週刊少年ジャンプ2016年9号掲載
掲載順第1位
第152話 【偵察へ】
掲載順第一位ですよ。
第一位。
い・ち・い。
ほら見ろ!!!
↑
(誰に向かって言ってんの?)
やはり前回の掲載順位は入稿遅れが原因だったに違いありません。
叡山との食戟のエピローグにあたる第148話の人気結果が今回の掲載順に反映されているわけですが、こんなに差が出るはずありませんもの。
今回が第一位を獲得できたのですから、本来ならば前回もTOP3ぐらいには入れていたかもしれませんね。
どのみち、ブログを始めて丁度100回目という個人的な記念回だった第148話が人気第一位を獲得できたのはとっても嬉しいです。(^^)
それでは本編感想へ。
今回も少し時間を巻き戻して、祝勝会の最中の様子からスタート。
極星陣に、自分がじきに十傑から除名されるであろうことを伝える一色先輩。
それを聞いた吉野&丸井は安定のリアクション(笑)。
その事態に備え、一色先輩は十傑の権限を行使出来る今の内にと、ある手筈を整えてくれていました。
創真&極星陣が極星寮を守るために戦っていた時に取り組んでいた事ですね。
それは【残党狩り】における幾つかの「ルール」とのことで・・・?
と、ここで扉絵。
創真と城一郎と薊の因果関係に混乱を通り越して放心状態のえりな。
憧れの対象ということで城一郎が「光」、恐怖の対象ということで薊が「闇」のオーラとなっているのは理解できます。
でもね。
創真が「光」+「闇」÷2=「妖」のオーラってどうなのよ?
一色先輩が用意してくれた法案、それは通称「一色ルール」。(背景の一色先輩が無意味に爽やか/笑)
それは八百長等が起こらないよう、審査における公平性をほぼ完璧に取り決めてあるルールでした。
これでセントラルとの勝負は純粋な実力勝負となったわけです。
茜ヶ久保ももらセントラルのメンバーが「一色ルール」について会話をしている頃、極星寮でも丸井がそのルールについて皆に解説してくれていました。
このルールは相当な手際の良さが無ければ実現できなかったとのことで、いかに一色先輩の手腕が凄いかというのが分かります。
そして創真と叡山の食戟が公表されたことによって、甲山先輩の退学も撤回できそうとのことで・・・!
やったぁ!!(>▽<)
一色先輩に感心している創真君ですが、いやいや、そもそもこれらはキミが八百長食戟を打ち破ってくれたからこそなんですよ?
自分がどれだけ絶望を斬り拓いてくれたのか、そこんとこ創真君は分かってないよね(苦笑)。
そして、今日はそんな【残党狩り】の第一回目の実行日。
未解体の団体に対してセントラルの人数はかなり少ないらしく、何回かに分けて【残党狩り】は行われるとのこと。
既にセントラルに選出されている生徒達は、十傑予備軍とも呼べる猛者達ばかりだそうです。
それを聞いた創真さん。
好奇心に着火☆
【残党狩り】を行う場に行きたいと言い出しちゃいます。
またなにかトラブルが起きてしまうのではないかと危惧する極星陣。
創真本人としては見に行くだけのつもりのようですが・・・
・・・榊・・・キミも言うようになったねえ・・・。
でもこうやって驚いたり憤慨したりしている榊の姿は、小説版第三弾を読んでいる身としては感慨深いです。(^^)
あ~・・・、ホント小説版第三弾の感想記事書きたいな~・・・。
でもきっと、夏以降になってしまうだろうな~・・・。
まあ、確かに創真さんは[藪を突いて蛇を出す]どころか
藪に突っ込んで蛇を喰らうような奴だからね~~~。
(※栗うさぎは創真至上主義者です)
そんな創真に付き合おうと言ったのは・・・タクミ!
