愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

年末つれづれ

2015年12月06日 | 運営
先月末から今月中旬にかけて、ゼミ生たちは締め切りに追われています。2年生は論文コンテスト、3年生は名古屋マーケティング・インカレ、4年生は卒論。

2年生には、秋学期、ゼミ教育開始後2か月半ほどで論文を書き上げて、コンテストに応募してもらいました。無理があるのは分かっていましたが、文献調査やフィールドワークを踏まえて、文章を論理的書く基礎訓練をゼミ生に施したかったからです。観光に関する論文が課題です。観光に関する研究教育は、学際分野といえ、間口が広いので、専門知識のまだないゼミ生にとってテーマが見つけやすいだろうと思ったのです。また、マーケティング以外の知識を幅広く得るきっかけにもなります。本人たちになりに頑張って提出してくれましたが、書き上げたものは不十分で、問題点多数です。本人たちが、その問題点を認識して改善のあり方を検討してくれたならば、能力の向上は見られます。一つ締め切りを迎えておしまいにしてしまうと、能力の向上は見られません。

3年生は例年通り、名古屋マーケティング・インカレに参加。4月から8か月かけて、調査し、検討した内容を先日発表しました。8か月でも時間が全然足りないことを実感したようです。そして、4月に何とかなると高をくくっていた彼らは、自分たちの能力や努力の足りなさを認識してくれたと思います。5年前と比べて、大会全体のレベルが向上しています。かつては全チーム団子状態だったのが、今は上位チームと下位チーム2層に分離してしまっています。うちのゼミのチームはどれも近年下位に位置づけられています。今年も、結局そうなりました。チームによって、下位になった理由は様々ですが、すべてのゼミ生にいえることは、ほどほどの努力レベルで妥協したことです。例えば、調査しやすい対象(大学生など)にアクセスし本当に検討する必要がある対象を調査しない、テーマに直接関連する文献だけを読み、それを下支えする基礎的文献、周辺の理論的文献を徹底して読まない、理論的検討とフィールドワークとが分離しているのに調査のやり直しをしないなど。上位の他大学チームはこれらをきちんと行っていました。

上位と下位がこれ以上開くようでは、かえって学生のモチベーションが下がってしまうかもしれないと危惧しています。上位のチームの学生たちは、レベルの低い学生たちが参加する大会は、参加する意義がないと考えて、モチベーションを下げるでしょうし、下位のチームの学生たち(うちのゼミ生たち)はどうせ自分たちは評価されないからと、モチベーションを上げないという状況です。大会の瓦解です。来年参加可能なうちのゼミ生(現2年生)はわずか3名しかいません。今後参加しない方がいいのかと悩むところです。

4年生は近日中に卒論提出締め切りを迎えます。もうすでに提出したゼミ生がいますが、大半は現在修正作業中です。例年一部のゼミ生には提出後書き直しをしてもらってきましたが、今年度から全員の書き直しを制度化しました。今年度から4年生には1月末にビジカンというポスター発表会に参加してもらいますが、その時まで、ずっと卒論の検討・執筆を続けてもらうのです。そして、最終的な完成物はビジカン開催初日に提出してもらいます。なぜこんなことをするのかといえば、当たり前ですがより良い卒論を書いてもらうためです。問題点の洗い出し(反省)と改善の繰り返しが能力の向上を生みます。そもそも12月初旬に卒論を提出し、それでおしまいにすると、その後ゼミは何もやることがなくなります。4回程度はお休みになります。高い学費を負担してそれではもったいない。ゼミ生には学期最後まで大学教育を享受してほしいという気持ちも、書き直しをさせる理由です

なお、ゼミの2年生、3年生にもビジカンに参加してもらいます。ポスター発表の方法を学習してもらうことが一義的な理由ですが、それに加え、コンテスト論文やマーケティング・インカレ発表の改善を繰り返してもらうことも理由です。ゼミでは、反省と改善の繰り返しを徹底する姿勢を大事にしたいと思っています。

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