今回、我々のチームの主役を務めますのが、彼!

おっと、違った

あ、いや、違いはしないんですが・・・、
このお芝居、コメディじゃないので。はい

(1回くらい、マトモに写真撮らせろよ・笑)
彼は何といっても、あのイケメン劇団、
スタジオ〇イフの元劇団員ですから、
ホントはイケメンです。
名前は下井顕太くん。
でもね、イケメン劇団のイメージで、
チャラいと思ったら大間違い。
これは下井くんだけでなくて、
スタジオ〇イフさんの出身者は、
本当に行儀もいいし、熱心だし、真面目で、
実に好青年が多いんですよ。
ということで、
彼自身も「初主役」として、
それはそれは頑張っています。
・・・ということがわかったのは、
実は稽古が始まって、
しばらくたってからでした。
というのは、
彼、台本にまったく何も書きこまないんです。
演出からダメ出しを受けると、
まず役者は、話を聞きながらも、
必死でペンを走らせます。
それが間に合わないから、
私などはレコーダーで録音しているくらいですから。
ところが、演出家に何を言われても、
「・・・はい」
というだけ。
それも、その返事が速攻じゃない、
しばらくしてからの「はい」なんです。
まだ彼のことをほとんど知らないときでもあり、
私がどう思ったかと言うと、
(コイツ、ナメとんのか?)
そりゃ、そう思いますよ。
そんなくだらないダメ出し、書きこめるかよ、
みたいに見えますからね。
その誤解が解けたのは、
どのくらい、たってからだろう・・・。
彼の芝居を見て、
きちんとダメが消化されているのがわかってから、
でした。
すぐに返事をしない理由も、
自分の中で腑に落ちるまでの所要時間、
ということがわかりました。
自分の中で、納得できないことには、
「はい」が言えないんですね。
そして、
「すみません、それはこういうことでしょうか?」
と質問する。
つまり、その場で解決していくんです。
台本に書きこまないのも、
その場で消化して、頭に叩き込むから。

彼の台本は、きれいに製本されてます。
(手に持っているから、わかりにくんですが)
立ち稽古が始まったとたんに、
膨大な量の台詞を、ほとんど覚えてきて、
我々をビビらせてもくれました。
そういう人だから、彼の芝居、
日に日によくなっていってます。
気迫を感じます。
でも、ダメ出しをその場で消化するなんて、
普通できませんから、
<よい子の役者はマネしないようにしましょうね~>
特に、高年齢の役者は、
そんな無理をしないようにしましょうね~




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