愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

インカレの特色を再確認

2010年11月04日 | 名古屋マーケティング・インカレ
名古屋マーケティング・インカレ本大会まで残り1ヶ月となりました。

参加する学生の皆さんには,催しの特色をもう一度確認してから本大会に臨んで欲しいので,ここでは重要な特色を整理して紹介します。

1.発表回数
2回の中間発表会と本大会,年度内に計3回発表会が開催されます。これは大きな特色になります。なぜならば,学生の研究発表会というものは,年間1度開催ということが多いからです。1度きりの発表会に参加する場合,それに集中することができるという利点があります。ただ,「やり放し」になって,発表内容を反省するインセンティブが不十分です。1年間継続的に,活動を続ける意欲がわきづらいのです。研究活動というのは,継続的に考え続けること,調査を繰り返す事が大事なのです。それによって,より洗練された思考に到達するのです。3回の発表を行うことになれば,反省の機会は2度あります。しかも反省の結果を次回発表で反映させなくてはなりません。1年間継続して思考を高めていく仕掛けがあるといえるでしょう。

2.自主開催
学生研究発表会の中には,メディアや財団のような支援団体によって開催されるものがあります。名古屋マーケティング・インカレは,日経ビジネスの協賛は得ているものの,学生と教員が自主開催します。学生にとっては,開催に責任を果たすことによって,運営上学ぶことが多いので,そうしています。また,自主開催によって,参加学生はそれに皆強い愛着を持ちます。学生はお客さんではなく主役なのです。自分たちが会を盛り上げていくのだという意欲がわけば,発表内容のレベルを高める意欲もわきます。

3.相互評価
学生研究発表会で評価が行われる場合,大学教員や企業人などが審査員となって評価するケースが多いといえます。しかし,名古屋マーケティング・インカレにおいては,本大会では,基本的に参加学生が相互に評価し,その評価を集計して優劣を決めます。決勝では,日経ビジネスより招聘した特別審査員も評価に加わりますが,学生相互評価が基本です。審査員による評価にしてしまうと,参加学生は審査員の顔色を窺うことになってしまいがちです。それでは,学生間で指摘し合い,競争し,高めあうことを希薄にしてしまうかもしれないのです。同じ立場で同様の研究をしている者が相互評価することをピアレビューといいますが,互いに事情が分かっている者同士の評価は,細かな部分にまで注目することになるので,競争が激しくなります。もちろん,それによって発表のレベルが上がることを期待しています。

4.懇親会
名古屋マーケティング・インカレでは,発表会の後は必ず懇親会を開いて,発表に関わった学生には全員参加することを義務づけています。これは,研究発表を通じて,大学を超えて学生に交流して欲しいからです。競争しつつも協力する,評価しつつも援助するという姿勢を浸透させたいのです。研究発表を通じて,刺激し合い,参加学生全員で能力向上を図って欲しいのです。参加学生には,所属大学だけでなく,名古屋マーケティング・インカレも学びの場として欲しいと,教員一同考えています。

5.指導体制
関わっている教員は,自分が所属している大学の学生だけでなく,他大学の学生の面倒も見ることになっています。全教員が全参加学生を指導するという体制です。2回の中間発表会やその後の活動では,積極的に各教員は学生にアドバイスをするようにしています。各教員は質問を受ければ納得してもらえるまで応答するよう心がけています。名古屋マーケティング・インカレを大学を超えた学びの場としたいからです。ただし,本大会では,教員はクルー(裏方)となります。アドバイスもコメントもしません。助けることはしません。学生たち同士で議論を戦わせてもらいます。そして評価し合ってもらいます。それは学生に自分の頭で考えてもらうための重要な教育のあり方であると捉えているからです。

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