3月5日発売の『週刊朝日』の大学受験記事において,今年度最も受験生の増加率が高い大学として,愛知学院大学が取り上げられました。昨年度比約40%増です。
受験生大幅増加の理由は,その記事でも指摘されていますが,名古屋城横の新キャンパス開設です。4月に入学する商学部の学生は,1年次に日進キャンパスで学んだ後,2年次以降は新キャンパスに通うことになります。
今年度の受験状況だけを見れば,新キャンパスは起死回生の策になったといえるかもしれません。学内でそういう声を聞きます。しかし,来年度以降が正念場になります。今年度の受験者増のおかげで,入試難易度上昇は必至です。そうなると,来年度の入試ではそれを嫌って,愛知学院大学受験を取りやめる志願者が多く出るでしょう。結果的に,受験者数は落ち込むことが予想されます。残念ながら,愛知学院大学には,難易度が上昇した時にも,安定して受験者を確保できるほどのブランド力はまだありません。来年度以降安定して受験生が確保できなければ,新キャンパスの成功を認識することはできません。
ぬか喜びで終わらないためには,新キャンパスをどのように活用するのか,きちんと我々教員や学生が議論を深める必要があります。
一流と言われる大学,評判の良い大学のキャンパスに行くとすぐに,活気があることに気づきます。そして,夜になっても,キャンパスに明かりがともり,学生たちが残って,勉強なりサークル活動なりを活発に行っている姿を見ることができます。かつて立命館大学が大学改革を行う際に,学生がいかに長くキャンパス内に留まるのかを考慮したといいます。
愛知学院大学の日進キャンパスにおいては,郊外型という特性もあって,体育会などの一部を除いては,学生がキャンパスに残って,活発に活動を展開している印象がありません。そもそも,大学側が,夜キャンパスに残っている学生をさっさと帰宅させる傾向にあります。毎年,うちのゼミ生たちが,研究発表のために夜教室に残って議論していると守衛に追い出されてしまうので,先生から苦情を述べて欲しいと訴え出る始末です。
ちなみに,三流大学のキャンパスは,たいてい,中学の校舎が単に大きくなったような雰囲気で,活気がなく,学生たちは授業が終わるとさっさと帰ってしまいます。
愛知学院大学の新キャンパスにおいては,名古屋市中心部という地域性を活かして,実学に力を入れるというのが,大学の方針ですが,個人的には「さっさと学生が帰宅しないキャンパス」にして欲しいと思います。私もそのように努力したいと思います。ずっと残りたくなるようなキャンパスで,あれこれ学生が自由に活動していれば,「明るく,活動的な大学」だと人々に認識してもらえます。名古屋市の中心部で,魅力を発散することができるのです。そうなれば,受験生はひきつけられるかもしれません。パンフレットの美辞麗句よりも,目の前の活気のほうが,はるかに実効性のあるプロモーションになるでしょう。
受験生大幅増加の理由は,その記事でも指摘されていますが,名古屋城横の新キャンパス開設です。4月に入学する商学部の学生は,1年次に日進キャンパスで学んだ後,2年次以降は新キャンパスに通うことになります。
今年度の受験状況だけを見れば,新キャンパスは起死回生の策になったといえるかもしれません。学内でそういう声を聞きます。しかし,来年度以降が正念場になります。今年度の受験者増のおかげで,入試難易度上昇は必至です。そうなると,来年度の入試ではそれを嫌って,愛知学院大学受験を取りやめる志願者が多く出るでしょう。結果的に,受験者数は落ち込むことが予想されます。残念ながら,愛知学院大学には,難易度が上昇した時にも,安定して受験者を確保できるほどのブランド力はまだありません。来年度以降安定して受験生が確保できなければ,新キャンパスの成功を認識することはできません。
ぬか喜びで終わらないためには,新キャンパスをどのように活用するのか,きちんと我々教員や学生が議論を深める必要があります。
一流と言われる大学,評判の良い大学のキャンパスに行くとすぐに,活気があることに気づきます。そして,夜になっても,キャンパスに明かりがともり,学生たちが残って,勉強なりサークル活動なりを活発に行っている姿を見ることができます。かつて立命館大学が大学改革を行う際に,学生がいかに長くキャンパス内に留まるのかを考慮したといいます。
愛知学院大学の日進キャンパスにおいては,郊外型という特性もあって,体育会などの一部を除いては,学生がキャンパスに残って,活発に活動を展開している印象がありません。そもそも,大学側が,夜キャンパスに残っている学生をさっさと帰宅させる傾向にあります。毎年,うちのゼミ生たちが,研究発表のために夜教室に残って議論していると守衛に追い出されてしまうので,先生から苦情を述べて欲しいと訴え出る始末です。
ちなみに,三流大学のキャンパスは,たいてい,中学の校舎が単に大きくなったような雰囲気で,活気がなく,学生たちは授業が終わるとさっさと帰ってしまいます。
愛知学院大学の新キャンパスにおいては,名古屋市中心部という地域性を活かして,実学に力を入れるというのが,大学の方針ですが,個人的には「さっさと学生が帰宅しないキャンパス」にして欲しいと思います。私もそのように努力したいと思います。ずっと残りたくなるようなキャンパスで,あれこれ学生が自由に活動していれば,「明るく,活動的な大学」だと人々に認識してもらえます。名古屋市の中心部で,魅力を発散することができるのです。そうなれば,受験生はひきつけられるかもしれません。パンフレットの美辞麗句よりも,目の前の活気のほうが,はるかに実効性のあるプロモーションになるでしょう。