榊もツッコんでますが、もはや普通に極星寮に居るタクミくん。
それも当然でしょう。
だってタクミ(アルディーニ兄弟)はもう寮生も同然ですもの。(^^)(『小説版 ~Fratelli Aldini~』を手にしながら)
そして郷土料理研究会に所属している恵、宮里ゼミの丸井も同行することに。
丸井によると【残党狩り】はA~Dの四会場に分かれて行われるという事で、分散して偵察に赴くことに。
お!名誉部員の件を創真はちゃんと覚えてくれていましたか!
こういうさり気ない会話の中の設定をちゃんと回収してくれるのは、話作りの丁寧さが感じられて読み手としてとても満足感があります。(^^)
そういうわけで必然的に人手が必要となり、相談し合う創真達。
そんな彼らの様子に、他の極星陣やイサミも手伝うことに。
創真を先頭にして恵や他の仲間が彼に付いていき、そんな彼らに他の面々も次々と協力していってくれる。
この法則もだいぶ定着してきた感じですね。(^^)
そんな中創真は思い付き、えりなを看病していた新戸にも協力を頼みます。
へえ、えりなの部屋は301号室が宛がわれていたのですか。
まあ、えりなの実力から見て三階の部屋になるであろうことは予想済みでした。
304号室だったらちゃぶ台ひっくり返してましたけど。(なんで???と思われた方は、単行本第三巻感想(後半)をご覧ください)
放心状態のえりなでしたが、少しは落ち着いたとのことで極星陣を手伝うよう新戸に言います。
母娘のやり取りを一通り済ました後(苦笑)、新戸は身支度をするため部屋を後に。
二人だけになり、えりなは創真に尋ねます。
薊が言ったことが気にならないのかと。
ですが、創真はそんな事実を知ったにも関わらず、些かも動じてはいませんでした。
そんな創真が理解できないえりな。
自分の父親である薊が行おうとしているこの変革は、創真の父親である城一郎との過去の因縁が深く関わっている。
それは自分だけでなく、創真にとっても大きな事実の筈。
なのに、何故そんなに平然としていられるのか。
自分はもう、分からない事ばかりだというのに。
そんなえりなに創真は言います。
過去の話を知ったところで自分の行動は変わらない。
己を動かしているのは「“今”の自分の意思」。
それだけだと。
シンプル・イズ・ベスト☆(d(‐ ‐))
そうして新戸の身支度が終わったため、創真も部屋を後に。
スタジエール研修の頃は待っててくれていた創真を置いてさっさと行ってしまっていたことを思い返すと、本当に今の新戸は創真への態度が誠実になってくれて嬉しい限りです。(^^)
そうして偵察の班分けが決まり、それぞれ会場へ。
その編成はというと
A会場班・・・吉野、イサミ、ふみ緒
B会場班・・・丸井、伊武崎、榊
C会場班・・・新戸、青木、佐藤
D会場班・・・創真、恵、タクミ
なにこのD会場班の豪華ラインナップ振りは。
私の願望をピンポイントで叶えてくれたような編成ですありがとうございます。
実力的に見てもバランスの取れている班編成ですね。D班以外は。
ふみ緒さんが行動面に出るのは珍しいので、A班がどんな偵察になるのかはちょっと興味深いです。
B班が一番冷静に敵勢力を分析出来そう。
この組み合わせは初めてなこともありますし、C班の動向も面白くなりそうですね。
そしてそれぞれが受け持った試合会場へと赴く面々・・・って。
創真と恵がタンデムですよ皆さん!!
うわ~~~v
きゃ~~~v
これは創真&恵派の方々からしてみれば嬉しいご褒美ですね~。
はい、勿論私もニコニコでした。(^^)
ホントこの二人ってナチュラルにカップルな雰囲気を醸し出してますよね~。
これほどの密着も、恵がまだ自分の想いを自覚していないからこそ実現できたこと。
もし恵が自覚していたら、ピュアな彼女の事ですからとても無理だったことでしょう。
二人のナチュラルなカップル描写にはこれからも期待しています。
そんな彼らが向かうD会場にいた十傑はというと・・・。
第四席 茜ヶ久保もも。
お~。彼女がきましたか。
月饗祭編でその得意ジャンルが明かされていましたし、他の十傑陣の中で最初にスポットが当たるだろうとは思ってましたがね。
そういうわけで、彼女がいつも持ち歩いているヌイグルミの名前も判明。
その名は『ブッチー』。
なんで「ブッチー」?
