アメリカン・ブルーです。
今日、思いがけなく「カタクリの花」に出会いました。
秋田県には、カタクリの群生地があって、
それは仙台に居る頃から是非行ってみたいとずっと思っていた場所です。
花はタイミングが大事で、開花の時期はなかなか思うように定まらず、
遠方からともなると断念せざるを得ないことは多いものです。
せっかく秋田に住んでいるのだから、その思いを遂げようと、
この春、私の中のもっとも大事なミッションになっています。
開花は4月中旬から・・・・
場所のチェックはできています。
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そのチャンスに先駆けて、
今日、お天気に誘われて夫とルナと出かけた潟上市の道の駅に隣接する広大な公園で、
偶然にもその序章にもなったカタクリの花の挨拶に合い、
確実に春へと季節が渡った・・・・そう思うようでした。
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実は、カタクリの花に気が付いたのは、
わずかにほころぶ梅の花に出会ったからです。
ほんの一本の梅の木に、ようやく開いた数輪の八重の花。
それは、未だどこも枯れ草で覆われた中にあって、色鮮やかと言うよりは、
一色の淡い染料を落としたような・・・・やんわりぼかした作品のようでした。
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東北では、梅をゆっくり見る機会が少ないと思っています。
梅も桜も、多くの花達が一気に花開いて、順番が無いのです。
日本人の心を最も揺さぶる「桜」だけが、存在感を膨らませる春なのです。
ひたむきに こころ閉ざしなに想う 忘れ置かれし 水仙の花
この短歌は私が中学3年に詠んだものです。
私が育った盛岡市では、桜はGWにかかるころ、ようやく咲きます。
雪国では待って待って・・・・桜が春爛漫の装いで、すべての色を独占するかのように、
長い冬を消し去るのです。
人々の心が、桜一色になるころ、ひっそりと水仙もまた春を告げに咲くのですが、
その様子がなぜか心にかかって、こんな歌になりました。
遥か昔ですが、国語の先生が「文化祭に文芸部の作品と一緒に展示したい。」
そう言ってくれたのが嬉しくて、今まで、ずっと心の中に書き留めておきました。
今日、ふと、そのことを思い出したのには、
今年初めての梅の花に心奪われ、
私のカメラの方向は、高い空の方へと向けられていたからです。
その後、夫とルナを見失わないように・・・・と思った瞬間・・・・
気付かなかった足元に、薄紫のカタクリの花を見つけたのです。
忘れ置かれし・・・・・カタクリの花
その花言葉は、「初恋」「嫉妬」「寂しさに耐える」
花はみな「わたしを見て!!」そう言っているように思うのです。
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今日は、秋田市でも気温が上がって風もなくお散歩日和でした。
また、花を追いかける日が返ってくると思うと、
気持ちに最初に花が開く想いです。
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ルナもとても楽しそうに、すごい広い公園一周、しっかりと歩きました。