大寒が過ぎても、暖かい日が続いています。
今年は雪が少なく、雪かきの用具を使うことなく1月も終わりそうです。
ただ地域によっては、例年になく降雪量が多いため、除雪作業や雪下ろしなどが大変な所もあるようです。
雪下ろしや屋根からの落雪で亡くなる人もおられるとのこと。
天から舞い降りる雪が、人の命を奪う雪害とならず 子どもたちが雪遊びを楽しむ程度に降ってくれることを願うばかりです。
降る雪を想いながら、雪の詩を二つ読んでみたいと思います。
ゆき
草野 心平
しんしんしんしん
しんしんしんしん
しんしんしんしんゆきふりつもる
しんしんしんしんゆきふりつもる
しんしんしんしんゆきふりつもる
しんしんしんしんゆきふりつもる
しんしんしんしん
しんしんしんしん
ひらがなで書かれているので、その文字の一つ一つが、次から次へと空から舞い降りる雪の粒のように感じてきます。
風はなく、雪は迷うことなく天から地へと舞い降りているのでしょう。
時間は深夜のようにも感じますが、夜・昼の区別なく 雪は しんしんしんしんと 降り続いているのでしょう。
すべての物音をかき消し、包み込むように 静かに静かにしんしんと降り続ける雪。
二連があることで、ふりつもった雪の上にさらに新たな雪がふりつもり、休むことなく雪は降り続け、時の経過とともに 高く・深く・静かに ふりつもっていく雪の様子が 絵に描いたように見えてきます。
つもった雪
金子 みすゞ
上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。
下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。
中の雪
さみしかろな。
空も地面(じべた)もみえないで。
ブログでも何回か取り上げた私の大好きな詩です。
積もった雪の向こうに 人それぞれの生き方や人生を みすゞさんは見つめていたのではないでしょうか。
上の雪は 外のつめたさを一心に受け止め
下の雪は 周りの人々を支え続け
中の雪は 何も見えないさみしさを抱えながら
それぞれの雪は、まるでこの世界に生きる人間のように さまざまな場所や立場で いろんな苦労や辛さに耐えながら、懸命に生きているのではないか。
そんな人々の姿が みすゞさんの目には 積もった雪を通して 見えていたのではないでしょうか。
つもった雪を外から眺めるのではなく、内に在る思いにまで心をよせるあたたかいまなざしに、心が洗われるような気がします。
つもった雪が春の訪れとともに消えて行くように、つめたさも重さもさみしさもやがては消え去り、それぞれの人生にもあたたかい春が訪れることを祈りたいものです。
今年は雪が少なく、雪かきの用具を使うことなく1月も終わりそうです。
ただ地域によっては、例年になく降雪量が多いため、除雪作業や雪下ろしなどが大変な所もあるようです。
雪下ろしや屋根からの落雪で亡くなる人もおられるとのこと。
天から舞い降りる雪が、人の命を奪う雪害とならず 子どもたちが雪遊びを楽しむ程度に降ってくれることを願うばかりです。
降る雪を想いながら、雪の詩を二つ読んでみたいと思います。
ゆき
草野 心平
しんしんしんしん
しんしんしんしん
しんしんしんしんゆきふりつもる
しんしんしんしんゆきふりつもる
しんしんしんしんゆきふりつもる
しんしんしんしんゆきふりつもる
しんしんしんしん
しんしんしんしん
ひらがなで書かれているので、その文字の一つ一つが、次から次へと空から舞い降りる雪の粒のように感じてきます。
風はなく、雪は迷うことなく天から地へと舞い降りているのでしょう。
時間は深夜のようにも感じますが、夜・昼の区別なく 雪は しんしんしんしんと 降り続いているのでしょう。
すべての物音をかき消し、包み込むように 静かに静かにしんしんと降り続ける雪。
二連があることで、ふりつもった雪の上にさらに新たな雪がふりつもり、休むことなく雪は降り続け、時の経過とともに 高く・深く・静かに ふりつもっていく雪の様子が 絵に描いたように見えてきます。
つもった雪
金子 みすゞ
上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。
下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。
中の雪
さみしかろな。
空も地面(じべた)もみえないで。
ブログでも何回か取り上げた私の大好きな詩です。
積もった雪の向こうに 人それぞれの生き方や人生を みすゞさんは見つめていたのではないでしょうか。
上の雪は 外のつめたさを一心に受け止め
下の雪は 周りの人々を支え続け
中の雪は 何も見えないさみしさを抱えながら
それぞれの雪は、まるでこの世界に生きる人間のように さまざまな場所や立場で いろんな苦労や辛さに耐えながら、懸命に生きているのではないか。
そんな人々の姿が みすゞさんの目には 積もった雪を通して 見えていたのではないでしょうか。
つもった雪を外から眺めるのではなく、内に在る思いにまで心をよせるあたたかいまなざしに、心が洗われるような気がします。
つもった雪が春の訪れとともに消えて行くように、つめたさも重さもさみしさもやがては消え去り、それぞれの人生にもあたたかい春が訪れることを祈りたいものです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます