あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

避難放送について

2012-12-19 09:34:32 | インポート

昨日の新聞の「記者有論」の中で、仙台支局の小野智美記者が、7日にあった地震の際の避難放送にふれていました。この避難放送については、私もブログの中で、3.11の教訓を生かした放送だと書きましたが、記者は先の震災で大きな被害を受けた被災者の立場から放送内容をとらえなおしていました。

NHKでは、津波警報が出た場合には、(一人でも多くの人に逃げてもらいたい)との思いから「東日本大震災を思い出してください」と呼びかけることを決めていたとのこと。しかし、先の震災を体験した人にとっては、「忘れたくても忘れられないあの日を、もう忘れている人がいるのか……」と心に響く言葉でもあり、あの日の恐怖感や悲しく辛い出来事を「思い出してください」と訴えてくる言葉にもなったようです。

記者は、「逃げねばならないと思わせるために、呼びかけの言葉は工夫したい。ただ被災者の心の内にもっと寄り添い、言葉を吟味できないだろうか」と、提起しています。

津波警報が出されたことで、海の近くにいる人にはすばやく避難してほしいと、私も思いました。同時に、先の震災での悲惨な映像が頭に浮かびました。被災者にとってはさらに生々しい記憶がよみがえってきたことと思います。「思い出してください」と言われなくても、瞬時にあの日の出来事が思い出されたことと思います。

当日の避難放送の声は、緊迫感に満ち、避難する必要性を実感させる説得力がありました。「東日本大震災を思い出してください」の文言を省いても、十分に、(一人でも多くの人に逃げてもらいたい)という思いは、伝わったのではないかと思います。

日々被災者の心の内に寄り添いながら、その声を取材してきた 記者だからこそ 感じることのできた思いを 記事から読み取ることができました。末尾に書かれた「家を失い、家族も失った悲しみと共に生きる日常への思いをはせて、言葉を残したい」の言葉の内に、その思いが込められているようです。

被災地における復興への道は、まだまだ険しい状況にあるようです。仮設住宅や避難先で暮らす人々にとっての心の内にも、あの日の出来事と共に 苦しく辛い思いが在り続けていることと思います。

被災者の心に寄り添いながらどんな言葉を発し、どんな支援ができるのか、改めて自問し、少しでも言動にあらわすことができたらと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

悲しい出来事

2012-12-18 21:03:59 | インポート

インターネットのニュースで、衝撃的な出来事を知りました。

アフガニスタンで、まき拾いをしていた少女たち10名が地雷に触れて亡くなり、一緒にいた2名の女の子も重傷を負ったとのことでした。旧ソ連軍がアフガン進攻時に、たくさんの地雷をまいたとのこと。反体制派の敷設した地雷も含めると、アフガニスタン全土には今でもたくさんの地雷があり、毎年爆発事故で多数の犠牲者が出ているようです。

ソ連軍のまいた地雷に、バタフライ(チョウチョ)型のものがあるそうです。好奇心にかられて子どもたちはそれに触れてしまい、爆発事故に合うケースが多いとのこと。今回も、その地雷による事故ではないかと見られているようです。

それにしても、なんとかわいそうで悲惨な出来事でしょう。寒い季節を迎え、子どもたちは家族のためにまきを取りに出かけたのでしょう。その子どもたちの命を、地雷は一瞬にして奪い去ってしまったのです。

山本美香さんが書いた『戦争を取材する』:講談社 の中にも、地雷で両足を失ったコソボの少年:10歳のアルティンと13歳のアデムを取材した時のことが書かれています。その本によると、世界中にうめられている地雷の数は、推定111000000個(1億1千百万個)あり、アフガニスタンには1千万個が残されているとのことです。

大人たちの戦争によって埋設された地雷が、今でも 何の罪もない子どもたちのかけがえのない命を奪っているのです。地雷がある限り、これからも同じような悲劇が繰り返されるかもしれません。

改めて 地球上のすべての地雷が一日も早く撤去され、戦争のない平和な環境の中で、子どもたちが安心して遊んだり、楽しく過ごすことのできる 世界であってほしいと願います。

大人の始めた戦争で犠牲になるのは大人だけでたくさんです。しかし、大人の果たすべきことは戦うことではなく、子どもたちが幸せに暮らしていける平和な社会をつくることなのだと思います。

アメリカでの銃の乱射事件では、たくさんの幼い子どもたちが犠牲になりました。人を殺すためにつくられた地雷や銃器は、無用です。命を守るために真に必要なものは何なのか、大人は子どもたちのためにも、その問いに答える必要と責任があるように思います。

子どもたちが大切にされる社会が、大人にとっても理想となる社会なのではないかと思います。

だから、サンタクロースは存在するのだと思うのです……山本美香さんも そう夢見ていたのではないでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青年座:演劇「赤シャツ」を見て

2012-12-18 18:34:34 | インポート

先日、演劇鑑賞会の12月例会「赤シャツ」を見てきました。舞台近くの席でしたので、出演者の表情や動きを間近で見ることができ、生の演劇の良さを堪能しました。夏目漱石の「坊っちゃん」と同じ設定で、赤シャツ・うらなり・野だいこ・山嵐・マドンナなどが登場します。ただ主役は赤シャツで、坊ちゃんは声のみの出演でした。

見終わってからの感想は、とてもよかったという一言に尽きます。小説とは異なり、赤シャツに対する親近感と親しみを感じてしまいました。山嵐や坊ちゃんのように一本気で嘘のない痛快な生き方に対して、赤シャツの生き方は万事に要領よく誰に対しても八方美人で狡猾です。その赤シャツが、誤解が新たな誤解を生むといった連鎖の中で、苦しい状況に追い込まれていきます。その過程における 赤シャツの右往左往し戸惑う人間的な姿に、とても親近感を感じるとともに、最後の場面の すすり泣く姿に、深い悲しみと同情を覚えました。

