インターネットのニュースで、衝撃的な出来事を知りました。
アフガニスタンで、まき拾いをしていた少女たち10名が地雷に触れて亡くなり、一緒にいた2名の女の子も重傷を負ったとのことでした。旧ソ連軍がアフガン進攻時に、たくさんの地雷をまいたとのこと。反体制派の敷設した地雷も含めると、アフガニスタン全土には今でもたくさんの地雷があり、毎年爆発事故で多数の犠牲者が出ているようです。
ソ連軍のまいた地雷に、バタフライ(チョウチョ)型のものがあるそうです。好奇心にかられて子どもたちはそれに触れてしまい、爆発事故に合うケースが多いとのこと。今回も、その地雷による事故ではないかと見られているようです。
それにしても、なんとかわいそうで悲惨な出来事でしょう。寒い季節を迎え、子どもたちは家族のためにまきを取りに出かけたのでしょう。その子どもたちの命を、地雷は一瞬にして奪い去ってしまったのです。
山本美香さんが書いた『戦争を取材する』:講談社 の中にも、地雷で両足を失ったコソボの少年:10歳のアルティンと13歳のアデムを取材した時のことが書かれています。その本によると、世界中にうめられている地雷の数は、推定111000000個(1億1千百万個)あり、アフガニスタンには1千万個が残されているとのことです。
大人たちの戦争によって埋設された地雷が、今でも 何の罪もない子どもたちのかけがえのない命を奪っているのです。地雷がある限り、これからも同じような悲劇が繰り返されるかもしれません。
改めて 地球上のすべての地雷が一日も早く撤去され、戦争のない平和な環境の中で、子どもたちが安心して遊んだり、楽しく過ごすことのできる 世界であってほしいと願います。
大人の始めた戦争で犠牲になるのは大人だけでたくさんです。しかし、大人の果たすべきことは戦うことではなく、子どもたちが幸せに暮らしていける平和な社会をつくることなのだと思います。
アメリカでの銃の乱射事件では、たくさんの幼い子どもたちが犠牲になりました。人を殺すためにつくられた地雷や銃器は、無用です。命を守るために真に必要なものは何なのか、大人は子どもたちのためにも、その問いに答える必要と責任があるように思います。
子どもたちが大切にされる社会が、大人にとっても理想となる社会なのではないかと思います。
だから、サンタクロースは存在するのだと思うのです……山本美香さんも そう夢見ていたのではないでしょうか。