はじめまして。2018年春、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。感じたこと、体験したことを文章にすることは「こくご」です。
「こくご食堂」本日調理する食材は[BADHOPと中島芭旺]
昨日は、渋谷で「川崎」(磯部涼著・株式会社サイゾー)という本の販売イベントの一環で、本の中に登場するHIPHOPグループの「BADHOP」というグループのトークショーでした。彼らは川崎南部と呼ばれる川崎区の出身です。
昨日は17時まで横浜相鉄沿線で仕事をしており、このトークショーは渋谷なので、仕事が終わってから走って向かい、地図をたよりに会場前に行くと、若い男女がいました。ナイスミドル浮いてしまうかな?と思いましたが、本を読んで参加されている男性一人で来ている方も数人おり、大丈夫でした。
トークショーが始まりました。彼らの生い立ちや、川崎南部という地域の特殊性など、司会である本の作者磯部涼さんとメンバーが話しをしていました。「BADHOP」のメンバー全員にいえることが、「目力がつよい」ところです。仕事がら、この世代の生徒達と多く向き合ってきましたが、こんなに「目力」のつよい若者に会ったのは久しぶりでした。音楽で自分達の主張をしている若者です。そして過酷な環境で生き残ってきたことも関係しているかもしれません。彼らのアルバムを聞いていると、素直に今の気持ちや昔の状況を歌詞にしています。(彼はリリックといいます)。
そして、この本も紹介します。先日、高校生ビブリオバトル全国大会を見にいきました。その時に紹介された本です。残念ながら、違う会場でこの本を紹介していたのでこの本を読んで、高校生が何を感じたのか聞くことはできませんでした。発表された本が販売されていたので、購入しました。私は知りませんでしたが、この本多くのメディアに取り上げられていたようです。この本の作者である中島芭旺さんは当時10歳。母親のフェイスブックからこの本の出版社の方に連絡をとり、本を作りたいとメッセージを残したそうです。すごい行動力です。彼は、小学校には通わないという選択をしています。ある時期、いじめをきっかけに「不登校」になり、そこから学校に通わない選択をしました。
一見、関連がないようにみえるこの二つの話し。しかし、共通していることがあります。彼らは、自分の言葉を表現しているということです。BADHOPは、音楽を通して自分たちの生い立ちやメッセージを伝えています。とてもストレートで、心にささるものが多い。そして、中島芭旺さんの本にある言葉は、短くとてもわかりやすくかかれていますが、内容はとても深い。48歳になってやっと気がついたことを、10歳という時に考えている点でも素晴らしいです。
実は、インターネットでは、この中島芭旺君の発言に賛否両論なのだそうです。私は、否定的な意見を言っている方々をみていると、これだから日本はダメだなと思いました。アメリカでは、飛び級という制度があります。優秀な生徒は実際の学年より上の学習をすることができます。日本では制約があると聞きました。学校に行くことだけが全てではないと思います。学校にいかなくてもいいという極論ではなく、「学校に行かない」という選択もあっていいと思うのです。
そして、この二つの話しに共通していることがもうひとつ。BADHOPが川崎南部の若い世代の憧れになり彼らが目標になっている点と、中島芭旺さんが「不登校」の生徒達に光をあてているという点です。その現場にいる人しかわからない痛みを理解している人達の発信することは、説得力があります。
貧困も不登校も、現代社会がかかる問題です。そんな問題に、自分達の言葉でしっかり発言できる若者がいることが、とても嬉しく感じます。この方々の今後の活躍を蔭ながら応援したいと思います。
BADHOPの歌詞(リリック)を紹介することもできますが、彼らは音楽で表現をしているので、是非彼らのプロモーションビデオをみてください。
「これ以外」【アルバム「MOBBLIFE」feat.TZERR&Tiji jojo】
中島芭旺さんの作品を一つ紹介します。
以下本文【「見てる、知ってる、考えてる」(中島芭旺著・サンマーク出版)】
学校にいきたくなくても行っていた頃、
僕は生きていたけど死んでいた。
自分の声を無視し続けて、
僕は僕を殺していた。
あの頃の僕に言いたい。
自分を生き返らせるんだ。
