アメリカン・ブルーです。
今年も雛人形を飾る季節がやってきました。
ルナを迎えてから毎年飾っています。
長いお付き合いのブロ友さんには、もう馴染みのうさぎ雛ですね。
この季節の私の楽しみは、雛巡りです。
雛人形から感じられる「時代」を見ることが好きです。
人形の衣装とお道具から、
その当時をそっと覗いてみようと・・・いつも思ってしまいます。

湯沢へ「犬っこまつり」へ行った後に、
夫が連れて行ってくれたのが、横手市増田の「くらしっくロード」
そこは、商人の町として栄えた場所で、
明治・大正・昭和の建物が残り、珍しい「内蔵」を持っているのです。
そして、今も日々の生活がそこで営まれているとのことです。
こう言う所には、
必ず素晴らしいお雛様があるものです。

蔵の駅・・・と言う観光協会を訪ねてみると、
その建物自体が内蔵を持つ立派な家で、
蔵の内部の写真は撮影禁止だったので紹介できず残念ですが、
私達が今まで見たことが無いほど太い梁を見ることが出来ました。

そもそも、内蔵と言うもの・・・
それは、積雪量の多いこの地域のような所では、
冬の間、屋外にある蔵への道が埋まってしまうので、
「母屋の後ろに建つ蔵を上屋(うわや)で覆う」
そんな発想から生まれたものだそうです。

この中は、ルナも入れる「わんこに優しい」場所でした

蔵の中も入ってOKでした。
ありがとうございます。

そして、やっぱりありました~


立派なお雛様でした。
蔵の駅のある中七日町通りには、
見学できる家(見学料200円)がたくさん並んでいます。
「ルナを散歩させているからどこか見てきたら?」
夫の言葉に甘えて、「雛人形公開中」の張り紙に引き寄せられて、
蔵の駅の一軒隣り、「山吉肥料店」さんの引き戸をそっと開けてみました。

間口はさほど広くないのですが、その奥行きは学校の廊下のようです。
70代ぐらいのご主人様が出てこられたので、「見学」を申し出ると、
「ご案内しますか?」
そう言って、とても流暢に解説をしてくれました。

何でも、「大人の休日倶楽部」も写真を撮りに来て、
ここが撮影ポイントのようですよ~と私にも教えてくれました。
どうやら、予備知識なく偶然入ったこの場所が、最も素晴らしい内蔵だったようです



磨かれた黒漆喰の厚い戸は五重になって、
今でも、歪むことなくしっかりと閉じられるほどで、
見事な麻の葉の格子模様も興味を持ちます。
確か、「麻の葉文様」といえば、「麻」はとても丈夫な植物で、
子供が元気にすくすく育ってほしいと願い、
産着の柄などにも用いられていたもので、
建物の一角にも、そう言う願いが盛り込まれているのだろうと思いました。

そのような立派な蔵に、
あの2011年・・・東日本大震災が大きな亀裂を残していたようです。
本当に残念だ・・・と、ご主人は嘆いておられました。

そして、ここでも見せていただきました。
「家内が昨日出したばっかりでした」
そう言って説明していただきましたが、
3代前の奥様が作られたという「押し雛」です。
80年ほど前のものだそうで、その当時の着物も一緒に飾って見たとのこと。
「今も、この家の中で生活をしていますが、
冬場は、家の中のこの廊下も氷点下2度ほどになるので、
さすがに新しい「キッチン」を作りました・・・」
笑いながらそう話されるご主人さま、ありがとうございました。

そんな蔵の町を後にして横手でかまくらを見て、
それから、大仙市で用事を済ませたころ・・・
「携帯が無い?」
夫がそんなことを言い出して、
立ち寄った場所を振り返って電話をかけて見ましたが見つからず。。。
携帯ショップで回線を遮断する手続きをして、
諦めかけたところで、まさかの想いで「蔵の駅」へ電話をかけて見ました。
「ありますよ~

ルナと散歩中に落としていたようで、
親切な方が拾ってくださって、「蔵の駅」へ届けて置いてくれたそうです。
本当は、5時で閉館だったようですが、大仙市から戻ることを伝えたら、
「待っていますから~」
何て親切な・・・・

大変お世話になりました。
夫はとても良く?物を無くす人です。
昔からです。
実は先々週も病院へ行くので私のタブレットを貸してやったら無くして来て、
バスの中で見つかりました。
お財布も免許証も、車のカギ、書類の入ったカバン・・・なんでも必ず出てきます(笑)
本人曰く、「あきらめないで探すからだ!!」とか。。。
無くさない様に気を付けてほしいものですが、
彼の生き方そのものです。
失いかけても諦めない!! (笑)