望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

人の台本、のぞいてみたら(1) 「付箋型」

2012-11-11 01:51:53 | 演劇・舞台・小劇場

唐突ですが、

役者が「見せたくないものトップ10」を挙げるとしたら、

<自分の台本>

が、かなり上位に入ると思います。

「この前の公演台本、読ませてくれない?」とか、
稽古場で「ちょっと台本見せて!」とか、

言われると、
一瞬、たじろぐんですね。
できれば、見せたくないな、って。


作品がどうの・・・なんてことじゃありません。

単純に、見せたくないんです。



なぜなら・・・
    ものすごく書き込みが多いから。


それも焦って書いたりしてるから、
平仮名ばっかりだったり、

自分さえわかればいいので、
人には想像もつかないような、
とんでもない言葉が並んでいたりします。


だから恥ずかしいんです、ものすごく。
自分のアタマの中をのぞかれてるみたいで。


と同時に、単純な興味として、
見てみたいのも、人の台本(おいおい)

2か月近く読み込んだ、
まさに汗と涙の結晶ですから。


でも、だいたい、見た目は似たり寄ったりなんですね。

違いと言ったら、

書き込みで真っ黒な人もいれば、
ポイントだけをがっつり書く人もいるし、
色鉛筆の12色を持ち歩いて、色分けしたり、
(24色の人もいる!)
マーカーで、全部の自分の台詞に線引いたり、

だいたい、そんなところに分けられます。


ちなみに私は、
よく写真を出していますが、付箋ペタペタ型。


ダメ出しや、自分で思いついたことを、
付箋に書いてペタっと貼っておき、
クリアできたら剥がしていくのですが、

クリアできないのに、課題ばかり増えると、
付箋だらけで文字が読めなくなるという、
本末転倒の事態になったりもします。


昔、台本が真っ黒になって困っていたとき、
誰かがやっていて「おおっ!」と感激して以来、
ずっとこのパターンでやっていますが、

これも、かなり少数派です。
というか、ほとんどいません。


でも、希少種(?)はこれどころじゃなく、
今回の座組みには、

<世界中を探しても、きっと彼女だけ>

という、びっくりな書き込みをしている人がいます。


ということで、何回かに分けて、
人の台本をこっそり覗き見してみまーす

この座組みは特に、
おもしろい台本の使い方をしてる人が多いんですよ~。

って、こうやって隠し撮りするから、イヤがられるのよね(笑)





          

演劇集団東京ストーリーテラー公演
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遅くなりましたが、答えをお知らせします!

2012-11-09 23:48:53 | 演劇・舞台・小劇場

はい、私の今度の役、発表させて頂きます。

実は <神様> でゴザイマス。

ただし、神様ったって、私がやる役ですからね。
真っ当な神様じゃありません。

神様になれない、神様見習い。
なおかつ、落ちこぼれの万年見習い。

ね、これだけでも楽しそうでしょ。


ネタばれを避けつつ、もう少しご説明しますと、

役名は「能化(のうげ)」

私も初めて聞いた言葉でした。

この言葉の意味するところは、
「師として人を教え導く者。
 衆生を教化する仏、菩薩などをいう」

そう、正式な能化になると、
とても立派な神様になれるのです。


ところが、ここに出てくる2人の能化は、
どうしようもない落ちこぼれの見習い能化。

このまんまじゃ、何百年たっても、神様にゃなれそうにない。

そこで・・・、



・・・と、と、と、あぶないあぶない。

    もう、ネタばれ、ギリギリでした~。



でも、実に楽しい役です。

台詞量は、こんなに、なくてもいいんですが 
またしても、すさまじい台詞量に七転八倒しております。

それも、まくしたて系の早い台詞で、
もう、オバサン、オタオタ 


こんな我々のにぎやかなシーンをはさみつつ、
メインのストーリーは、切なく、強く、
心に迫ります。

うーーん、ほんとにね~、いいんですよ、このお話。


そのためにも、とにかく役者が頑張らなきゃね。
この世界をつぶさないように。



ちなみに、

同じ内容で書いていたmixiの方では、
かなりたくさんのお返事を頂きました。

最後の方は「どれだけ奇をてらうか」に流れていき、

「喋る自動販売機」とか「紅天女」、
「柱!」なんて答えもありましたが、
お1人、正解が出ました。

正解者は公演ご招待~、になればいいんですが、
そうはいきませず、500円引きにさせて頂きます。
我ながら、ささやかですが、ま、お許し下さい。


ということで、

また稽古場ブログ、続けていきます~






          

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<その3>発表します。今度の役、人間じゃありません!

2012-11-08 01:02:29 | 演劇・舞台・小劇場

「おおっ、ついにオランウータンか」

・・・と言ったヤツ、1歩前へ!


