唐突ですが、
役者が「見せたくないものトップ10」を挙げるとしたら、
<自分の台本>
が、かなり上位に入ると思います。
「この前の公演台本、読ませてくれない?」とか、
稽古場で「ちょっと台本見せて!」とか、
言われると、
一瞬、たじろぐんですね。
できれば、見せたくないな、って。
作品がどうの・・・なんてことじゃありません。
単純に、見せたくないんです。
なぜなら・・・
ものすごく書き込みが多いから。
それも焦って書いたりしてるから、
平仮名ばっかりだったり、
自分さえわかればいいので、
人には想像もつかないような、
とんでもない言葉が並んでいたりします。
だから恥ずかしいんです、ものすごく。
自分のアタマの中をのぞかれてるみたいで。
と同時に、単純な興味として、
見てみたいのも、人の台本(おいおい)
2か月近く読み込んだ、
まさに汗と涙の結晶ですから。
でも、だいたい、見た目は似たり寄ったりなんですね。
違いと言ったら、
書き込みで真っ黒な人もいれば、
ポイントだけをがっつり書く人もいるし、
色鉛筆の12色を持ち歩いて、色分けしたり、
(24色の人もいる!)
マーカーで、全部の自分の台詞に線引いたり、
だいたい、そんなところに分けられます。
ちなみに私は、
よく写真を出していますが、付箋ペタペタ型。
ダメ出しや、自分で思いついたことを、
付箋に書いてペタっと貼っておき、
クリアできたら剥がしていくのですが、
クリアできないのに、課題ばかり増えると、
付箋だらけで文字が読めなくなるという、
本末転倒の事態になったりもします。
昔、台本が真っ黒になって困っていたとき、
誰かがやっていて「おおっ!」と感激して以来、
ずっとこのパターンでやっていますが、
これも、かなり少数派です。
というか、ほとんどいません。
でも、希少種(?)はこれどころじゃなく、
今回の座組みには、
<世界中を探しても、きっと彼女だけ>
という、びっくりな書き込みをしている人がいます。
ということで、何回かに分けて、
人の台本をこっそり覗き見してみまーす
この座組みは特に、
おもしろい台本の使い方をしてる人が多いんですよ~。
って、こうやって隠し撮りするから、イヤがられるのよね(笑)
演劇集団東京ストーリーテラー公演
TST CLASSICS 「紅い華のデジャヴュー」
詳細は
こちらに