あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

セミの羽化を 観察して

2011-07-26 10:49:50 | インポート

一昨日の夕方に,柿の木の根元付近にいたセミの幼虫を見つけ,家の中で羽化の様子を観察することにしました。

カーテンを登りながら動き回っていた幼虫は,足場の安定した場所を見つけると,そこで静止した状態になりました。そのまましばらくしてから,いよいよ羽化が始まりました。背中がわれ,成虫となる本体が出てきました。はじめに頭・胸の部分が姿を見せ,次に背中をそらせるように腹の部分が引き出され,幼虫から脱皮した状態になりました。

その頃は,まだ羽が縮んだままでしたが,体がまっすぐに伸びるのに合わせ羽も少しずつ広がりながら,下に伸びていきました。羽全体は,透き通った淡い緑色で,羽の向こうに体が透かして見えました。この時点で,このセミは羽が透き通ったミンミンゼミの仲間ではないかと思いました。でもやがて羽にアブラゼミのような模様が表れ,全体の色が薄茶色に染まって来たのを見て,アブラゼミだということが分かりました。

最終的には,写真のような立派な(?)アブラゼミとなり,娘が自然の中にもどしてあげました。今頃は,限られた命ではありますが木から木へと飛び移りながら,地上の世界のすばらしさを体感しているのかもしれません。

セミの姿を見,その声を耳にすると,盛夏の訪れを実感します。命あるものの生の営みを眺めることができて,改めてこの夏に誕生し飛び回っているたくさんの虫たちの命の重さを感じます。畑の草を取りながら出会う小さなカマキリまで愛しくなって,「元気でね!」と声をかけてしまいます。こういった小さな命たちに出会う時間を大切にしていきたいなあと思います。

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