昨日、ボランティアで関わった皆さんとの昼食会が仙台でありました。お世話いただいた方がボランティアを辞めることになり、その方をメインゲストに迎え、感謝の思いをお伝えする会でした。どこで開催するかについては、私に一任されていましたので、かっての教え子が料理長を務める店にしました。
料理は格別の味で、一つ一つがていねいに創意工夫の施されたもので、旬の山菜や野菜、海の幸を十分に堪能することができました。中でも感心したのは、メンバーの中に食べることのできる食材や使うだしなどが限られている方がいたのですが、その方のために温かい心遣いがされていることでした。出された食事は、弁当形式で、仕切られたスペースにさまざまな料理が収まったものだったのですが、限られた食材やだし汁を使って 正式なものと同様な品数が用意されていたのです。事前に予約を入れお願いをしていたことではあったものの、昼食時で厨房も何かと忙しい状態の中、一人の客のための心遣いを忘れない姿勢に頭が下がりました。
カボチャを飾り細工にした蝶があったり、ユリ根を桜の花びらに見立てた桜餅などがあったり、料理人として細やかな心遣いにも感心しました。メインの弁当を食べ終え満足したおなかだったのですが、最後の手打ちそばはまた格別の味でした。全員、もっと食べたいという思いを抱いたようです。味も、のどごしも絶品でした。さらに仕上げのデザートにも大満足でした。
脇役の料理をおいしくいただいたので、話も弾み和やかで楽しい昼食会となりました。主賓も心から喜んで下さったようなので、ひと安心しました。最後に、来年も同じ時期に同じ場所で昼食会を開くことが決まりました。どうやら一年に一度の定例昼食会になりそうです。
それにしても、料理長の成長した姿には改めて深い感動を覚えました。真摯に料理に取り組み、腕を磨く向上心を忘れず、食べてくれる人への心遣いを大切にしている姿に、「なんてすてきな大人になったものだ!」と感じ入りました。同時に、この料理長のつくる料理を、多くの人に味わってもらいたいと思いました。
店の名前は、花はん別館の『椿』です。旧県民会館の向かい側(定禅寺通りを挟んで)にある定禅寺パークビルの地下一階にあります。どんなメニューがあるかは、『椿』のホームページで検索もできます。もし仙台市の中心部に出かける機会がありましたら、足を運んでいただけたらと思います。
料理長の腕と人柄は、私が保証いたします。