2009年9月9日(水曜日)
今日は重陽の節句・・・菊の節句ともいう。
中国では奇数が縁起の良い陽の数字といわれ、
一番大きな陽の数字の9が重なる9月9日を「重陽」として
節句の一つにしてきた。
陰暦の9月は秋真っただ中の10月、
薬用として重宝されるた菊の花の一番美しいころとあいまって
菊酒を飲み、長命を願う風習となった。
それが日本にもつたわり、平安時代には「重陽の節会」として
宮中の行事になり、武家の社会でも祝日として祝った。
わたしが「重陽の節句」を知ったのは子ども向けの文学全集で
「雨月物語」のなかの「菊の約(ちぎり)」を読んだときである。
兄弟の契りを交わしたふたりの男が主人公で
ひとりが9月9日の重陽の節句には帰ってくるからと
故郷へ旅立った。
9月9日、重陽の節句の祝いの膳を用意し待っていた男のもとへ
夜半に現れたのは幽霊だった。
人は千里をかけてくるのは難しいが、魂は千里を一瞬で
かけてくることができるからと自害して会いに来たという。
約束を守るために命を絶ってまでして会いに来るのだ。
たしかそんな話だったけれど、小学生のはるみちゃんは
「チッ! おしかった! あと2日遅く生まれてたら
誕生日は重陽の節句だったのに・・・」
と悔しがっただけであった。
もうすこし大人になったころ、男同士の友情だの
女には親友ができないだの、男だけの特権のごとくつかわれる
「友情」という言葉に反感さえ、おぼえた。
武者小路実篤の色紙なんかに書いてある言葉も
だいきらいだった・・・
いまじゃぁ、男同士の愛情なんだわ・・・と思って
温かく見守っているわたしである。
さて、今日は午後3時から福井大学の理事長御一行が
議会に「連携大学」のお話をしにやってきた。
「連携大学」なんて嘘っぱち・・・ただの福井大学工学部の
一研究所でしかないということが、よ~くわかったのが
今日の収穫といえば収穫だったのかな~
知名度の低い福井県と福井大学を全国版で売り出すために、
お金は文部科学省と原子力関連企業にたかって
土地は敦賀市にただで提供させて、
エネルギー拠点化計画のお金で持って箱もの作らせて・・・
どこに敦賀市のメリットがあるってんだ?
学者も研究者も高齢化してるから
その人たちの終の棲家のために研究所つくって
大学を退職した高齢学者や研究者の
天下り先にするだけだわ。
おいしい思いするのは福井大学だけ。
市民には何のメリットもありません。
市長はずっと「連携大学」って言ってたよね・・・
今日、福大のおえらいさんははっきり
連携大学じゃありません
連携大学と言わないでくださいって言ってましたよ。
敦賀駅前に「連携大学」ではない「研究所」があれば
学生にも研究者にも学者にも利便性の面で
とっても役に立つから・・・なんだって・・・
フランスにすばらしい研究所あるんだけど
あそこは駅から遠くてね・・・外国から行く者にとっては
とっても不便なんですよ・・・
駅を降りたら目の前が研究所だとほんとに助かるんだって・・・
まるで「詐欺」だわ!
滔々と自慢げに語る3人のおえらいさんに聞いてるわたしは
チョーむかついてました・・・
よもやこんなバカな話にもろ手を挙げて賛成するような
敦賀市議会じゃないとは思うけれど、
設計委託料が賛成多数で通った日にゃ、
市民に申し訳なくて、泣けてきちゃうね・・・
市税を1円たりとも使わないからいいっていう
次元の問題じゃないし。
駅前の一等地は賑わい創出のために、34億円もかけて
駅西地区区画整理事業に乗り出したんじゃなかったの?
あ~、怒りがおさまらない・・・
このテンションが一般質問まで続いてくれるといいんだけど。