こころの染織

ひと針ひと針心を繕います。
第8章・・月あかりの散歩道・・・私とルナと一緒に月に想いを馳せて散歩しませんか~♪

書き綴れなかったこと

2024-11-12 15:48:54 | ルナ病院

 

アメリカン・ブルーです。

 

犬は話しかけると首をかしげて
一生懸命に話を聞いてくれるような・・・
そんな気がして過ごしてきました。
返事がない分
一方的に聞いてもらえる有り難い存在でした。
ひとり言とは違う
手のぬくもりの先で
無言のまま相手になってくれる温かな眼差し。。。

 

        

 

ずっと保留にして来たルナの「病理検査報告書」
ここに書くべきなのか・・・
随分、自分の中で考え続けて来ましたが
やはり15年共に過ごしたルナの生きた記録なので
書き残しておこうと決めました。

10月23日 血液検査
その日、夫はリンパの腫れが気になって病理検査を願いました。
検査結果が出るまで治療は出来ず・・・
そのもどかしさの中で点滴に通いました。
10月28日 午前中に点滴に行きましたが
午後4時、病院から私のスマホに電話がありました。
病理検査の結果が出ました・・・
懸念していた「悪性リンパ腫」

言葉を失いました。
その病理の説明も治癒率も・・・
32年前に仙台市立病院で初めてその病名を聞いた時と同じ。
「ご主人にはどう説明しますか?」
あ・・・・あの日もそう言われた・・・

私は、その日と同じように
「きちんと説明してください」
先生は夫の病気を知っていたので
「大丈夫ですか?」
「そのように30年生きて来ましたので大丈夫です!!」
「今日は、今から病院へ来られますか?」

今後の治療方針を早急に決めたかったようです。
私達はおそらく始まるだろう抗がん剤治療が
どんなものかを十二分に知るだけに
ルナにその苦痛を与えて良いものかが決められないまま
結論出さずに病院へ向かいました。

月一回の治療で3回まで出来るモノらしいですが
状態によっての事。
また、薬も強いもの、弱いもの、数々あって
ルナの体力を考えてまだ決めかねていると言っていました。
まずは1回だけはトライしよう~
ルナ頑張ってね・・・
抗がん剤治療の初回は副作用が心配なので
2泊3日の入院、夫もいつもそうですから
人間と変わらない薬だそうです。

泣く泣くルナをお願いして・・・
10月30日、迎えに行きました。
すると、ルナの腫れていたリンパはほぼ小さくなって
太っていると思っていたお腹にもあったようで
身体もスマートになっていました。
半分、すごく喜びました。
ただ、それに伴って腎機能が著しく変化し始めました。

回復を願う日々は
10月31日~11月6日のブログに書いてある通りです。
11月7日、旅立ちまで・・・
きっと痛みは無かったと思いたいです。
怖い病気ですが
唯一、痛みがないのがこの病気の救いです。
何の因果か・・・夫はそう呟いて
今も、私以上に切なさでため息と無念を滲ませています。

今年の1月から未だ治療中の夫ですが
きっとルナが
「パパさん、病気は半分持って行くね~
ママさんをよろしく~
そんな優しい子だったのかも知れません。

同じ病名でも予後は人それぞれ
常にそう思って過ごしてきた部分も大きかったのですが
あり得ない事実に困惑して
説明のつけようがない日々を数日を過ごしました。

私は、ここに書くことで気持ちを日々整理し
また、皆さまの温かい励ましや慰めの言葉に救われて来ましたが
夫の落胆に寄り添うにはあまりにも切ない。。。
時の解決に委ねるしかないのですね。

カテゴリー「ルナ病院」への投稿は
今日で終わりにしようと想います。

苦しみも辛さも無くなって
きっと今はまだ家の中で
「何か美味しいものないかなぁ~」
「バイトしたいなぁ~
そんなことを想って
私の横に座り続けているような気がします。

 




