Syl.Com.

名も無きねこに

読書会・・・

2021-08-22 19:23:59 | わたし

今日の読書会はイカが休み、好事家氏と二人だけ。

喫茶店に入り、席に座って雑談をする。

好事家氏が主に話し、わたしは相づちを打つ。

その構図が一時間も続いたが、一向に本に話がいかない。

わたしが促して、一ページも読んだところで、また別の話題を持ち出す好事家氏。

 

結局その調子で三時間が過ぎ、本は一ページしか進まなかった。

ひたすら現代アートの状況を聞かされるだけで、門外漢のわたしにとっては、

あまり興味引かれる話ではなかった。

 

東大の先生か学生だかとドゥルーズをフランス語で読む勉強会をしていることも聞いた。

そちらに参加させて貰うのも面白いかもしれないが、フランス語だとついていけないか。

好事家氏はアテネ・フランセに通って文法の勉強をしているらしい。

今は大過去を勉強しているそうだ。

 

明日は占い師さんと二人で読書会だ。こっちはちゃんと進むと思いたい。

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『壬生義士伝』

2021-08-22 11:42:41 | わたし

『壬生義士伝』(滝田洋二郎監督 2003) を観た。
胸打たれる次のような場面があった。

新撰組が壊走するなか、隊士である主人公の吉村は、自分は何も口にしていないのに、斉藤一に最後の握り飯を与えてしまう。
それを知って斉藤が感情を爆発させる。
「俺はお前のような奴が大嫌いじゃ」
「人が人を憎み、恨みあって殺しあう世の中だというのに、お前は何故、おのれの腹をも満たそうとせんのじゃ!」

でも、その後吉村に言う。
「お前のような奴は絶対に死んではならんのだ」

そして独白する。

「こいつは真の侍じゃった」

 

歴史には全然詳しくないのだけれど、どうもこの映画を見ていると幕府側にシンパシーを感じる。

先日読んだ、吉村昭の『彰義隊』も薩長の蛮行を描いていた。
奥羽列藩同盟が戦いに敗れる中、女性は性暴力にさらされ、子供や老人は切り捨てられた。
こんな行為は憎しみしか生まない。
人間は、どこかで憎しみを背負っている。

どこかで、誰かが、憎しみを止めなければ、わたし達はただ滅びるだけの存在に過ぎない。

なぜ、それがわからない。

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