アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

都心での衝撃的な出会い~EF15一次型

2021-06-16 15:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

デッキ付きの電機に気軽に会えるのが、当時は山手貨物線だった。今でも鮮明なのは、始発で自宅を出発し、山手線に乗り継ぐ渋谷駅での待ち時間の間、何本の貨物が行き来していただろう。ホンの10分足らずの時間だろうと思うが、デッキ付きの電機の轟音を何度も聞いて、それだけでどこかソワソワした想いが蘇るのである。武蔵野線開業後とはいえ、まだまだ山貨を通る貨物列車は多かったのだろう。現状からは全く想像も出来ない光景だったのだ。アントンKは、当時から貨車にまで興味が及ばず、今でも似たようなものだが、首都圏内でも、貨物取扱駅が多数残っていたため、黒い二軸貨車などはよく目にしたものだったが、その貨車すら無くなった現代を思うと、膨大な時間が通り過ぎたのだと思わざるを得ず、空虚感が心を襲ってくるのだ。

ここでは、山手貨物線の電機の撮影に出向き、いきなり熱望していたEF15の一次型が現れた時の画像を掲載しておく。この頃、1時間目のダイヤをコピーして使っていたと思うが、機関車については、完全なる当てずっぽで、何が来るかは、来てのお楽しみとなる。いつも気が許せず、撮影コマ数を気にしながらカメラを構えることは、今では忘れ去られてしまったことだろう。貫通ドア上にまで装備したヒサシ付き福米型EF15は、首都圏ではなかなか出会えず苦労した思い出があるが、この時のいきなりの出会いは今でも一番の記憶となっている。レサを連ねた編成も印象的。背後のサッポロビール倉庫も大変懐かしく感じる。

1976-07-24   5585ㇾ  EF15 5   山手貨物線:目黒-恵比寿