あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

東京、鎌倉方面の旅

2013-04-01 22:40:13 | インポート

娘との中華街での夕食の約束も果たし、1泊2日の小旅行を無事終えることができました。東京では、花吹雪になる前の桜も見ることができましたし、話題の東京駅も見てきました。

1日目は、娘と一緒に、東京国立博物館で開催されている円空展、横浜八景島シーパラダイスを見学し、横浜中華街で夕食 という日程でした。

円空展では、100体に及ぶ仏像群と対面し、心が洗われるような感動を味わいました。荒削りで力強く無駄のない鑿跡と 仏像の穏やかな微笑に接すると、心の内まで穏やかに澄んでくるような気がしました。微笑む 目と口元の表情の内に 何とも 人間的で 飾らない 透明な明るさを感じ、魅了されてしまいました。円空さんと人々から親しまれ、木の中におられる仏様を形あるものにして、人々の祈りを支えた 円空という人柄にも ふれることができたように思いました。

現存する仏像は、5千体を超えるということですが、円空(1632年~95年 美濃の生まれ)が実際につくった仏像は、1万体を超える数だったのではないかと推測されています。足跡をたどると、遠く北海道や東北にも足を伸ばし、そこでも仏像をつくり残していったとのこと。東北のどこかにも、現存する仏像があるのかもしれません。1667年の夏に、青森県外ケ浜町・義経寺の観音菩薩像を造った との記録もあるようです。

展示された仏像は、飛騨高山の千光寺とその近くに現存するものが中心でした。いつかその地を訪れ、一つ一つの仏像が置かれてある寺や祈祷所で、再会できたらと思いました。そこで暮らす人々、山や木、自然や空気にふれることで、円空さんが木の中に見出した仏や仏像に込めた思いを より身近に感じることができるような気がしたからです。

横浜の八景島シーパラダイスでは、アーチ型の水槽の中を通りながら、間近でイルカの泳ぐ様子やイワシなどの魚群を見ることができ、妻も娘も夢中になって見とれていました。マンボウやセイウチの迫力ある大きさには、私も圧倒されながら見とれてしまいました。しばし童心に立ち返ることのできた楽しいひとときでした。

横浜の中華街では、食べる場所を決めるのに悩みました。なんとか店を決めて入ると、最初に出されたザーサイが絶品の味でした。次の料理への期待も高まりながら、会話も弾み、中華のコース料理を堪能することができました。娘も満足な様子でしたので、安心しました。少しは、明日から仕事に向かう力が蓄えられたのではないかと思いました。別れる時は、ちょっぴり寂しい思いを感じましたが、一人で帰る娘の方がより寂しい思いを感じていたのではないかと思いました。

2日目は、妻と二人で鎌倉に出かけ、長谷寺→鎌倉の大仏→鎌倉文学館→鎌倉駅のコースを、のんびり散策しながら見て回りました。

長谷寺は、庭の隅々まで 世話をする人の手の温もりを感じる お寺でした。鎌倉のお寺の特徴でしょうか、山の斜面を切り拓きその傾斜と自然環境を巧みに利用しながら、建物や木、庭園や池等が配置され、高い所から見下ろすとその全体的な景観のすばらしさ(遠くに由比ヶ浜の砂浜と打ち寄せる波まで眺めることができました)を実感することができました。咲く花、木の枝ぶりや葉の色合いまでもが、調和した景観の美しさを醸し出しているような印象がありました。道端に置かれた和み地蔵が この寺の景観にピッタリと合うような気がしました。四季折々に訪れてみたいお寺だなと 思いました。

長谷寺から、近くにある鎌倉の大仏様のある高徳院に向かいました。途中にはたくさんの土産物品店が立ち並んでいました。大仏様とは中学校の修学旅行以来の再会となりましたが、長い間風雨にさらされてきた姿のせいでしょうか、その場に一体だけ大仏様が取り残されているような印象がありました。長谷寺の調和した美しさと異なる感じがしたからでしょうか。前日の円空展で見た木彫りの仏像の生き生きした表情や姿と 大仏様を比較して見てしまったせいでしょうか……。

大仏を見終わってから、昼食にしました。地元では、シラスが名物のようでしたので、シラスづくしの和食を食べました。生シラス・ゆでシラス・揚げシラス・佃煮風シラスの並んだ料理で、付け合わせのサラダは鎌倉野菜が色とりどりに入っていて、目と舌で たっぷりと味わうことができました。特に、生卵をかき混ぜ だし醤油で味わう 生シラスは、格別のおいしさでした。腹ごしらえを終えた後は、のんびりと立ち並ぶ店をのぞきながら、文学館に向かいました。旧前田藩主の別荘である洋館が文学館となっており、古き良き時代にタイムスリップしたような印象がありました。芥川龍之介などの著名な作家の直筆原稿が展示してあり、興味深く見て回りました。文学館の周りは、自然豊かでかなりの樹齢の木々もあり、とても静かで落ち着いた風情がありました。

文学館を見た後は、由比ヶ浜駅から電車で鎌倉に向かうつもりだったのですが、道路に沿って立ち並ぶ店々をながめながら歩いて行くうちに、鎌倉駅までたどりついてしまいました。妻ともどもお互いにまだまだ若い健脚をもっていることに、喜びを見出すことができた旅となりました。この分だと、大好きな山歩きも一緒に楽しめそうです。

鎌倉は、自ら歩くことで、そのよさを実感できる町なのだと思いました。

だらだらと長すぎる旅日記になってしまったこと、申し訳なく思っています。なお、円空展は4月7日までの開催となっています。

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        上野の桜

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     八景島で見たイルカ

 

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   八景島で見たイワシの魚群

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        長谷寺

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  長谷寺から由比ヶ浜をながめて

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       長谷寺・和み地蔵

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          長谷寺

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          長谷寺                     

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          長谷寺 

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     長谷寺で見たシャクナゲ                

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          長谷寺 

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         鎌倉大仏

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        鎌倉文学館

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           東京駅

 

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