今、上野の東京都美術館でルーヴル美術館展が開催されています。
フランス・パリのルーヴル美術館のコレクションから
「地中海」をテーマに200点以上の彫刻・工芸品・絵画など
が日本に渡り展示されています。
本家のルーヴル美術館は年間入館者数は970万人を超え、約37万点の
所蔵作品があり、まさに世界一の美術館といえます。
今回の展示は地中海というテーマで四千年の歴史をたどっています。
地中海地域はヨーロッパ・アフリカ・アジアの三大陸に囲まれ
エジプトやギリシャ・ローマなど数々の文明が栄えた古代から
中世の十字軍、ルネサンスの時代を経て現代の貴重な作品を
見ることができます。
なかでも、館外で出品されるのは初めて
紀元前4世紀のギリシャを代表する
「アルテミス、通称ギャビーのディアナ」の気品ある美しさは必見です。
(上記のポスター中の彫刻です)
展示されている作品の半分は紀元前のもの。
本展中で最も古い紀元前2200~前2000年ごろの工芸品、
柄と注ぎ口のついた黄金の「ソース入れ」は
金を産出しないギリシャで発見されました。
異国との交易がこの時代からあったわけです。
秋の風を感じはじめたこの時期は、
ルーブル美術館の膨大なコレクションの中から
選びぬかれた貴重な作品に、会いにいきましょう。