金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【大河「光る君」終了】 本当に面白かった! ワタクシは「正妻の倫子さん推し」でした‼

2024-12-17 02:34:44 | TVドラマ

 15日(日)でNHK大河ドラマ「光る君」が終了しました。

 

 

 戦乱の世でもない、幕末でもない、また大きな事件も殆ど起こらない、という大河ドラマが1年も持つのか⁉と思いましたが、何のその、大変面白く見ることが出来ました。

 脚本を書かれた大石静さんのストーリー展開力はもちろんのこと、歴史的文献が少ない時代にもかかわらず、源氏物語をはじめとする当時の各種文献を詳細に調べ上げて、緻密な時代考証を実現できていたことが大成功の要因だったのでしょう。誰も手をつけなかった、この時代の大河ドラマ化は、まさに先駆的な偉業であると言って差し支えないと思います。

 

 ところで、この「光る君」は、主人公まひろ=紫式部と、その想い人である藤原道長の物語だった訳ですが、「光る君」を見ていた多くの女性は、主人公まひろに共感しながらの1年だったと思います。まひろは、身分は低めの貴族の家に生まれましたが、幼いころから賢く文才に溢れて、また高貴な家柄の三男坊の道長に見初められたことで、正妻ではなく妾として結ばれる道もありましたが、それを拒否。結果的には、自らの才覚で生き抜くことを決断します。

 こうした生き方が、現代の女性にも共感を生んだのだと思いますが、それでも初恋の道長への想いが忘れられず、また宮廷の華やかな世界にも魅せられて、結局は道長の近くで人生を歩むことに。何だか「青臭い理想論を語っていた割にけっこう世俗的」「挙動不審の癖があって、それが周囲の男性をフラフラと惑わす危険な女性」であり、ちょっとメンドクサイ女なので、ワタクシのような古いタイプの男性陣からすると、あまり共感できない存在でありました。

 

 それよりも、藤原道長に一目ぼれして、正妻となった倫子夫人の方がよっぽど魅力的な女性に思えました。政治の中心に祭り上げられていく道長を、実家の財力でサポートしながら、息子娘たちをちゃんと育て上げて、献身的に道長を支え続けます。暫くしてから、道長の心が自分ではなく、ちひろに向いていたことに気づいてショックを受けることになっても、それでも道長のために、道長に元気を与えるために、それすら受入れて、道長を包み込む度量を持っている女性

 こういう女性を妻にしたら、真面目に働き続ける男性なら、

 おいら、かあちゃんがいないと何にもできねえ。ずっとかあちゃんと一緒じゃないと嫌だ!

 と普通思うもの。

 

 このあたり、脚本の大石静女史はどう考えたのでしょうか?

 

 

 まぁ、一事が万事、女性からの視点と男性からの視点は一致しないもの

 だからこそ、ダイバーシティが大切なんですよね。

 

 


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