日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

算数行ったり、来たり。

2016-09-24 22:23:22 | 算数
 昨日、生姜をスライスして甜菜糖をまぶしておきました。
今朝は、朝から生姜をコトコト煮ていました。

 が、生姜の量が少なかったのか、シロップにするつもりがジャムのようになってしまいました。
シロップは、また作れば良いし、と思いパンに塗って食べたら…。

 うまーい

 明日はあともう少し残っている、ブライムリーと合わせようと思います。
ああ、楽しみたのしみ。

 今日は、子どもさんと算数をしました。

 私がやっている算数は、安曇野プランの算数で具体物を使う算数です。
そして、今、このお子さんとは安曇野プランの算数のエッセンスを用いながら、
「数(かず)がある場」を味わうための算数をしています。

 学校での算数は、たし算や引き算、かけ算や割り算と計算することや
問題を解くことが中心になります。

 算数が好きだったり、得意なお子さんにとってはそれは特に問題ではありません。

 算数が苦手だったり、算数の問題で問われていることがピンとこないお子さんにとっては、
何をしているのか、さっぱりわからず、
数字を足してみては、違うと言われ、では引けばいいのか、と、
あてずっぽうにノートの上で鉛筆がむなしく右往左往することになります。

 …これは子どもの頃の私でもありますが。

 さて、私に代表するような、算数の問題につまずく子どもは、
数字をどうにかするんだ、というところに意識がいってしまっていて、
ただただ、足すの、引くの、描けるの割るのとやみくもにしてしまいます。

 そこで、色々な数を扱う場面を設定して、
ああ、こんなときに数は使うなぁ、こんな風に数って使えばいいなぁ、ということを
体験するようなことを今日の算数の勉強ではしました。

 そんな中で、子どもにドーナツ屋さんになってもらい、
ドーナツの個数を書いた手紙を人形に持たせて、買いに行ってもらい、
子どもに手紙を読んでもらって、書かれているドーナツを渡す、ということをしました。

 前回、前々回と既にやっているので、
2個、3個、4個とドーナツの個数が増えても、ちゃんとドーナツを手紙の指示通り、渡してくれます。

 そこで、「赤ちゃん人形のドーナツよりも1個多くドーナツをください」と、
今までにはない手紙を書きました。

 赤ちゃん人形のドーナツは3個でした。

 子どもが渡してくれたドーナツの数は、3個。

 そこで、手紙を持っていく役の人形に
「1個多くって、書いてあるよ〜」と言わせると、
ちょっと考えたような顔をして、ドーナツを2個多くこちらにくれました。

 手紙を自分で読んだ時点では、子どもは「1個多く」の部分はピンと来なかったのでしょう。
「1個多くって書いてあるよ」と言われ、「多く」の部分に反応したのでしょうか。

 算数が不得意な子にとっては、いつもやっていた馴染みの方法を捨て、
急に別のことをするのは不安なので、いつもと同じことをすることがあります。

 また、言葉で聞くと、自分の頭に残っていることで対処しようとすることもあります。

 そういうところで、この子も対応したかなぁ、と思うことでした。

 3+1は、もちろんできるお子さんです。

 でも、この具体物でのやりとりは、
 1 赤ちゃんの人形のドーナツの数を振返って確認する。
 2 手紙の指示、「1個多く」を確認する。
 3 1と2のを合体させて、頭の中で数を操作する。
とけっこう、いくつかの手順が必要です。

 1が抜けるとドーナツの数はわかりません。
2が抜けても、正解には辿り着きません。
必要な情報をちょっと前に戻って、取りに行く。
はじめてのことに子どもの中では混乱、困惑したのかなぁ、と思うことでした。

 具体物を操作しながら、頭の中でもちょっと前にやったことと今との間を行き来する。
こんなことをしながら、少しずつ、算数を解くことにも近づいていってもらえたらな、と
思うことです。

 具体物も侮るべからずです。

 
コメント
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