ブチ柄でもないのに。
茜ヶ久保もも本人がブチブチ文句を言う子だから?(←)
創真の食戟を肯定してくれたり一緒に偵察することになったりなど、最近タクミ(アルディーニ兄弟)の出番が多いな~と思っていたら、本編終了の次のページにて納得。
丁度今現在の話は、単行本18巻に収録される回に該当しているんですね。
で、その単行本18巻には、ジャンプアニメフェスタ2015で上映された『タクミの下町合戦』のDVD同梱版も発売されるわけで。
そのピーアールを暗に兼ねているのでしょう。
しかしまあ、原作絵を随分上手に使ったこと(笑)。
最大の伏線が暴露となった創真とえりなですが、思ったより二人の関係に変化らしい変化はありませんでした。
まあ、創真はどんな事実を知ろうとも、これまでと何ら変わらない態度だろうとは思ってましたがね。(^^)
片やえりなはというと、事実を受け止めるだけでいっぱいいっぱいのようです(苦笑)。
そしてね~~~。
“拠り所”が揺らぐ不安を、まさかの創真に打ち明けることになろうとは・・・。
でも確かに、創真に対するきまり悪さはあるでしょうが、「自分の父親が今回の変革に関与している」という点において創真とえりなは似た立場になったわけで。
新戸にさえも城一郎の事は秘密にしていたえりなにとって、似た立場である創真しか自分の困惑を打ち明けられる相手がいなかったのでしょう。
そんなえりなが打ち明けた、自身のアイデンティティーの崩壊(動揺)。
これが私が以前から危惧していた事でした。
自分の“聖域”の変化をえりなは受け止めきれず、自身の不安や混乱を全部創真に押し付けるのではないかと。
ですが、実際は予想外なまでに素直かつあっさりと処理☆
やっぱり、それもひとえに薊のお陰だと思います。
薊の存在によってえりなは酷く弱体化されてしまいましたが、それが逆にえりなの本質である弱さや素直さを露わにさせたわけですから。
月饗祭編より前の、意地と見栄と偏見で凝り固まっていたえりなだったら今回のような素直な弱音の吐露は出来なかったことでしょう。
自分がずっとひたむきに守ってきた遠月学園。
そして、自分がずっと一途に憧れ続けてきた料理人である城一郎。
自分の大きな拠り所であった「世界」と「人物」。
でも。
そんな「世界」が、その「人物」を貶めていたと自分の父親は語っていた。
だとしたら、自分がこれまで守ってきたものは一体何だったのか。
何が本当で、何が嘘か。
どれが正しくて、どれが間違っているか。
創真がこれまでの中で少しずつ受け入れていった価値観や世界観の変化。
それをえりなはここにきて一気に直面することになったわけです。
でも、えりなのそんな困惑に創真は一石を投じてくれました。やはり。
向き合うべきは“今”の自分の意思。
“過去”や“未来”をないがしろにはしないけど、決して囚われもしない。
創真は常に“今”と真っ直ぐ向き合っている子ですから。(^^)
ま、とりあえず今のえりなには時間があるわけですし、じっくり考えてもらいましょう。
遂に【残党狩り】という実行に出たセントラル。
権力にものを言わせた理不尽極まりない「八百長」から、真っ向からの「実力行使」に出たわけですね。
今回の【残党狩り】では恵や丸井が所属している団体は対象外でしたが・・・。
良い機会なので、これからの十傑と創真達との関わりに対する予想をここに纏めておきたいと思います。
まず創真の友人知人がどの団体に所属しているかというと・・・。
恵・・・郷土食研究会
丸井・・・宮里ゼミ
郁魅(&創真)・・・丼研究会
そしてやや忘れかけていましたが
アリス・・・最先端料理研究会(第64話参照)
そして