僕ならできる。
未来の僕は生き返ってるぞ。
「こくご食堂」本日調理する食材は[BADHOPと中島芭旺]
昨日は、渋谷で「川崎」(磯部涼著・株式会社サイゾー)という本の販売イベントの一環で、本の中に登場するHIPHOPグループの「BADHOP」というグループのトークショーでした。彼らは川崎南部と呼ばれる川崎区の出身です。
▲アルバム「MOBBLIFE」BADHOP
昨日は17時まで横浜相鉄沿線で仕事をしており、このトークショーは渋谷なので、仕事が終わってから走って向かい、地図をたよりに会場前に行くと、若い男女がいました。ナイスミドル浮いてしまうかな?と思いましたが、本を読んで参加されている男性一人で来ている方も数人おり、大丈夫でした。
トークショーが始まりました。彼らの生い立ちや、川崎南部という地域の特殊性など、司会である本の作者磯部涼さんとメンバーが話しをしていました。「BADHOP」のメンバー全員にいえることが、「目力がつよい」ところです。仕事がら、この世代の生徒達と多く向き合ってきましたが、こんなに「目力」のつよい若者に会ったのは久しぶりでした。音楽で自分達の主張をしている若者です。そして過酷な環境で生き残ってきたことも関係しているかもしれません。彼らのアルバムを聞いていると、素直に今の気持ちや昔の状況を歌詞にしています。(彼はリリックといいます)。
▲BADHOPのサイン
▲「川崎」(磯部涼著・株式会社サイゾー)
そして、この本も紹介します。先日、高校生ビブリオバトル全国大会を見にいきました。その時に紹介された本です。残念ながら、違う会場でこの本を紹介していたのでこの本を読んで、高校生が何を感じたのか聞くことはできませんでした。発表された本が販売されていたので、購入しました。私は知りませんでしたが、この本多くのメディアに取り上げられていたようです。この本の作者である中島芭旺さんは当時10歳。母親のフェイスブックからこの本の出版社の方に連絡をとり、本を作りたいとメッセージを残したそうです。すごい行動力です。彼は、小学校には通わないという選択をしています。ある時期、いじめをきっかけに「不登校」になり、そこから学校に通わない選択をしました。
一見、関連がないようにみえるこの二つの話し。しかし、共通していることがあります。彼らは、自分の言葉を表現しているということです。BADHOPは、音楽を通して自分たちの生い立ちやメッセージを伝えています。とてもストレートで、心にささるものが多い。そして、中島芭旺さんの本にある言葉は、短くとてもわかりやすくかかれていますが、内容はとても深い。48歳になってやっと気がついたことを、10歳という時に考えている点でも素晴らしいです。
実は、インターネットでは、この中島芭旺君の発言に賛否両論なのだそうです。私は、否定的な意見を言っている方々をみていると、これだから日本はダメだなと思いました。アメリカでは、飛び級という制度があります。優秀な生徒は実際の学年より上の学習をすることができます。日本では制約があると聞きました。学校に行くことだけが全てではないと思います。学校にいかなくてもいいという極論ではなく、「学校に行かない」という選択もあっていいと思うのです。
そして、この二つの話しに共通していることがもうひとつ。BADHOPが川崎南部の若い世代の憧れになり彼らが目標になっている点と、中島芭旺さんが「不登校」の生徒達に光をあてているという点です。その現場にいる人しかわからない痛みを理解している人達の発信することは、説得力があります。
貧困も不登校も、現代社会がかかる問題です。そんな問題に、自分達の言葉でしっかり発言できる若者がいることが、とても嬉しく感じます。この方々の今後の活躍を蔭ながら応援したいと思います。
BADHOPの歌詞(リリック)を紹介することもできますが、彼らは音楽で表現をしているので、是非彼らのプロモーションビデオをみてください。
「これ以外」【アルバム「MOBBLIFE」feat.TZERR&Tiji jojo】
中島芭旺さんの作品を一つ紹介します。
以下本文【「見てる、知ってる、考えてる」(中島芭旺著・サンマーク出版)】
学校にいきたくなくても行っていた頃、
僕は生きていたけど死んでいた。
自分の声を無視し続けて、
僕は僕を殺していた。
あの頃の僕に言いたい。
自分を生き返らせるんだ。
僕ならできる。
未来の僕は生き返ってるぞ。