先日の国際ニュースで、パレスチナが国連総会でたくさんの支持を得て、オブザーバー国家として認められた という報道がありました。イスラエルとの武力衝突が心配される状況でしたので、この国際的な支持や承認が、事態を悪化させない歯止めになってくれればいいなあと思いました。日本は、反対に回ったアメリカに追従せず、フランスなどと共に賛成票を投じたとのことでした。この決断に、深い共感を覚えました。やがては パレスチナが主権のある国家として国際的にも正式に認められ、イスラエルとの和平交渉を対等に行えるようになることを願うと共に、両国が平和共存できる日が一日も早く訪れてほしいと思います。
今日の新聞の「天声人語」で、このニュースが取り上げられ、末尾は次のように書かれていました。
『パレスチナの名高い詩人が、「愛の詩でさえ、ここでは抵抗の詩になってしまう」と言って嘆いた悲劇の地に、和平が灯る見通しはまだない。その剣を鋤にうち変え、その槍を鎌にうち変える……旧約聖書の言葉に立ち戻っての和解と共存は、かなわないものか。』
以前テレビで、兵役を拒否したイスラエルの若者たちを取り上げた番組がありました。戦いは悲しみと憎しみしか生まないという思いから、銃を持って戦うことを拒否した若者の手には、鋤と鎌があったのかもしれません。
パレスチナの子どもたちは、絶えない戦火の中で暮らし、空爆に怯え、親しい人の死を身近に見て育ってきました。戦争のない世界、平和である日常の暮らしを体験したことのない子どもたちには、サンタクロースも別世界の存在になっていることでしょう。
そんな子どもたちが、戦火におびえることなく、サンタクロースを夢見ることができる 平和な世界であってほしいと しみじみと思います。
世界中の子どもたちの笑顔が輝く世界を サンタも望んでいることと思います。子どもが幸せな時が、自分が幸せな時。そう考える大人たちが、真のサンタになって 平和な世界をつくっていくのかもしれません。自らも そういう大人でありたいものです。