明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

土用波 中島みゆき  

2021-08-27 21:43:00 | 僕の音楽日記
お盆過ぎ
海へは
行かない方がいい
という
昔からの言い伝え

それまでの穏やかな海とは
少し違って
時より
強い
波が押し寄せる
晩夏
遠く台風からのうねりからの
大波を
土用波という。

台風が発生しやすい秋口にかけて
こうした
大波が
浜辺へ押し寄せる

サーファーたちにとっては
絶好のコンディションになる

こうした波を目にすると
夏も終わったかなぁと
思わせる

海岸線で風が吹く
白波が立つ海を眺めて
少し
進んだ季節を思う。



名残り惜しい夏と
照りつける日差しも
少しゆるみ
秋の気配を
ふと、心によぎらせる

8月も終わりを迎えるこの時期
長かった夏休み
長かった夏を
なにかしら
取り戻そうと
焦りながら
何故か
海に来ていた
あの頃。



忘れた物などなかったのに
忘れたような気がして

風が吹き
波が立つ
晩夏
土用波が
夏の終わりを
告げる

この人
やっぱ 似てるんだよなぁ
雰囲気だけでも
中島みゆきさん本人と思いながら
……



土用波

作詞:中島みゆき

作曲:中島みゆき

昔の歌を聴きたくはない
あの日が二度と戻らないかぎり
なつかしい名前口ずさんでも
砂を崩して 土用波がゆく

愛の重さを疑いながら
愛に全てをさらわれてゆく

伝えそこねた言葉のように
雨をはらんで 土用波がゆく

あなたの髪から私の髪へと
流れ落ちる 土用波の音
溜息まじりの潮風を泳ぐ
折れたカイトに見覚えはないか

愛の重さを疑いながら
愛に全てをさらわれてゆく

あなたの髪から私の髪へと
流れ落ちる 土用波の音

流れゆけ流れてしまえ立ち停まる者たちよ
流れゆけ流れてしまえ根こそぎの土用波

愛の重さを疑いながら
愛に全てをさらわれてゆく

伝えそこねた言葉のように
雨をはらんで土用波がゆく


糸 中島みゆき

2021-08-27 06:12:00 | 僕の音楽日記
裁縫というものが
男であるゆえ
どうにも不得意なのだ

小学5年生の時
裁縫箱を買い揃えられて
家庭科の授業で
ボタンの付け方やら
縫い方を教わった気がする。
だけどどうしても
「やれた!」っていう
手応えがないまま
敗北感だけを舐めさせられた
家庭科の授業だったのを
覚えてる。
そもそも
授業で勉強するものは
その人の出来ない課題を
炙り出すものなのかもしれない

出来なくてそのまま
スルーしていくもの
出来ない課題に向き合って
克服するもの
それが
「勉強」なのかも
しれない。

そんなわけで
家庭科の授業で
どうにもこうにも
不器用さを露呈してしまった
裁縫の授業。
あの時
(あゝ、男で良かった…もし、僕が女の子だったらあまりにも出来なさすぎて…不器用すぎて…恥ずかしい〜)って
思ったもので…



ボタン付け
ファスナー付け
はたまた
給食袋を作ったり
した授業…
ほとんど白旗状態だった。

そんな時家に持ち込んで
母親にやってもらうなんて
悪知恵も、もちつつあの頃

家では
各家庭で
縁側などに
足踏みミシンなるものが
あったりした。

ジャノメミシン
シンガーミシン
ジューキミシン
ブラザーミシン

足踏みミシンが鎮座していた。


我が家にはこれがあった。
ジャノメミシン!母親の嫁入り道具だったように思う

足踏みの所から
動力でベルトを伝わってミシンは、動く。
丸い輪っかにベルトが周り
その仕組みが面白くて小さい時足踏みのところに寝転がって
ミシンを動かして遊んでいた。

ミシンで布を縫う音
(ダダダダダダァ〜)
後年電動式のコンパクトになった
ミシンが主流になり
あの
僕らの子供の頃の足踏みミシンは
消えていった。
場所ばかり取って
使用する頻度は低く
でも
僕らの子供の頃は
ホームメイドでまだ物が充分に
今みたいになかったから
母親がよくつくってくれてた。

もう
今の娘たちには
ミシンというのは
ほとんど
要らないものになってるようで…

また、僕らの子供の頃は
近所で裁縫の仕事を受け持っていた
人の家から
工業用ミシンの音が聞こえてきたり
して

音も溢れて
元気な時代だった。

手縫いで
雑巾を縫ったり
ボタンはしょっちゅう取れて
縫ってつけてもらったり

社会の窓
全開になるほど
ズボンのファスナーは
よく壊れ
付け替えてくれたり

裁縫というものが
器用さが
ものをいう時代でもあった


縦の糸はあなた
横の糸は私

織りなす布は
いつか誰かを
暖めうるかも
しれない


織りなす布は
いつか誰かの
傷をかばうかも
しれない


縦の糸はあなた
横の糸はわたし
逢うべき糸に
出逢えることを
人は仕合せと
よびます。



中島みゆきさん
上手いことつくったなぁ
さすが!と唸った
名作「糸」

この歌は人との縁を糸や布などに例え歌にされてる

大切な事は
小さな事だったり
か細いものだったり
それこそ時間のかかる
面倒なことだったり
でも
大切なことは
ひと針 ひと針
思いを込めて
縫い合わせていくそこに
込められた気持ちだったり

カタチにしていく作業のなかで
出来上がりでの
笑顔に触れたくて

作り手も顔をほころばせながら
縫い合わせていくのでしょう