鉄道写真の分野でも、先人たちが昔から築き上げた有名撮影地というポイントが全国各地に存在している。その画像を一目見れば、言わずとも場所が特定できる名撮影地だ。しかしそんな撮影地でも、今では経年変化で撮影など困難になったポイントも多いと聞こえてくる。幼少の頃から、雑誌で見てずっと憧れてきた撮影地に後年行くことが出来た時の嬉しさは、未だに忘れられないものがある。この歳になっても、まだ行くことの叶わないポイントが全国に多数あるから、今後の自分への課題として温めているところだ。
ここでは、また過去を振り返って、鉄道撮影駆け出しの時代、自分だけの撮影ポイントとしてよく通っていたポイントを載せておきたい。このブログでも何度か掲載済だが、おそらく現在は、全く面影すら無くなっているのではないか。自動車も通れないような小さな踏切からカメラを良く向けていた若き時代。模型店の予定のない下見が一通り終わると、ここで小一時間撮影を楽しんだものだった。そんなことが数年続いたと思うが、当時誰一人撮影者に会うことは無かったと記憶している。掲載は、八王子からのEF15による貨物列車。中央線101系電車に混じってやってくる古武士のようなデッキ付き電機には、やはり当時から興味があった。
1976-02-24 992ㇾ EF15 12 中央本線:武蔵境-三鷹