「マスコミの事前予想をはるかに上回る自民党の圧勝だったね。」
「勝ちすぎて、自民党が天狗になるのが怖いよね。」
「民主ではだめだという判断が、自民を選ばせたのだと思うんだけど……。」
「いやいや、勝った側はもっと積極的な支持から選んでもらったと思っているはずだよ。」
「参議院で否決されても、自民・公明を合わせると、2/3以上の議席を確保したから、どんな法案も通せると 思ってしまうかも……」
「憲法改正も、国防軍の設置も 具体化するかもしれない。」
「原発だって、積極的に再稼働を認める方向に踏み出すかもしれない。」
「数の論理が、幅をきかせるかもしれないね。」
「一つの政党だけが、議席を取り過ぎたので、政治のバランスがとれなくなって、一方にだけ傾いてしまうような気がするよ。」
「右から左の野党を全部を合わせても、1/3にも満たないのだから…」
「そんなことで、日本の未来は大丈夫なのかな?」
「でも、選んだのは 我々国民なんだもの。」
「あのね、天声人語の中に、共感を覚える文言があったよ。」
~ 「負けに不思議の負けなし」と言う。だが「勝ちに不思議の勝ちあり」なのだそうだ。民主が前者なら、自民は後者なのではないか。一度首相を辞めた人が新味の薄い党を率いての大勝は、敵失などの「賜」と割り引く謙虚さが必要になる。 ~
「民主党は、政権交代の期待を裏切り、慣れない政権運営の中で、さまざまな敵失を犯してしまったんだよね。」
「その拙さに国民は『負け』という判断をくだし、自民を選んだのではないかと思うよ。」
「勝った自民党には、そのことを謙虚に認め、数に奢らず 少数となった野党の声にも耳を傾けながら、政権運営にあたってほしいものだね。」
「民主党には政権政党として味わった3年間の教訓を生かし、国民の目線に立った革新政党として再出発してほしい。」
「今回の選挙では、たくさんの新たな政党が誕生したけど、選挙の際に選択肢が増えるということはある意味でよいことなのかもしれないね。」
「既成政党も含めたそれぞれの党が主張する政策や理念に真剣に耳を傾けていきたいね。」
「そして、次回の選挙までに 真に将来を託せる政党を選択しておきたいものだね。」