先に言っておきます。

動物じゃありません。
着ぐるみも着ません!


でも、

<これまでの演劇人生で初めてのこと>

の3つめは、
我ながら、なかなか衝撃的じゃないかと思っています。


私もかなりイロイロな役をやってきましたが、
一番ぶっ飛んでても、原始人くらいかな?

原始人も人間ですからね~。


せっかくなので、これは答えは出さないでおきます。
明日か明後日、答えを書きますね 


とにかく、オイシイ役です。
でも、衣装のデザインに頭を悩ませています。

なーんて言っても、よけいわかりませんよね。

当てた方には、チケット割引しちゃおうかな~





          

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トシにこだわるワケじゃないけれど、これも初めてです

2012-11-07 01:44:14 | 演劇・舞台・小劇場
 
昨日、

<これまでの演劇人生で初めてのこと>

が3つ、あると書きました。


その2つ目が、この写真。



稽古中のワンシーンですが、これがヒントです。

なーんちゃって、勿体つけたりはいたしません。



この↑写真の右側の彼が、18才。




こちらで悠然とほほ笑む彼は、70才。



半世紀以上の差があるんですね~。

その上、2演目を合わせたら、
10代から70代まで、全部の世代が揃ってるんです。


これ、初めてです。

だいたい、小劇場は圧倒的に若者が多いんですが、
よくもまぁ、いろいろと揃ったもんです。

        

ちなみに、18才の彼、金杉拓海くんは、
本職はお笑いの芸人さん。

毎日、ライブに出演してから、稽古場に来ます。

芸人さんならではの間とかノリが、
見ている分には面白いのですが、
芝居としては「違う」というのが、
なかなか、つらいところ。

いつもバコバコにダメ出しをされながら、
また歯を食いしばって頑張っています。

18才といえば、大学生なら1年生。
私が落語の稽古を見ている学生たちと比べると、
やっぱり根性が違いますね。

        

そして、70才の彼、北澤雅章さんは、
さいたまゴールドシアターの役者さん。

あの、世界のニナガワの主宰する劇団の役者さんなのです。

いつも飄々としていて、素敵なオジサマですが、
なんとなく、可愛いんだなぁ。

ものすごい倍率を勝ち抜いて、ゴールドシアターに入った方だけに、
独特のいい雰囲気を持っておられます。

ちなみに、ゴールドシアターでは、若手の方だとか。
なんというか、まぁ・・・すごい世界です
 
        

私もいつもなら、1人ぶっちぎりで高齢者なのですが、
今回は、若者?(嘘つけっ!)

ちなみに、北澤さんにコソッと私のトシを教えたら、

「なーんだ、まだまだお嬢さんだよ」

なーんて言ってもらっちゃいました~


ほんっとに、うれしいチームでゴザイマス 






          

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チラシ、でかいぞ!

2012-11-06 01:24:57 | 演劇・舞台・小劇場

それがどうした、と言われると、
なにも返事はできませんが、

A4サイズのチラシを2枚つなげた大きさです。



もちろん2演目だからなのですが、
このでかさ、ちょっと感動です。

2演目同時上演というのは、これまでにもありましたし、
3演目同時上演もありました。

でもこんな大きなチラシはありませんでした。

今回、主宰の久間勝彦さんの代表作といえる2作を、
一挙上演のお祭り企画、ということで、
こうなったのでは、と思います(ホントのところは知らない)


ということで、今回、

<これまでの演劇人生で初めてのこと>

が3つ、あります。

このチラシのでかさが、まずひとつ。


あと2つも、順次、こちらに書かせて頂きます。

ふふふ。

3つめは、なかなかのものですぞ~。
(と、また引っ張ってみる・笑)



あ、そうだ。
TSTさんのサイトで見つけた、
主宰の久間さんのひと言を、ご紹介します。

「東京ストーリーテラーの芝居とは…」
と題された中の1行です。


■凡人の非凡な生涯を、弱者の勇気を、
  時代の変化に色あせない人間賛歌を描き続ける舞台です。


・・・私、この言葉に惚れました。

まさに、こういう作品です。
いや、これから、そう作り上げていきます。

久間さんの、おだやかな佇まいから、
鬼のように出るダメ出しを浴びつつ、
全員で力の限り、作り上げますよ~。

師走の風に負けない「人間賛歌」を!


