はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

池谷勇さんの写真展~北島忠喜絵画館

2009-09-20 | 映画・音楽・演劇・絵画など芸術関連

2009年9月20日(日曜日)
いったい今日は何曜日なんだ?
これだけ連休が続くと曜日の感覚がなくなってしまいう。

今日は、健さんにアッシー君を引き受けてもらい、
小浜の放生祭へ出かけることにした。

八幡さんの放生会、小浜では「ほうぜまつり」というらしい。
タミヨさんは、敦賀は「ほうぜんまつり」だといっていた。

お祭りは「ついで」で、お目当ては
北島忠喜絵画館で開催されている写真展・・・

10時に敦賀を出発したけれど、27号線は渋滞で
小浜に着いたのは、お昼前。

先にお昼を食べようと、いつもの大谷食堂へ・・・
ギョッ! なんとすごい行列。
いづみ町のアーケードの細い路地に家族連れやカップルが
10組ほど列をつくって、順番を待っている。

すでに車は、市営駐車場だし、列の最後尾に並んで待つことにした。
「ここ、有名なんですか?」と
観光客がたずねてきたので、
お魚がおいしいし、リーズナブルだし、
おすすめのお店ですよ・・・
と大谷食堂の宣伝ウーマンに早変わり。

5組ぐらいの観光客にうれしそうに説明していたら
健さんの姿がわたしの横から消えていた・・・

大津から来たというわたしと同年代らしきカップルの
男性は、なんと、敦賀高校の出身!
そのすぐ後ろの3人連れのおばさまたちは
小浜の人たちで、
ねぇちゃん、敦賀祭りのほうがにぎやかやろに、
わざわざ小浜まで来たんか・・・と話しかけてきた。

40分ほども待ったけれど、まわりのお客さんたちと
話が弾み、ちっとも退屈しなかった。
健さんは、どこで様子をうかがっていたのか、
わたしが列の先頭になったら、ご出現あそばされた。

煮魚定食(今日はかれい)とぐじの塩焼き、
お造りの盛り合わせにうざくを注文。

ゆっくりと食事を堪能したあと、お祭りのメイン会場へ

大太鼓や棒踊りの様子を撮ろうと思ったけれど、
わたしにゃ、人の頭しか見えない・・・

敦賀祭りのようにパレードだの民謡踊りなどといった、
派手な催しはないけれど、こじんまりとした地元の秋祭りらしさに
心があらわれる気がした。

道のど真ん中、しかもすごいひとごみの中、
小浜の友人とバッタリ・・・
あ~! とお互いに奇声(?)を発し大騒ぎ。
彼女はさっそく絵画館の内藤さんに電話を入れてくれた。

15分ほど、ブラブラしてから、絵画館へ向かう。

小さな写真パネルが絵画館の白い壁面に
点々・・・とならんでいる。

池谷勇さんの作品は、
楽しくて、ヘェ~! の驚きの連続だ。

こんなのほんまにあるある! というどこにでもころがっている
日常の風景だけれど、記憶の片隅にさえ残らないような
ありふれた建物や物、人・・・

それが池谷さんの感性と手によって写真になると、
たちまち、ドラマを生み出す。

誰かが路上に置き忘れた1本の傘・・・
誰が忘れていったのだろう?
傘を忘れてしまうほどの出来事があったのだろうか?
写真が語りかけてくる物語は
わたしの中で次々とドラマチックに展開する。

ひび割れたコンクリートの壁、ガードレール、
ゴミの袋・・・誰も目にとめないけれど
わたしのすぐそばにひっそりと存在する日常の一場面。

まるで映画のワンシーンをように、
心に焼き付いていく風景ばかりだ。

池谷さんはきっと、
人々の記憶にさえ残らないような風景の一部を
優しいまなざしと、慈しむ心で
1枚1枚、心をこめてシャッターを押すのだろう。

この絵画館ではいつも、感動に出会う至福のひと時を
過ごさせてもらっている。

内藤さん! ほんとにありがとう!

帰り道もけっこう混んでいて敦賀に着いたら5時を過ぎていた。
健さん、お疲れさま・・・

コメント
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