地方支線のローカル貨物の流れで、今回は身延線の貨物列車。もともと首都圏に走っていたデッキ付きの茶色の電機の撮影に飽き足らず、前出の北関東両毛・我妻線、そして飯田線、身延線と足を延ばし始めた頃の画像になる。どれも残された画像は誉められたものではなく、ただ写っているだけというものだが、懐かしさの残っているうちに掲載してしまう。
まだ甲府機関区に初期のEF10型が活躍していた時代。個性豊かなEF10は、年代とともに形態が変化し、ED16に近い初期の形状が好みで狙いに行ったはず。この時は運よく、その一次型のお出ましとなったが、何と貨車はワフ1両というローカル振り。とっさに構図をアレンジする余裕も無く、そのままシャッターを押したようだ。盆地特有のとにかく暑い一日だったことが思い出される。
そして身延線というと、やはりこちらの方が当時より魅力的に思えたものだった。初めて見たクモハユニ44には感動した。何本か待って、わざわざ乗車して帰京した思い出が蘇るのだ。
1976-07-27 665ㇾ EF1010
623M クモハユニ44800 身延線:甲斐住吉-国母