2015年、転勤先の秋田で過ごしたルナです。
水遊びが大好きでプールで泳ぎ、 雪の中でゴロスリ~♪
立ち上がりポーズが得意で
秋田のTV局の取材で放送されて
私達を楽しませてくれたルナでした。

明日は初七日・・・
ここからは、出来るだけ思い出を楽しい話題にしながら
過ごしたいと想います。

ありがとうございました<m(__)m>



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惜別

2024-11-10 15:41:00 | ルナ病院

 

アメリカン・ブルーです。

 

ルナの旅立ちは
ベランダからも蔵王連峰の雪化粧が見える
とても寒い日になりました。

この寝顔はルナがまだ我が家に来たばかりの
パピーだった頃の写真です。
旅立ちの顔がこのままで・・・
いつまでも童顔だったなぁ~と振り返ります。

 

 

11月8日・・・
仙台市郊外にあるエンジェルパーク

私は晴れ女なのに・・・
ルナ、ごめんね~ 今日は半分の青空で・・・

ママさん、そんなことないよ~

きっとそう言ってくれるかなぁ~

ルナは小さな壺に納まりました。
溢れる涙、押さえられませんでした(/ω\)

 



実は、この場所へ来たのは17年ぶりでした。
2007年7月、先代犬コロンをもここで見送りました。
今は、とても多くの斎場や方法もあるようですが
私の希望で、同じ場所から見送りたかったのです。


当時は、夫が出張中で
どう対応していいやら私も一人で
どのようにしてここを探し辿り着いたのか・・・
もう記憶が定かではないのです。
ただ、夫の帰宅を待ちたいと電話で相談すると
確か・・・それは夏だったので
「おくりびと」のような方が家に来てくれて
ドライアイスを入れてくれて
コロンをきれいに寝かせてくれたような気がします。

今回は、夫もいてくれたので
二人でルナの旅立ちの準備をしたのですが
まだ息がある様に身体から色々なものが流れ出て
何度もシーツを交換しながら
ひとつずつ、ひとつずつ
ルナに触りながら、わずかな変化にも
生命の凄さを感じ取りました。

 

 





持ち物は食いしん坊だったルナの大好きなおやつ
その名も「ルナのお気に入り」も入れました。

そして、ぷぅちゃん家から頂いたメッセージカード
真ん中がルナ、横がぷぅちゃん
それを見守るぺろちゃんかな~
「また、ドッグランで遊んでね~」
そう書いてくれていました。

うん、うん、約束だよ!! 

 

 

 

気温が一気に下がって・・・
余計にルナのぬくもりが欲しい日々になりました。

 

 

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ルナ・・・静かに旅立ちました

2024-11-09 00:20:33 | ルナ病院

 

アメリカン・ブルーです。

 

11月7日・午前2時
ルナ・・・静かに旅立ちました。

15歳5か月の年月
私達家族に語り尽くせないほどの想い出を残し
「ありがとう~」その一言で見送りました。

 



夕暮れに青く染まる月(ルナ)を見ました。
お星さまになる・・・
そう言いますが
たぶん、月を見るたびに
そこにルナを偲ぶ日々になると想います。


思い出を語ることが供養
そう思っていますので
しばらくはルナへの想いを綴りながら
私自身の心の整理をしてゆきたいと想います。

 

 


皆さまにはたくさんのご心配と応援を頂き
本当にありがとうございました。

 

 

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今日の会話

2024-11-05 15:10:20 | ルナ病院

 

アメリカン・ブルーです。

 

鳥になってみたいなぁ~
誰しもそんなことを想ったことがあることでしょう。
出来れば私は・・・青い鳥
昔、ブルーバードって言う車がありましたね。
青空の日は目立たなく
雲に重なればその色鮮やかに浮かぶ
そんな青色の鳥にと思い巡らします。