久我・・・中華料理研究会
そして葉山は汐見ゼミなわけですが、セントラルに加入して創真達と敵対するかもと引き続き予想します。
そんな彼らが十傑の誰と関わりが深くなるかというと。
郁魅はお菓子&ぬいぐるみ繋がりで第四席茜ケ久保ももと。
そして案外久我は、第二席小林竜胆と戦うことになったりして。
竜胆相手なら、例え敗北したとしても久我の料理人としての格は維持されると思いますし。
恵や丸井はどうなるか予想するのが難しいですね。
丸井は宮里ゼミのエースですから、代表としてまず間違いなくセントラルの誰かと戦うことにはなるでしょうが・・・。
とりあえずということで、第六席紀ノ國寧々に。
丁度お互い丸メガネ同士ですし(核爆)。
一方の恵はというと、郷土食研究会には主将が別にいますし、彼女自身もあまり前衛に出る子ではありませんからね~。
それでも展開上のサプライズという事で、第一席司瑛士と関わるのではと予想しておきます。一応。
力量差がありまくりですが、月饗祭で提灯を貸してもらった恩義から創真が協力する可能性が高そうなので。(それは郁魅に対しても言えることですが)
あと。
これをすっかり失念してしまっていたのですが・・・。
十傑の誰かは、必ず「精進料理」を得意分野にしていることと思います!!
まったくもう・・・。
なんでこれを忘れてた自分!!!
そう本気でツッコみたくなるぐらい、この料理ジャンルもまた大きい分野だと考えています。
何故ならこの料理ジャンルもまた、日本が世界に誇る料理分野ですもの。
外国の方に特によく見られるベジタリアン。
そんな人達にとって、野菜や豆類等だけで多種の料理を生み出す精進料理は非常に興味を惹かれる分野に違いありません。
その特色やキャラの雰囲気から推測するに、第五席斉藤綜明の“武器”に見えますが・・・。(性格や物言いもいかにも武士といった感じだし)
仮にこの予想が当たったとしたら、やはり斉藤綜明は黒木場と戦ってもらいたいところ。
魚介類(動物性食物)の強くも荒ぶれた旨さと、植物性食物の静かで深い旨さの勝負。
料理漫画として非常に面白くなりそうですし、是非見てみたいところです。
そしてここに美作や貞塚、北条が関わってくることになるのかと。
彼らもまた、月饗祭編で創真と絆が繋がりましたから。(^^)
第一席の司先輩は「食材」というオールジャンル。
第三席の女木島冬輔は多分、「ラーメン」。
第四席の茜ヶ久保ももは「スイーツ」。
第五席の斉藤綜明は、ひょっとしたら「精進料理」。
第八席の久我は「中華料理」。
そして第九席の叡山はああいった品・・・。
これらから見て、
多分十傑陣もまた、「世界」に渡り合える料理ジャンルをそれぞれ“武器”としているのでは。
曲がりなりにも彼らは世界的にも有名な遠月学園の最高峰に君臨している存在。
今回の薊による支配の件が終わっても、彼らの活躍の場はまだまだ用意されていることと思います。
そういうわけでして、創真達一年生陣と様々な因縁がこれから出来るであろう十傑ですが、正面勝負でおいそれと勝てる相手ではありません。
ですから今回の【残党狩り】も、何だかんだで十傑とはガチンコ勝負とはいかないことでしょう。
むしろこの闘いは十傑を打ち負かすというより、十傑の考えや信条を変えていくという方向性になるのでは。
そしてそれが最終的に薊政権の撤退に繋がってくれるものと考えています。
どういった切り口から十傑を説得していくのか。
そこもまた遠月革命編の見どころですね。
あ。
それと、公式では現在の章は「十傑侵攻編」と名付けられている模様。
う~ん・・・。
でも、やっぱり私はこれまで通り「遠月革命編」と呼ばせてもらう事にします。