金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 有馬記念・阪神カップ

2024-12-23 03:52:17 | 競馬

 まずは京都の阪神カップ

 勝ったのは、ミッキーアイル産駒の5歳牝馬ナムラクレア。後方12番手待機で脚を溜めます。逃げたアサカラキングの前半3ハロンのラップは34秒4とややゆったりした流れに。直線に入ると、逃げ粘るアサカラキングの外からダークエンジェル産駒マッドクールが抜け出します。そこに大外からナムラクレアが豪快に差し切って1/2馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分20秒1。2着マッドクールから3/4馬身差の3着には、最後方16番手から追い込んできたファー産駒オフトレイル、クビ差の4着には、後方14番手からセリフォス、さらにハナ差の5着には、4番手からクロフネ産駒の牝馬ママコチャ

 勝ったナムラクレアは、これで重賞5勝目。ここまでは芝1200mの重賞を4勝していましたが、ここで1400mの阪神カップを勝ちましたので、距離延長にも対応できる成長を見せたということ。それにしてもナムラクレアの力をフルに引き出したルメール騎手は本当に凄い来年も走ることとなれば、芝1400mの豪GⅠ等への挑戦など楽しみなのですが、メインシナリオは繁殖入りでしょうから、そんな夢も幻になりそう・・

 2着マッドクールは、さすがGⅠ馬の貫禄という感じ。3着オフトレイルはこの3着で、十分にマイル路線への参戦のお墨付きをもらったということ。そして今回がラストランの4着セリフォスには、新種牡馬としての活躍を祈りたいと思います。

 

 

 そしてGⅠ有馬記念

 勝ったのは、スワーヴリチャード産駒の3歳牝馬レガレイラ。好スタートから5番手追走を選択。逃げたエピファネイア産駒ダノンデサイルの前半1000mのラップは1分2秒9と超スローの流れに。残り800m過ぎからダノンデサイルがロングスパートをかけ、直線に入ると粘り込みを図ります。ここに、外からディープインパクト産駒シャフリヤールとレガレイラの2頭が併せ馬状態のまま先頭へ。ゴール版までクビの上げ下げが続いて、レガレイラがハナ差前に出て勝利。良の勝ちタイムは2分31秒8。2着シャフリヤールから1馬身1/2差の3着には逃げたダノンデサイル、1/2馬身差の4着には2番手からベラジオオペラ、さらに3/4馬身差の5着がジャスティンパレス

 勝ったレガレイラは、昨年暮れのホープフルS以来のGⅠ2勝目牝馬ながら牡馬との厳しい闘いに挑み続けて、3歳でグランプリホースに輝きました。何と3歳牝馬が有馬記念を勝ったのは、スターロッチ以来64年ぶりの偉業とのこと。それにしても、最優秀3歳牝馬には、グランプリホースのレガレイラなのか、牝馬二冠のチェルヴィニアなのか、どちらが選ばれるのか。木村哲也調教師からすると贅沢な悩みでありますね。

 2着シャフリヤールは、またしても惜しい敗戦となりました。超スローの瞬発力勝負なりましたので、中団9番手にいたシャフリヤールには厳しい展開でした。上位馬1着、3着、4着ともに5番手以内に居た馬たちですから、一番強い内容だったのはシャフリヤールだと言えます。

 3着ダノンデサイルは、自分のレースに徹した感じ。力を出せなかった菊花賞とは異なり、自らレースを作っての3着ですから、これは誇って良い内容だったと思います。4着ベラジオオペラも好スタートから2番手追走で、この馬の力を出したレースでした。逆に5着ジャスティンパレスは、またしてもスローペースに泣かされた感。中団10番手から内を突いて伸びてはしますが、とにかくツキがない。

 1番人気で6着のアーバンシックは、スタートの出遅れが痛かった併せてスローペースでリズムが悪くなりました。今回は参考外とすべきだと思います。

 

 


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