赤シャツは、山嵐や坊ちゃんのような生き方ができないものの、それでいてそういう一本気の人物こそこれからの社会に必要な人材であると考えていたのです。また、うらなりのマドンナに対する純粋で一途な思いを理解し、友としての親しみさえ抱いていたのです。しかし、山嵐やうらなりからは、自分勝手で狡猾な人物と思われ、肉親の弟からも、尊敬できない人物と見られてしまいます。

誤解を否定しようとしてもさらなる誤解が生まれ、赤シャツの本心は周りから一向に理解されません。その悲しみが、最後の場面の涙に込められていて、心を打ちます。赤シャツは、気が弱く心優しい普通の人でもあったのです。その人間性に共感することで、深い感動を受けたのかもしれません。

『赤シャツ』は、今年観た演劇の中で、一番心に残った演目でした。やっぱりいいですね、生の演劇は!

今回の例会は、3.11の大災害があったため、実施できずにいた演目でもありました。開催できるまでには、全国の演劇鑑賞団体や劇団青年座の協力、実現させたいという会員の熱意と活動があったようです。当日のパンフレットを読んで、そのことを知りました。当日の鑑賞だけの参加となったことに対して申し訳ないと思いました。カーテンコールの場面では、入場の際に配布された赤のビニールを振りながら、劇団の皆さんに向かって 『ありがとう!』をコールしました。開催の準備にあたっていた会員の方々が考えた 感謝の気持ちを伝える演出でした。会員が主体的に運営する 演劇鑑賞会ならではの アイデアだったと思います。劇団と準備運営にあたった会員の方々や開催までさまざまな協力をいただいた皆さんに、心から感謝したいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

選挙結果についての独り言

2012-12-17 22:26:35 | インポート

「マスコミの事前予想をはるかに上回る自民党の圧勝だったね。」

「勝ちすぎて、自民党が天狗になるのが怖いよね。」

「民主ではだめだという判断が、自民を選ばせたのだと思うんだけど……。」

「いやいや、勝った側はもっと積極的な支持から選んでもらったと思っているはずだよ。」

「参議院で否決されても、自民・公明を合わせると、2/3以上の議席を確保したから、どんな法案も通せると 思ってしまうかも……」

「憲法改正も、国防軍の設置も 具体化するかもしれない。」

「原発だって、積極的に再稼働を認める方向に踏み出すかもしれない。」

「数の論理が、幅をきかせるかもしれないね。」

「一つの政党だけが、議席を取り過ぎたので、政治のバランスがとれなくなって、一方にだけ傾いてしまうような気がするよ。」

「右から左の野党を全部を合わせても、1/3にも満たないのだから…」

「そんなことで、日本の未来は大丈夫なのかな?」

「でも、選んだのは 我々国民なんだもの。」

「あのね、天声人語の中に、共感を覚える文言があったよ。」

~ 「負けに不思議の負けなし」と言う。だが「勝ちに不思議の勝ちあり」なのだそうだ。民主が前者なら、自民は後者なのではないか。一度首相を辞めた人が新味の薄い党を率いての大勝は、敵失などの「賜」と割り引く謙虚さが必要になる。 ~

「民主党は、政権交代の期待を裏切り、慣れない政権運営の中で、さまざまな敵失を犯してしまったんだよね。」

「その拙さに国民は『負け』という判断をくだし、自民を選んだのではないかと思うよ。」

「勝った自民党には、そのことを謙虚に認め、数に奢らず 少数となった野党の声にも耳を傾けながら、政権運営にあたってほしいものだね。」

「民主党には政権政党として味わった3年間の教訓を生かし、国民の目線に立った革新政党として再出発してほしい。」

「今回の選挙では、たくさんの新たな政党が誕生したけど、選挙の際に選択肢が増えるということはある意味でよいことなのかもしれないね。」

「既成政党も含めたそれぞれの党が主張する政策や理念に真剣に耳を傾けていきたいね。」

「そして、次回の選挙までに 真に将来を託せる政党を選択しておきたいものだね。」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年も サンタ役ができそうです

2012-12-16 21:07:21 | インポート

待ち望んでいた手紙が、今年も届きました。ワクワクしながら、手紙を開いてみると、母親からのサンタ役依頼の手紙が入っていました。そして、もう一通「青空サンタさまヘ」と宛名が書いてある手紙が同封されていました。娘さんの手紙です。心がふわあっとあたたかくなりながら、その手紙を読みました。

「……たしかに 心の中に サンタさんは、ちゃあんといました。あのてがみをいただいてから、いつも サンタさんが 私のちかくにいるような気がしています。……」

読んだ後には、さらに心がほかほかになりました。五味太郎さんの「クリスマスにはおくりもの」の絵本の中で、「すてきなむすめになったものだ」とサンタが思う場面があります。全く同じ思いを私も手紙を読みながら感じました。

私の役割は、サンタになって 娘さんに宛てた クリスマスカードを書くことです。プレゼントは、かっての教え子の母親が用意することになっています。今でもサンタを夢見る母親とサンタの存在を信じる娘。その二人を父親はそばで優しく見守っていることと思います。

娘さんの手紙には、「12月12日のママ・パパのけっこんきねんびにかきました」という一言が,添えられていました。 

親子三人の家族にとって、心に残るすてきなクリスマスとなることを祈りながら、私も青空サンタとして心を込めたメッセージを届けたいと思っています。

ちょっと早すぎるかもしれませんが、このブログを読んでいる皆様にとりましても、すてきなクリスマスでありますように!そして 世界中の子どもたちの笑顔が輝く 最高のクリスマスでありますように!と 心から 祈りたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする