日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

退屈そうで楽しい。

2016-09-05 21:24:32 | 算数
 久しぶりに蒸しっと暑い1日でした。
秋はまだだねぇ〜、そんなことを言い合う早朝の仕事。

 でも、この前まで朝焼けと共に家を出ていたのに、
今は朝の5時過ぎは、星が輝いています。

 季節は確実に移り変わっているのですね。

 一緒に算数を勉強しているお子さん。

 数の勉強をする中で、小さな紙に「ドーナツ3こ、ください」とお手紙を書き、
お人形が買いにくるというのをやっています。

 小さな紙に書くお手紙は、「ドーナツ○こください」とか「ピンクのドーナツ」とか、
ちょっとはバリエーションはありますが、そう、大きく内容が変わることはありません。

 その手紙を書くとき、わざと隠すようにして書いていると、
必ず、内容をのぞき込み、「『ドーナツ、2こください。』はぁ?」などと、
セルフ突っ込みをしているお子さん。

 手紙をたたんで、動物やら指人形やらが
「こんにちはー、手紙を預かってきました〜」というと、
「誰から?」と言い、
「ボスから〜」という感じで、手紙を受け取って、ドーナツを渡してくれます。

 このとき、毎回、おもしろいなぁ、と思うのは、
子どもが一度見た内容なのに、毎回、ちゃんと手紙を受け取り、手紙を開けて、
はじめてであるかのように手紙を読んでいる点です。

 そして、おもむろに手紙の数のドーナツを数えて渡してくれます。

 この子にとっては、一見、わかりきった退屈そうに見えるやりとりが、
安心して取組める内容で、楽しく取組める内容なのですね。

 私の意図は、手紙の中に書かれた数字と具体物の数字のやり取りで、
少しだけ、抽象的な数字と具体物の数字との行き来をしてもらうことでしたが、
子どもと学習の寄添い方のようなものを考えることとなりました。

 楽しさと学習の習得の関係性は、ちっともわかりません。
でも、楽しさは学習のしっぽかなぁ、とは思うのですよね。

 じっくり、じっくり、取組んでいこうと思います。

 
コメント
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