人生アラカルト

どうせ過ごすなら楽しくね。

黒木瞳さんは新聞型

2016-11-02 23:56:39 | 80はミステリーゾーン
朝日新聞に連載中の黒木瞳さんの「ひみつの
Hちゃん」は毎回読んでいる。こなれた文章
で、読むものを一気に引き込む。

黒木さんはおしゃべりが苦手で思ったことを
文章にすると書いている。そして、「結論か
らいう」そうだ。

結論をポンと出すのはまさに、新聞の記事。
記事はまず、見出しがあって、短い言葉で
記事の内容を知らせる。

次に文章に移り、文章の結論が出てくる。
次に説明に入る。

新聞の文章を逆三角形の書き方といわれる。

テレビはニュース以外は結論が後になる。
結論が終わりに来るから、その間、CMを効
果的に入れることができる。

「その答えはコマーシャルのあとで」という
方法だ。

新聞の結論を先にいう方法は、新聞を詳しく
読む時間がない人には、いきなり「こうなん
だ」事件なり政治なりを読者に読んでもらお
うとする伝統的手法といえる。

黒木さんは急いでものを聞くせいで「まず当
たり障りのない話をして、空気があったまっ
たところで本題にはいるものだよ」とたしな
められるくだりは文章と会話の違いをありの
ままに書かれていて、実に楽しい文章となっ
っている。