まずは2歳牝馬のクラシック登竜門レース、府中のアルテミスS。
ご存じのとおり、ここの1着馬2着馬は、のちのクラシックホースやGⅠ馬がズラリ。アユサン、レッツゴードンキ、メジャーエンブレム、リスグラシュー、ラッキーライラック、ソダシ、サークルオブライフと、スターホースのオンパレードであります。
今年も、7月30日の新潟新馬戦で上り31秒4の猛烈なタイムで勝ち上がった、ドゥラメンテ産駒③リバティアイランドが注目を浴びております。すでに暮れの阪神JFの圧倒的な1番人気候補と言われており、今回も単勝は1倍台前半ではないでしょうか。
しかし・・。ケチをつける訳ではありませんが、先般のサウジアラビアRCで4着に敗れたモーリス産駒ノッキングポイントも、単勝人気1.4倍で、しかもデビュー戦が6月4日の東京新馬戦で上り33秒2で圧勝したあとの惨敗でした。昨年の2歳牝馬のスター候補だったステルナティーアという馬も、新潟の新馬戦で上り32秒7で勝ち上がったから評判になったのですが、2戦目のサウジアラビアRCで2着に敗れて、その後はパッとしない成績。
言いたいことは、新馬戦は超スローになるケースが多く、そこで究極の上りタイムを出したとしても、相手が変わってペースが厳しくなったとたんに、力を出せないケースは相当散見されるということ。今回の③リバティアイランドが凄い馬になる可能性は否定しませんが、今の段階で妄信するのは大変危険だと思います。
むしろ狙ってみたいのは、7月の小倉の新馬戦1800mで、後方からマクリ気味に圧勝したキタサンブラック産駒⑩ラヴェル。単調なワンターンのレースを差し脚だけで勝ったのではなく、小回りコースを器用にこなしながら、ラストは圧倒的なパフォーマンスを見せてくれたデビュー戦の内容は逞しさを感じさせるものでした。ナミュールの半妹という血統的背景も魅力です。
対抗には、まずは前述の③リバティアイランド。相手には、6月11日の中京新馬戦を勝ったジャスタウェイ産駒⑨マラキナイア、ダリア賞を勝って2連勝中のダノンバラード産駒⑦ミシシッピテソーロ、野路菊賞2着のキズナ産駒⑥アリスヴェリテ、9月24日の不良馬場の未勝利を完勝したレッドフォルクス産駒④ディナトセレーネ。
馬券は、本命⑩ラヴェルと対抗③リバティアイランドの2頭軸三連単16点 ⑩③⇒⑩③⇔⑨⑦⑥④ で。
次はマイルCSのトライアルGⅡ、阪神のスワンS。
とはいえ、本番にはなかなか繋がらないレースになっております。阪神1400mは内回りなので、なるべく中団の好位置が取れて、きっちり差し切れる馬。出来ればGⅠでの実績が豊富な馬を中心に据えたいところ。
今回のメンバーでは、5歳牝馬の⑦ロータスランドを狙ってみたい。重賞2勝馬であり、高松宮記念2着の実績もあります。中団好位から前を捉えるスピードも豊富。スワンS向きであり、54㎏の負担重量も魅力。
対抗には、7歳牡馬の⑧トゥラヴェスーラ。中団後方から鋭く差して、高松宮記念4着、スプリンターズS7着の実績は素晴らしい。
相手には、3歳陣からHNKマイルC2着の⑥マテンロウオリオン、桜花賞9着の⑫サブライムアンセム。4歳陣からは①ホウオウアマゾン、②ヴァトレ二、⑯レイモンドバローズ、③ララクリスティーヌ。5歳以上からは⑰スカイグルーヴ、⑪ルプリュフォール、④ダイアトニック。
馬券は、本命⑦ロータスランド頭固定で対抗⑧トゥラヴェスーラ2着3着付の三連単18点 ⑦⇒⑧⇔⑥⑫①②⑯③⑰⑪④ で。