あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

谷川俊太郎の詩集から

2011-07-06 08:44:44 | インポート

ことばあそびうた・わらべうた の中から いくつか 私の好きな詩を 取り上げました。どこかで耳にし,目にした詩かもしれません。

  ののはな                       いるか

はなののののはな        いるかいるか

はなのななあに          いないかいるか         

なずななのはな          いないいないいるか         いるかいないか

なもない のばな         いつならいるか            いないかいるか

                   よるならいるか            いるいるいるか

                   またきてみるか            いっぱいいるか 

                                        ねているいるか

                                        ゆめみているか

     たね

ねたね                            とっきっき    

うたたね                       とっきっきの  ふくろから

ゆめみたね     またね            とっぽっぽが  とびだした

ひだね        あしたね           とっぽっぽを  たたいたら

きえたね       つきよだね         とっくっくが   こぼれでた

しゃくのたね     なたね            とっくっくの   かわむけば

            まいたね           とっぴっぴが  あらわれた

            めがでたね         とっぴっぴを  わってみりゃ

                            とっせっせが  ねむってた

                            とっせっせの  ゆめのなか

                            とっけっけが  うごめいた

                              はじけろ はじけろ とっけっけ

                              かおだせ てをだせ わらいだせ

声に出して読んでみると,ふわぁっと 心が 弾むような気持ちになります。

ののはなでは,一つ一つの文字が一輪一輪のののはなのようにも見えてきます。

いるかでは,ゆめみるいるかのゆめのなかに入って,いるかと一緒に遊んでみたいものです。

たねは,たくさんありそうですね。一日一日だれもがたねをいっぱい心の畑にまいているのではないでしょうか。

とっきっきは,意味を考えるより声に出して読むことで元気が出てくるような感じがします。

目で見る言葉,声に出して読む言葉,想像を広げて読む言葉,言葉は眠っているハートを揺さぶり,新たな世界に自分を運んでいってくれるような気がします。

コメント
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