まずは土曜日の平安S。勝ったのは、キングカメハメハ産駒の5歳牡馬グロリアムンディ。好スタートから3番手追走へ。直線に入ると早め先頭に立って、後続を突き放して、そのまま2馬身1/2差をつけて完勝。ダート稍重の勝ちタイムは1分59秒8。2着には、中団から鋭く差してきたキズナ産駒ハギノアレグリアス、1馬身差の3着には7番手からタートルボウル産駒ヴァンヤール、クビ差の4着には3番手からドレフォン産駒タイセイドレフォン。
勝ったグロリアムンディは、船橋の交流GⅡダイオライト記念に続く重賞2連勝。ダート長距離路線のトップ争いに名乗りを上げました。2着のハギノアレグリアは、スタートで後手を踏んだのが痛かったですが、ラストは良く伸びていました。好スタートが切れれば、勝ち馬と力の差は大きくないと思います。この馬もダート長距離路線のトップ候補。次の巻き返しに期待します。
そしてオークス。勝ったのは、1番人気のドゥラメンテ産駒リバティアイランド。好スタートから6番手追走で脚を溜めます。逃げたライトクオンタムの前半1000mのラップは1分0秒0と淀みなく流れる展開に。直線に入ると、最内からキタサンブラック産駒ラヴェルが先頭に立って、そのまま押し切りを図りますが、馬場の中央からリバティアイランドが持ったままで並びかけてきます。川田将雅騎手が1発ムチを入れると、躍動するように後続を突き放して、そのまま6馬身差で圧勝。良の勝ちタイムは2分23秒1で、ラヴズオンリーユーのオークスレコード2分22秒8にあと0.3秒の好タイム。
2着には8番手から差してきたハーツクライ産駒ハーパー、クビ差の3着には後方から追い込んできたドゥラメンテ産駒ドゥーラ、3/4馬身差の4着には3番手からラヴェル、3/4馬身差の5着には8番手から差してきたサトノダイヤモンド産駒シンリョクカ。
勝ったリバティアイランドは、桜花賞に続いて、全く異次元の強さで二冠制覇。このまま秋華賞を目指せば、ほぼ牝馬三冠は確実だと思いますが、次週のダービーに出ても、相当な確度で勝てるような気がします。とにかく、またまたスーパー牝馬が現れたということ。どこかの段階で、海外へ飛躍していって欲しい逸材であります。ちなみに、川田将雅騎手がラスト200mのところで一発ムチを入れたのは、「今後のレースを考えて、2400mをしっかり走りきって欲しかったから」と言っておりました。陣営では、秋のジャパンカップや、来春のドバイシーマクラシック、いやいやひょっとすると、凱旋門賞あたりまで視野に入れているからだと思います。
なお、2着ハーパーは、いつもの年ならばオークスを勝てた馬でしょう。生まれた年が悪かった。3着~5着のドゥーラ、ラヴェル、シンリョクカも、ここからの成長が楽しみな素材。秋を楽しみに致しましょう。