こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[ますます]

2017-12-06 20:58:31 | 勉強のやり方
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。思ったこと・体験したことなどを文章にすることは、すべて「こくご」です。

「こくご食堂」本日調理する食材は、[ますます]です。

12月5日読売新聞12版に、全国の高校の40パーセントの1900校のl2年生、3年生が受検した、大学入試共通テストの問題と解答が掲載されました。とても興味を持って内容を考えてみました。


▲読売新聞12月5日朝刊記事


国語の問題は、とても斬新でした。まず、青原高等学校生生徒会部活動規約。次に会話文。(登場人物は5名。教諭・委員長・副委員長・運動部代表・文化部代表)
資料が3つ
資料1 部活動に関する生徒会の主な要望(表形式)
資料2 市内5校の部活動の終了時間(表形式)
資料3 青原高校新聞(生徒が部活動時間の延長を希望の記事)
生徒会規約・会話文を読むだけでも時間がかかります。

問1 今年度の部を新設するために必要な申請時の条件と手続きを50文以内で書く
この問題は生徒会規約を読み要約をします。書きぬきでないので、自分の力で書きます。
問2 会話文の空欄を25文で書く問題。会話文の中で、兼部規定の話題がでており、その条件の緩和について読み取ります。会話文の空欄の後に書かれている文章も理解しないといけません。
問3 会話文の最後に空欄があります。部活動時間の延長について生徒会規約・会話文・資料3つすべてをまとめます。そこには細かい条件があります。
1 二文構成で、八十字以上百二十字未満。(会話体にしなくていい)
2 一文目は「確かに」で始める・具体的根拠を二点あげる・部活動終了時間の延長を提案する基本的な立場を示す。
3 二文目は、「しかし」で書き始める・部活動終了時間延長の提案がどのように判断される可能性があるのか書く・具体的根拠も書く

問題を書いているだけで疲れてしまいました。問題の形式は新しくておもしろいと思いましたが、この問題だけが国語の設問ではないのです。長文でまとめることは大賛成ですが、条件が多いです。問題の生徒会規約・会話文・資料を読むよりも、この問題を読み理解するのに時間がかかりそうです。それでも、塾や学校の先生は、新しいセンター試験開始して3年もすれば、テクニックで解答する方法をみつけてくるでしょう。解答をみるととても簡単な文章です。しかし、現代の若者は箇条書すらできない生徒が多いです。問題を考える側も、課題がたくさん見つかったと思います。読解や思考力を重視した問題にすることは、とても意味のあることです。是非、よい方向に改善された問題になることを祈っています。

大学入試が変更になると、高校生・中学生・小学生も学校や学習塾の取り組みが変わってきます。早くもテキストを開発する会社では、テキストの改定も始まっています。私はどのようにこの思考力アップに貢献できるのか、まだ課題ができました。




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