昨日は、七草がゆを食べ 体の内側からさわやかな新春を味わったような気がしました。生命力あふれる鮮やかな緑の一つ一つに、心身ともに洗い清められるような感じでした。
今週から仕事始めという方が多かったと思います。学校も今日から始まり、大人にとっても子供にとっても新たな日常がスタートしました。
新たな一日が、昨日とは違う新鮮な一日となり、また新たな気持ちで明日を迎える。繰り返される日常の中に、どこか新たな発見や喜びを見出すことのできる 一日一日でありたいものです。
クラス会で再会した教え子のメールに、みんなで一緒に取り組んだ「よかった探し」のことが書いてありました。クラスの友達の その日にあったよかったことを見つけたり、一緒に過ごす中でよかったなあと思える出来事を伝え合うという取り組みでした。当時、テレビで放映されたアニメ「ポリアンナ物語」の中で、主人公のポリアンナが実践していたことを参考にしたものです。町中の人々とのかかわりやふれあいの中で、ポリアンナは子供らしい自由な視点からよかったことをいっぱい見つけ出して語ります。そうして、町中の大人たちから慕われる存在になります。
今まで見えなかった友達のよさを見つけることで、仲間としての信頼や友情を深め、自らの人間性を大きく豊かに広げてほしい、そんな願いからの取り組みでした。
メールによると、職場の人間関係の中で 今でも その「よかった探し」を実践されているとのことでした。とてもうれしくなりました。
相手の欠点を見つけることは誰でも簡単にできることですが、その長所や個性の輝きを見つけるのは難しいことだと思います。あえてその難しさに挑戦し、職場でも温かい目を同僚や部下に注ぎ、「よかった探し」を続ける姿勢に、心から拍手をおくりたいと思いました。きっと彼の勤める職場は、温かい空気と信頼に満ちたものになっていることと想像します。そして何よりも、そういった実践が 自らを人間として豊かに磨いていく原動力になっていくことと思います。
一日に一つでも「よかった」を見つけること。彼を見習い、私自身もこのことを目標に、「よかった探し」に挑戦していけたらと思っています。