そう言えば、息子が少し前まで乗っていた🚙
スバルのインプレッサ
その車を買って我が家に少し預けていた時
夫とその性能を見ようか~と高速道路で
ちょっと?アクセルを強めに踏むと・・・
その瞬間に、道路が滑走路になったようで
気のせいか車体がふわっと浮き上がり
飛ぶ??
そんな錯覚に囚われた瞬間
奥の方で赤いクルクルが回っていました~

綺麗なブルーの制服を着たお方が近寄って来られて・・・
私たちを見るなり、( ゚Д゚)ハァ?
ごく普通で物静かそうな?(笑)中年夫婦が居たからでしょう。
車から想像していたイメージとかけ離れた二人?笑笑
「ちょっと、スピード出ていましたね~(;´∀`)」
免許証を持って前の車へ・・・
息子の車をちょっと運転して見たくて~
そんな言い訳をしながら
ゴソゴソ免許証探しながらやっているところへ
「良い車なのは解りますが・・・
まぁ~ 気を付けて運転してくださいね(;´・ω・)
どうやら、追いつけなくて測定不能だったようでした。


この先、きっと空飛ぶ車が出来て
人も鳥感覚を日々体験するときが来るのでしょうね。
でも、あの優雅なスタイルにはきっと及びませんよね。


 

ルナを連れて病院へ~🚙
助手席に付けていたルナシートを後部座席に移し
「ルナ~ 今日も空はキレイだよ~

今日の先生との会話・・・
昨夜は、ルナは寝ていなかった様な気がします。
私が「ルナ?」とルナのベッドに目をやると
「ママさん  大丈夫だよ~」
その度に、パッチリと目を開けているのです。
そんな話をすると・・・
それは気持ちが同調しているからです。
寝ているのだけれど、一瞬のタイミングで
お互いが同調して同じ呼吸になっていると想います。
うんうん、大丈夫・・・寝ています(*´▽`*)

私とルナとの空間の中で
お互いの揺れが空気を動かし
その視線の先へと心を通わせているのでしょうか。





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ジャズを聴きながら

2024-11-04 16:19:57 | ルナ病院

 

アメリカン・ブルーです。

 

今日は、雲ひとつない秋晴れ
太平洋も蔵王連峰も穏やかな様子
連休最終日ですね。
皆さまは楽しい時間を過ごされましたか~( *´艸`)

 

 

大きな鳥が
大空を旋回します。

10時過ぎに家を出て・・・
ルナを連れて病院へ~



昨日の混雑が嘘のよう・・・今日は空いていました。

待合室に流れる曲はソフトジャズ
重低音が効いた癒しの曲を聴きながら
ここ数日を振り返りました。
今日の血液検査が心配だ・・・
そう言っていた先生を待つことになりました。

採血をして・・・
結果が出るまでの間にいつもの点滴

「昨日は何か食べましたかか?」
牛肉を1枚ほど
生肉もしゃぶ肉も食べなくなったので
昨日はもしかしたらと焼いてみたら
食べました~(*´▽`*)

「それは道理にかなっている・・・
大昔の人間は「生」食だったけれど
火を扱うようになったら
焼いたものが香りと温かさで
より美味しく食欲をそそるようになって・・・
タンパク質は焼いた方が絶対美味しい~

太り気味で、脂分を気にしていた私には
肉を焼いて与えるという
そんな選択肢がありませんでした。
究極の選択がルナの胃袋を少し刺激したようです。

それから・・・ショートケーキ
この前、ぷぅちゃん家からお裾分けで貰ったのが
気に入ったようだったのを想い出して与えて見ると

最近はルナ食べなかった残り物を
私達が食べています( *´艸`)

 

 

血液検査の結果は・・・
先生が心配していたように腎不全が強くなってきました。

でも、ひと口でも食べてくれていることが
体重を保っているし
ルナの頑張りだそうです。


日々、低姿勢でルナを看ているので
夫も私も腰や膝がやや厳しい状況ですが
まだまだ60代だぞ~~と
夫が苦笑していました。
大きな声で笑いたいなぁ~
そんな日々ですが、前に向かいたいです。

 

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