金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 阪神JF・中日新聞杯・カペラS

2024-12-09 01:51:18 | 競馬

 まずは中京の中日新聞杯

 勝ったのは、ドレフォン産駒の5歳牡馬デシエルト。好スタートから自然な形でマイペースの逃げへ。前半1000mのラップは58秒8と淀みの無いペースに。直線に入ると、デシエルトがスピードを加速、後続を突き放します。内からはハーツクライ産駒マテンロウレオ、外からはロードカナロア産駒ロードデルレイの2頭が追いすがりますが差は詰まらず。そのまま2馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分58秒4。2着にはロードデルレイ、アタマ差の3着がマテンロウレオ、さらにアタマ差の4着には、後方から追い込んできたトーセンリョウ

 勝ったデシエルトは、5歳にして嬉しい重賞初勝利。絶妙のペースで逃げた岩田康成騎手のファイン騎乗が勝因。

 2着ロードデルレイ、3着マテンロウレオは、中団待機の位置からでは前には届かない。今回は逃げ馬にしてやられたということ。4着トーセンリョウは、後方から良く伸びていました。馬場が良ければ、GⅡGⅢでチャンスはありそう。

 2番人気で6着に敗れたコスモキュランダは、後方待機から早めに動いたことが裏目に。勝ちにいったので仕方ないのですが、我慢して追い込みに賭けていれば、2着3着はあったかもしれません。

 

 

 次は中山のカペラS

 勝ったのは、アポロキングダム産駒の3歳牝馬ガビーズシスター。7番手追走で脚を溜めます。逃げたチェイスザドリームの前半3ハロンのラップは32秒5とかなりのハイペースに。直線に入るとまず、3番手からサンライズアムールが先頭に立ちますが、これを残り100mのところでガビーズシスターが交わして、そのまま後続にクビ差をつけて快勝。ダート良の勝ちタイムは1分10秒1。2着には、10番手から追い込んできたフリオーソ産駒クロジシジョー、クビ差の3着にも、9番手から差してきたロードカナロア産駒ジレトール、さらに1/2馬身差の4着にサンライズアムール

 勝ったガビーズシスターは、嬉しい受賞初勝利ダート短距離路線にニューヒロインが誕生しました。怪我から復帰の吉田隼人騎手も久々の重賞勝利でした。

 2番人気で6着に敗れた3歳牡馬チカッパは、少しコース取りに苦労してモタモタしていました。佐賀のJBCスプリントの疲れがまだ残っていたのかもしれません。

 

 

 そしてGⅠ阪神JF

 勝ったのは、ハービンジャー産駒アルマヴェローチェ。中団7番手待機で脚を溜めます。逃げたミストレスの前半3ハロンのラップは34秒2と平均ペースに。直線に入るとまず、逃げ粘るミストレスの外からショウナンザナドゥが先頭に立ちますが、すぐに大外からサトノダイヤモンド産駒ビップデイジーとアルマヴェローチェの2頭が抜け出して、さらにアルマヴェローチェが弾けて1馬身1/4差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分33秒4。2着ビップデイジーから1馬身3/4差の3着には、5番手からシスキン産駒テリオスララ、さらにアタマ差の4着にショウナンザナドゥ、1馬身1/2差の5着が、14番手から追い込んできたスリールミニョン

 勝ったアルマヴェローチェは、札幌2歳S2着からのGⅠ制覇となりました。直前に雨が降って、少し馬場が渋ったこともプラスに働きましたが、何と言っても地力の高さが勝利の決め手となりました。これで2歳牝馬の頂点に立ち、来春の桜花賞へ向かうことになります。岩田望来騎手は嬉しいGⅠ初勝利。

 2着ビップデイジーは惜しい2着。3着以下とは差がありますので、来春の桜花賞は、この馬も有力候補となります。3着テリオスララも地力を見せてくれました。これで父シスキンの名をまた高めることになります。4着ショウナンザナドゥは早め先頭に立ったことが裏目に。

 1番人気で16着に大敗したブラウンラチェットは、道中しきりに怒る素振りを見せていました。前を塞がれることが続いてメンタルが切れてしまったのかもしれません。あとは初輸送が原因ではないかと言われていますが、追切り時から体重がかなり減っていたので、ひょっとすると体調面が万全ではなかった可能性もあります。いずれにしても、一度馬体を戻してからだと思います。

 

 


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