アメリカン・ブルーです。
犬は話しかけると首をかしげて
一生懸命に話を聞いてくれるような・・・
そんな気がして過ごしてきました。
返事がない分
一方的に聞いてもらえる有り難い存在でした。
ひとり言とは違う
手のぬくもりの先で
無言のまま相手になってくれる温かな眼差し。。。
ずっと保留にして来たルナの「病理検査報告書」
ここに書くべきなのか・・・
随分、自分の中で考え続けて来ましたが
やはり15年共に過ごしたルナの生きた記録なので
書き残しておこうと決めました。
10月23日 血液検査
その日、夫はリンパの腫れが気になって病理検査を願いました。
検査結果が出るまで治療は出来ず・・・
そのもどかしさの中で点滴に通いました。
10月28日 午前中に点滴に行きましたが
午後4時、病院から私のスマホに電話がありました。
病理検査の結果が出ました・・・
懸念していた「悪性リンパ腫」
言葉を失いました。
その病理の説明も治癒率も・・・
32年前に仙台市立病院で初めてその病名を聞いた時と同じ。
「ご主人にはどう説明しますか?」
あ・・・・あの日もそう言われた・・・
私は、その日と同じように
「きちんと説明してください」
先生は夫の病気を知っていたので
「大丈夫ですか?」
「そのように30年生きて来ましたので大丈夫です!!」
「今日は、今から病院へ来られますか?」
今後の治療方針を早急に決めたかったようです。
私達はおそらく始まるだろう抗がん剤治療が
どんなものかを十二分に知るだけに
ルナにその苦痛を与えて良いものかが決められないまま
結論出さずに病院へ向かいました。
月一回の治療で3回まで出来るモノらしいですが
状態によっての事。
また、薬も強いもの、弱いもの、数々あって
ルナの体力を考えてまだ決めかねていると言っていました。
まずは1回だけはトライしよう~
ルナ頑張ってね・・・
抗がん剤治療の初回は副作用が心配なので
2泊3日の入院、夫もいつもそうですから
人間と変わらない薬だそうです。
泣く泣くルナをお願いして・・・
10月30日、迎えに行きました。
すると、ルナの腫れていたリンパはほぼ小さくなって
太っていると思っていたお腹にもあったようで
身体もスマートになっていました。
半分、すごく喜びました。
ただ、それに伴って腎機能が著しく変化し始めました。
回復を願う日々は
10月31日~11月6日のブログに書いてある通りです。
11月7日、旅立ちまで・・・
きっと痛みは無かったと思いたいです。
怖い病気ですが
唯一、痛みがないのがこの病気の救いです。
何の因果か・・・夫はそう呟いて
今も、私以上に切なさでため息と無念を滲ませています。
今年の1月から未だ治療中の夫ですが
きっとルナが
「パパさん、病気は半分持って行くね~
ママさんをよろしく~」
そんな優しい子だったのかも知れません。
同じ病名でも予後は人それぞれ
常にそう思って過ごしてきた部分も大きかったのですが
あり得ない事実に困惑して
説明のつけようがない日々を数日を過ごしました。
私は、ここに書くことで気持ちを日々整理し
また、皆さまの温かい励ましや慰めの言葉に救われて来ましたが
夫の落胆に寄り添うにはあまりにも切ない。。。
時の解決に委ねるしかないのですね。
カテゴリー「ルナ病院」への投稿は
今日で終わりにしようと想います。
苦しみも辛さも無くなって
きっと今はまだ家の中で
「何か美味しいものないかなぁ~」
「バイトしたいなぁ~」
そんなことを想って
私の横に座り続けているような気がします。
2015年、転勤先の秋田で過ごしたルナです。
水遊びが大好きでプールで泳ぎ、 雪の中でゴロスリ~♪
立ち上がりポーズが得意で
秋田のTV局の取材で放送されて
私達を楽しませてくれたルナでした。
明日は初七日・・・
ここからは、出来るだけ思い出を楽しい話題にしながら
過ごしたいと想います。
ありがとうございました<m(__)m>