだ。
うさぎさんといえばお餅ですよね。(どーん)
うさぎさんは月でお餅をついてますし。
『雪見だ●ふく』のパッケージにだってうさぎさんがいるし。(←)
しかも。
月と遠“月”学園を掛けていたとしたら、もはや巧妙なんてもんじゃないレベルですよ。
そんな連想イメージを見事に踏襲しているのがひたすら感嘆しきり。
勿論これは私個人の勝手な連想&こじつけですけどね。
でも、この多重構造的関連性に気付いた時、かなり興奮したんですよ。
やはりこの作品は「創造」と共に「想像」も素晴らしく膨らませてくれます。
改めて言いましょう。
この料理漫画に出会えて良かったです。本当に。(^^)
優雅に。
それでありながら攻撃的に。
イメージと共に、まさに「一色慧の料理」と呼ぶに相応しい品でした!!
そして、長きに渡る蟠りがようやく解消された寧々先輩との関係。
結局のところ、寧々先輩は一色先輩に認めてもらいたかった・・・
“見て”もらいたかったのでしょうね。
有象無象の数えきれぬ賛辞より、ただ一人、最も見てもらいたかった人からの褒め言葉の方が遥かに価値がある。
そういうものですよね。
一色先輩という存在に対して、常に心の奥底にあった劣等感。
それをこれまで寧々先輩は強者として歩み続けることで誤魔化していましたが、創真に敗北し、自分の至らなさを思い知ってしまった事で隠しきれなくなってしまったわけです。
確かに一色先輩は常に余裕ある態度で飄々としている分、内心が分からない人物。しかもドS(爆)。
そんな掴みどころのない態度が、余計に寧々先輩の劣等感や不安を助長させてしまっていたのは事実でしょう。
ですが。
それは単なる寧々先輩の思い込み。
寧々先輩は一色先輩から馬鹿にされている、見下されていると思っていたようですが、一色先輩はそんな言葉は一言も言っていないし、思ってもいないんですよね。
・・・そこが一色先輩の悲しいところだと思います。
誤解されやすいというところが。
主人公と同じく。
実際は、寧々先輩が思っていたよりもずっとずっと、寧々先輩の事を“見て”いた一色先輩。
対して、幼馴染という間柄であったというのに、ずっと見ていた筈なのに、一色先輩の本心が“見えていなかった”寧々先輩。
この二人の相違性はこれからの群像劇においてもかなり重要な鍵になると思っています。
ちなみに。
今回のサブタイトルは【君の横顔】。
まさにその言葉通りの内容でしたし、この回で一色先輩&寧々先輩の関係性に注目するようになった読者もおられることでしょう。
・・・でも。
一色先輩が「その横顔」に見入った人物はもう一人いますが、ね。