ぜひぜひ、観にいらして下さいませ 





          

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写真撮影を「撮影」してみた

2012-11-04 13:30:06 | 演劇・舞台・小劇場

昨日は稽古前に、プログラム用の写真を撮影。

カメラマンは、
若い頃、プロカメラマンの世界に入ったところで挫折した、
という、我らが主宰、久間さん。

プロの世界で働いて数年で、
自分には合わないと思った、とのことですが、

早々に見切りをつけないで続けていたら、
たぶん、この現場はなかったわけで、
人生なんて、わからないものです。


ということで、順番に、


1人ずつ、

助手はもちろん、手の空いている役者たちです。



撮影前に、女性軍は当然、メイク直し。


なーんにも直さない男性軍は、


・・・何を喋ってるんだか。

この雰囲気を見てて、
なぜか、小学校の休み時間を思い出しちゃいました。

男の子って、いいトシになっても、
なんとなく「ガキンチョ」な面影を残してるんですよね~。



とはいえ、


むらさきセーターの彼が、
我ら「紅い華のデジャヴュー」の主役。

赤いジャケットの彼が、
もうひとつの「MUKAIYAMAザ・トラブルマスターズ」の主役。

稽古さえ始まれば、
それはそれは「大人の」いい役者に変身いたしまする(笑)


・・・それにしても、
    やっぱりガキンチョにしか見えないわ。





          

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ハタチの私が志ん生を語っていた・・・

2012-11-03 13:06:23 | 暮らし・花・趣味
 
このブログが、どこから検索されているかを、
調べるツールがあるのですが、

今日、久しぶりにそれをチェックして、

「???」な検索元を見つけました。


これって、書籍じゃない?
なぜ、役者としてのブログに、書籍から来るんだ?


どうしても不思議で、
その検索元にとんでみると、

・・・予想通り、書籍でした。


それも『志ん生伝説』という本で、
調べてみると、2007年発行の本。

いよいよ不思議で、もう少し見ていくと、



ぬぁんと、ありました。


志ん生が死んで、
何年かたったとき、だったのでしょうか。


「志ん生へのひと言」を書いて、それが選ばれると、
カセットテープだったか何かを貰えるというので、

短い文章を書いて送って、
そのテープをゲットしたことがあったんです。


そして、この本の中に、
そのときの文章が引用されていて、

そこから検索した人がいたようです。


まぁ、それだけでも十分に驚きなのですが、

5~6行の短い文章のあとに、さん付けで、
書いた人間の名前が出ていました。


 「木村望子さん(20)」


・・・(20)って・・・


いや、確かに、学生時代だったと思います。
落語に青春をかけていた時代です(笑)


それにしても、何十年前だ???


本人もすっかり忘れていたことを、
ネットは引っ張り出してくるんですね。

その下には、
私が高校時代に出たTVドラマが紹介されてるし、


オバサンには、もう、恐ろしいとしか言えません。


私の場合は、「ひえ~」とか「うわぁ~」で、
単に恥ずかしいだけですが、

これが何か、
いやな記憶につながるものだったら、
と思うと、ぞっとします。


ほかに・・・何かなかったか? 私。
大丈夫か? 私。

思わず過去を振り返っちゃいました。


できることなら、忘れてることは、
忘れたままにしておいてよ~~。

どうせ、ロクな話じゃないんだから。はは 








          

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なぜか続きになってしまった「読み合わせ」の話

2012-11-02 21:59:27 | 演劇・舞台・小劇場

単に長くなっただけですが、
続きになってしまいました

つまり、
読み合わせのスタート時期というのは、

たいがい、
お互いの様子を窺い、
役が未定の人は、オーディションのような、
競い合う空気が流れる、
ものなんですね。



ところが今回は、それがなかったんです。
なんというか、不思議なほど、平和で、和気あいあい。

まぁ、たまたま、
そういうタイプが集まったのかもしれません。

主宰の久間さんが、まぁ実に温和な方なので、
そういう雰囲気になりやすいこともあると思います。


でも、それだけじゃないんです。

どの役もやりがいがあるから、
役取りで競い合わなくて済む、という理由がひとつ。

やりがいがある、ということは、
それだけ責任が重いってことで、
喜んでばかりはいられませんが、

決まる前は、そんなことまで考えちゃいませんからね。
決まってから青ざめたりするワケで(笑)


そしてもうひとつ、大きな理由は、

<本が面白いから、やってて楽しい!>

みんなノリノリで、
さまざまな役を転々としながら、
2演目、2冊の台本を、読みまくりました。


こういう、
いろんな役をとっかえひっかえして読んでいくって、
実は私、何より好きなんです。

無責任に、いろんな役を楽しめるって、
このチャンスしかないじゃないですか。

きっと、傍から見ていたら、
あり得ないほど嬉しそうな顔をして、
読んでいたと思います。


しかし、ここでも結局、
私が読んだのは、
男性の役の方が多かったかな。

そうなんですよ~。
私、どこのカンパニーでも、
男性の代役をやることがすごく多いんです。

と同時に、どこの稽古場でも、私が休んだ時は、
たいがい男性が代役をやってくれるんです。


女を超えた存在・・・、

って、ほとんどバケモノかっ?!


