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戦火の馬

2021-08-07 23:29:41 | 雑記
2011年作品
スティーブン・スピルバーグ監督
作品。
10年前の映画。
やっとみることができた。
147分と長編だけど

戦争ものにして
生き物を差し込む
ストーリーは
より、リアルに
生と死の
隣り合わせにある
戦争を身近に感じさせられる。

馬も賢い生き物であることや
人の優しさを察知したり
言葉を話さない生き物は
人間以外では
目で訴えたり、目でモノを言うその
しぐさで
感情を知ることができる。

戦争という
人類にとって
歴史時間を遠回りにする
愚かな行為のもとで
多くの犠牲が積み重なって
なくさなくてもいい
命や時間や、ものや、すべて
目の前から
一旦消えていってしまう儚さ
その戦争という行為の中に
つくづく愚かな行動と無駄な
時間を費やす蛮行だと
知る。
劇中
少佐、か大佐が
戦地へ食糧を送るために
農家の民家から何もかも
奪っていく場面があり
その時の一言が

「戦争というのは人や
大切なもの、何もかも奪っていくものだ」

という馬鹿げた思考のもと
すべてが狂っていくのを
目の当たりにする

この映画は
戦火の中
奇跡的に
生き抜いていた
馬に
それを取り巻く
人々を描く

死線を彷徨い
運命の糸はまた、飼い主の元に
戻るように
なっていた。

戦争中であれば
どちらかが、命を落としても
不思議ではない
映画の中だといえども
映画だから
と思えば
つくられた感動なのかも
しれないけれど

それでも
そう願うように
そのような
オチであっても
心が緩やかに
元の収まりのいいところへ
着地してくれるのだ。

人の澄んだ心
思いやりの心
戦火の中であっても
生き物に心を寄せる
兵士

自分自身のことで
ていっぱいの余裕のない戦火の中でも
そうした
人としての
根幹をしっかり
表していて
なんとも、清々しい
真面目な
映画だった。