28日に福井に友の墓を訪ねる。
彼とは大学、新聞社で一緒だった。
学問のことで、語り合ったことはなかった。大学を出てから縁が深く
なった。
彼はギターを弾いた。トリオ・ロス・パンチョスのまねがうまかった。
「マラゲニヤー、セレローサ・・・」
甲高い裏声で歌を歌い、飲んでいた。
彼が出版した「戦後の歌謡曲集」(探したけど見つからへん。ごめん)
今にして思えばすごい本やった。
年代別に流行った曲を並べるだけでなく、その年に起こったことを記録
していた。これは下手な歴史書よりよっぽど分かりやすかった。
だじゃれも得意やったなあ。
器用な男だった。愛される男だった。
28日に福井へ行くで。
待っててや。