いや、いや、そうは思うまい。

実際に私、
優しいヒロインよりも、男の役の方がハマるんです。
落語やったりしてたから、かもしれません。


で、主宰の久間さんは、
代役でもしっかりダメ出しをしてくれます。

いくら私でも、実際に男の役をやることはありません。
それでも、ダメ出しをしてくれるんです。

なんかワークショップみたいな気分で、
これもまた楽しいんですね。

ダメ出しを聞いている全員が、
台本の理解に役立つように、
という意図でやっておられるのでしょうが、

ぶっちゃけ、
演出家のサガで思わずダメ出しちゃう、

ってとこもあるんだろうと、私はにらんでいます(笑)


今は立ち稽古に入って、基本、自分の役しかやりませんが、
この間は、「おじいさん」の代役をやりました。

もしかすると私、
稽古場で「代役やりたい」オーラを出し続けてるのかも。

でもね、ホントに、
無責任に芝居が楽しめるって、最高なんですよ。


・・・と、
こんなことで、はしゃいでないで、
ちゃんと自分の役を深めなきゃ、ね。


実は今回、

<<これまで1度もやったことのない役>>

なんです。

また今度、詳しく書きます。

あ、でも、男役ではありませんからね!








          

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今回のテーマ
 「自分を縛っているもの」ついに最終回です。
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「読み合わせ」

2012-11-01 09:43:13 | 演劇・舞台・小劇場
 
キャスティングが決まって、
いよいよ本格的な稽古が始まっています。

2演目のため、2つのグループに分かれての稽古ですが、
ぬぁんと、最初から立ち稽古をやっています。



というのも、

10日あまりのキャスティング期間中、
とにかくずーーーっと、
全員で台本を読み続けたんですね。

だからもう、読み込みは十分。
ということで、一気に立ち稽古に突入!


・・・と、そういえば、
実に唐突ではありますが、


私たち、よく「ホン読み」と言うんですけど、
厳密に言うと、これは、

<作家が自分の作品を役者に読んで聞かせる>
ということなのだとか。

私たちがいつもやっている、
役者が台本を読む稽古は、

「読み合わせ」

が正しいのだそうです。


ずいぶん前に聞いて、それ以来、
「読み合わせ」と呼ぶようにしているのですが、
ま、ホントのところはどうなんだか。

ただ、ガンチクウンチク任せとけ、みたいな人から聞いたので、
素直に信じちゃってるんですね。
正しいんじゃないかなぁ(自分で調べろよ!)



ま、それはそれとして(それとしちゃっていいのか?)、

この「読み合わせ」というのは、
何といっても稽古のスタート。

どのカンパニーであっても、
独特の雰囲気になります。

特に、ほとんど知らない役者ばかりで、
「はじめまして」の挨拶から始まるような現場だと、

やはり、お互いになんとなく牽制したり、
どの程度できるヤツか、と探ってみたり、

にこやかな笑顔の下で、
さまざまな思いが錯綜します。
(ま、どこの社会でも同じですよね)


そして、読み合わせがスタートすると、

周りの役者のレベルはどんなもんか?
と思いつつ、
自分の役を必死で読み込みます。

読み合わせの期間に、どれだけ役をつかめるか。
台詞を喋りながらも、役を理解しようと必死になります。

→と、ただし、これは、
 役が決まってる人のハナシ。


今回もそうでしたが、読み合わせの時点では、
まだ役が決まらないことも多いんですね。


そうすると、
<役取り>という目的が大きくなります。

私なんかの年齢だと、
発表はされてなくても、ホンを読んだだけで、
「あ、この役ね」ってわかっちゃうので、
さっさと台本にマルつけちゃったりしますけど、

若手で、これから!と思っている人たちには、
この時期は、ずっとオーディション状態になります。


それも、カンパニーによっては、
<ほとんど台詞のないアンサンブル>
という役が、何人もいたりするのと同時に、

同じような年恰好の役でも、
<しっかり台詞のある役>もある。


これ、どっちになるかで、エライ差ですよね。

だから、こういうときの読み合わせは、
けっこうピリピリした空気になったりします。

まぁ、そういうときの稽古っていうのは、
みんな力が入りすぎちゃって(若いしね)、
決していい出来にはならないんですけどね。


・・・と、まぁ、こんなところが、
「読み合わせ」の一般事情。



ところが、今回はそうはならなかったんです。

なぜか、不思議なほど、
競い合う感じにならなかったんですね。

・・・と、スミマセン、長くなりすぎました。
とりあえず、つづく、ということで 


   (つづく)







          

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