まずは土曜日の京王杯スプリングC。勝ったのは、ロードカナロア産駒の4歳牡馬レッドモンレーヴ。中団後方待機で脚を溜めます。逃げたベレヌスの前半3ハロンは34秒9と超スロー。これが原因となって、直線だけの瞬発力勝負になりました。直線に入るとまず、ラウダシオンが先頭に立ちますが、その外からキズナ産駒ダディーズビビッド、アイルハヴァアナザー産駒ウインマーベル、ゾンニッヒの3頭が一斉に襲い掛かります。さらに、大外からレッドモンレーヴが豪快に追い込んできて、すべてを差し切って1/2馬身差で快勝。小雨の良の勝ちタイムは1分20秒3。2着にはウインマーベル、クビ差の3着はダディーズビビッド、クビ差の4着にはアヴェラーレ。
勝ったレッドモンレーヴは、嬉しい重賞初勝利。もともとは藤沢和雄厩舎でヤンチャな2歳馬で陣営を苦労させていましたが、藤沢調教師と、それを引継いだ蛯名正義調教師が大事に育てた逸材であります。蛯名調教師にとってもJRA重賞初勝利となりました。2着ウインマーベルも地力を出したレース、3着ダディーズビビッドも、さすが得意の1400mという内容でした。
1番人気のダノンスコーピオンは、内側で包まれて力を出せませんでした。ここは参考外で良いと思います。
そしてマイル女王決定戦、GⅠヴィクトリアM。勝ったのは、キズナ産駒の5歳牝馬ソングライン。好スタートでしたが、中団待機を選択。逃げたロータスランドの前半3ハロンのラップは34秒2と流れる展開に。直線に入ると、2番手からクロフネ産駒ソダシが残り200mのところで先頭に立ちます。その外からはドゥラメンテ産駒スターズオンアースが、そして内側からはソングラインが迫ります。ゴール手前でソングラインがアタマ差だけ交わして勝利。雨の良馬場の勝ちタイムは1分32秒2。2着ソダシから3/4馬身差の3着にスターズオンアース、1馬身差の4着には後方から追い込んできたディヴィーナ、1馬身3/4差の5着は、3番手からサウンドビバーチェ。
勝ったソングラインは、昨年の安田記念に続いてGⅠ2勝目。マイル路線のトップに立ちました。次は安田記念連覇を狙うことになります。2着のソダシは大外枠も何のその、地力を見せたレース内容でした。3着スターズオンアースも好位置からベストのレースが出来ました。やはり、この馬にとってマイルは少し短いということだと思います。
驚いたのは、最後方近くから4着にまで来た5歳牝馬ディヴィーナ。モーリス×ディープインパクトの牝馬には成長力があって、ジュラルディーナと同じくディヴィーナにも、ここから飛躍する可能性がありそう。暫く追いかけたいと思います。