『ゾロアスターの神秘思想』(岡田明憲 講談社現代新書 1988) を読んでいる。
子供時分には全然内容が理解できなかったけれど、改めて読むとさすがにわかる。
気になった一説を引用する。
キリスト教やイスラム教の主張するように、もし唯一の神だけが創造者として
存在しているのであれば、この世の悪の原因も神にあることになる。
(中略)
それに、唯一の神だけが存在するのであれば、彼は自己自身に満足して、
創造する必要がない。
ということなので、絶対の善であるべき神は、悪の根源を他に求めることになり、
それがアンラ・マンユなのだそうな。
キリスト教神学や西洋哲学は、悪についての研究が盛んだったらしい。
善・悪の問題はやはり興味引かれる。プラトンあたりが扱ってそうだ。
来年はプラトンの著作をいくつか読むとしよう。